真木子です。
『レスキューファイアー』は、拡声器で気持ちを伝えよう、というのがパター
ンのようで。
近所迷惑な気もするけれど、火災現場で気にする人はいないか。


第13話「覚醒 魂のトルネード」

○士にデルタのキックが迫る!
ユウスケが士に体当たりして回避。
「ごめんごめん。士を狙ったわけじゃなかったんだけどね」「うそつけ!」
急に呻きだすエクシードギルス。「奴が来る!」と叫ぶ。
アントロード(フォルミカ・ペデス)たちを連れたクイーンアントロード(フォ
ルミカ・レギア)と、バッファローロード(タウルス・バリスタ)が現れた。
「人間よ、そんな力に惑わされてはいけない。人はただ、人であればよいのだ!」
攻撃に吹っ飛ぶ一同。転がったG3−Xのマスクが、変身が解けるギルスを映
す。
『ショウイチ、あなたなの?!』
八代の声に、答えず逃げていくショウイチ。

海東は親切に士を助け起こす。
「いい子にしててくれよ。そしたら、最高のナマコをご馳走するから」
手を振りほどく士。「あいつを・・・護る」

○駐車場。
ディケイドライバーはまだショウイチが持っている。
「もうおまえは戦う力もない。いいかげん俺の目の前から消えろ」
あくまで護ると言う士を、超能力と拳で叩きのめすショウイチ。
駆けつけた夏海の前で、士はあっさり失神。

○G3ユニット。
グロンギを倒したことで称賛される海東、新しい敵の出現を報告。
八代はすでに目撃例も把握しており、未確認生命体と区別して「アンノウン」
と呼んでいた。対抗策も用意してあると言うが、今でさえ問題視されているG
3−Xのバージョンアップと聞いて、名無しの刑事さんは猛反対。

○ロッカールーム。
芦河と書かれたロッカーにすがって「ショウイチ」とつぶやく八代を、ユウス
ケが目撃。
そこに海東が入ってきて、八代を押しのけてロッカーを開く。
「探しましたよ、G4チップ。やはり、完成してましたね」
ディエンドライバーの銃撃から、八代をかばうユウスケ。

○光写真館。
気絶したままの士を介抱する夏海。
「人を助けようとしたんだって?立派だね」
「それが変なんですよ。いつもの士くんなら、ちょっと人に手出しされただけ
で10倍返し。悪いな、忘れた、ボコボコボコって」
「人を凶悪犯みたいに言うな」起きた。
どうしてショウイチを護ろうとするのかと聞かれて、例の手紙を渡す。差出人
は、八代。

○ロッカールーム。
G4チップは、人間の神経とシステムをダイレクトリンクする、海東に言わせ
れば「素晴らしいお宝」だった。
「返してください。それは、あねさんのものだ」
八代の悲しむ顔を二度と見たくないと言うユウスケと、旅の行く先は自分だけ
が決めるという海東、一触即発状態。
そこに八代が横から発砲。逃げる海東にユウスケが組みつき、G4チップが落
ちる。すかさず撃ち砕く八代。
「ぼ、僕のお宝を!」
「あなたのものじゃないわ」
大切なものの価値がわからないとは、と、ぼやいて去る海東。
謝るユウスケに、八代は、「いいのよ。あれは、本当に大切なものを護るため
に作ったの。でも・・・」

まだ近くで立ち聞きしていた海東、G4チップより大切なものと聞いて、にん
まり。
もしかして、このキンタロス並みの条件反射がパターンなのか。

○ショウイチを攻撃するバッファロー。
士が飛びついて救う。
「なぜだ。なぜそこまで俺を護る!」
「あんたが死ねば、八代が悲しむ」
八代が悲しむと、ユウスケが悲しむ・・・とは口にしてないけど、そういうこ
とですな。こいつの価値判断の基準はユウスケだから。

○警視庁前。
夏海がユウスケをつかまえて、士を助けてと言う。
芦河ショウイチはG3の最初の装着候補者で、八代にとっていちばん大切な人
だった。
手紙の内容を読むユウスケ。
『私だって、あなたを護ることはできます。G3をより強化したG3−Xであ
れば、あの怪物たちとも対等に戦うことができるはずです。どうか、もう一度
帰ってきてください。私には、あなたが必要です』

指令室に入ってきたユウスケは、G3−Xの本当の装着者を連れてくる、と八
代に告げる。

○隠れるショウイチと士。
ショウイチが事情を話し始める。
G3の完成を間近にしたある日、体に異変が起き、不思議な力が目覚めた。そ
して、アンノウンたちに狙われるようになった。八代には、「ここにはいられ
ない」とだけ告げて去った・・・
そこにバッファローが現れて襲いかかってきた。転がるライドブッカーとディ
ケイドライバー。
ショウイチはエクシードギルスに変化して戦いを挑む。

G3−Xを装着したユウスケが士のところに到着。
八代とショウイチのことは手紙でわかったが、「でも、どうしておまえがあの
人を護る」
「あいつが死ねば、八代はまた笑顔を失ってしまう。八代の笑顔が、おまえの
望みじゃなかったのか?」
「俺のため?」
G3−Xを先に行かせた士、手帳とバックルを拾う。アギトのカードは、まだ
ピンボケのまま。

ギルスを発見したG3−X、G3ユニットに連れ帰ろうとする。
もみ合うG3−Xとギルスの会話は、八代もモニターしていた。
「八代のあねさんは、とっくに気づいていたよ」
GX−05でアントロードたちを一気に殲滅。その威力に驚いたギルスがショ
ウイチの姿に戻ると、手紙を差し出す。
「あねさんは強い人だよ。俺や、あんたが思っているより、ずっと。護ってほ
しいなんて思ってない。それどころか、あんたを護るつもりなんだ」
また近づいてきたアリさんを蹴り飛ばしたのは、ディエンド。さらに出てきた
アリたちに、バーストを撃ち込み、ブレイドを召喚して格闘し、ブレイドブレ
ードにして薙ぎ払う。
「さあ、助けてやったぞ。報酬としてお宝を――」
十字の光が爆発、全員吹っ飛ぶ。現れたのはゴーストイマジンに憑かれた良太
郎・・・はCMでした(^^;
バッファローロードが、人は力を得れば必ず間違った道を選ぶと告げる。「人
は我々が護る。力など必要ない!」
進み出た士、「ああ、確かに愚かだよ。死んだ女の面影を追って、すべてを捨
てようとしてみたり、大切な人を巻き込まないために、自分ひとりで逃げ続け
たり、な」
「友だちのために、体を張ってみたり、な」と口をはさむユウスケ。
「愚かだから、転んで怪我してみないとわからない。ときには道に迷い、間違
えたとしても、それでも旅をしていく。おまえに道案内してもらう必要はない!」
ショウイチの腰にアギトのベルトが出現、アギトのカードも復活。驚くバッファ
ロー。
「ショウイチ、これがおまえの本当の力だ」
「きさま、何者だ!」
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
ショウイチもちゃんとポーズつきで、アギトとディケイド変身。ユウスケもG
3−Xで参戦。
「たいしたお宝だが、あれは持って帰れないな」ディエンドはさようなら。

なぜかみんなで倉庫に移動して、クイーンアントロードも加わって格闘。
「アギト。許されん、人が神に近づくなど!」
「違う、俺はただの人間だ!」
G3−Xはダメージを受けて脱落。
アギトは必殺ライダーキックで女王アリを粉砕。
バッファローの攻撃を受けて外に出たディケイドとアギト。
「ちょっとくすぐったいぞ」『ファイナルフォームライド、アギト』
アギトはトルネイダースライダーに変形。そこに乗ったディケイド、バッファ
ローを牽制し、割れ面で出てきたG3−Xを乗せる。
バッファローの攻撃をかわして飛びまわり、G3−Xが銃撃、最後は『ファイ
ナルアタックライド、アアアアギト!』
アギトマークとともに突っ込んで、バッファローを倒した。

○指令室。
八代に別れを告げるユウスケ。
「俺、何かわからないんですけど、俺にできること、それを探す旅の途中でし
た。ここで立ち止まってたら・・・怒られちゃうんですよ。それを約束した人
に」
そこに士がショウイチを連れてきた。
「もうG3−Xはいらない。この世界は、この世界の仮面ライダーが護る」
意味がわからない刑事さんはおいといて、八代とショウイチの手をつながせる
ユウスケ。それを士がパチリ。

トライチェイサーにまたがるユウスケに、八代が駆け寄る。「またいつか、会
えるわね」
「・・・ええ。いつか、どこかで」

バイクを止めてカメラをいじっている士。ショウイチと八代の写真に、ユウス
ケも重なって写っている。

○光写真館。
ユウスケの写真は、男らしい面構えになったと好評。
「当然ですよ。小野寺ユウスケ、ただいま帰ってまいりました!」
驚き、歓迎する一同。
「やっぱり、ここがいちばん。行こうか、士。次の世界へ」
「・・・当然だ」
勝手に次のスクリーンが下りてきた。
荒野を走るデンライナー・・・

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp