金融筋は、今回の26年来ノ株価の暴落、異常な円高は、100年に一度の異常事だと見ているが、これは大きな認識の誤りだ。
 生産拠点を徐々に海外に奪われていったアメリカは、レ−ガン時代から、金融規制緩和で、実態経済に距離を置いた金融資本主義。マネ−ケ−ム立国方針に転じたのである。
 そのなかから生まれたのが、レバレッジ活用で水増しした投機マネ−を活用した金融工学である。
、売り手側はリスクの分散になるが、買手側は、リスクを背負いこ込まされる詐欺に引っ掛かり、社会的には世界中に広範かつ、不透明にリスクをばら撒く手口があみだされたのである。
 そその表れの一つが「サブプライム・ロ−ン」なのだ。
 こういうマネ−ゲ−ムの世界に変ってしまったのである。そういう認識がなく、たまたま100年に一回起こったことだ、というような認識だから対策がすべい後手後手になるのである。
 100年に一回起こったことではなく、100年来なかったことだが、これからは頻繁に起こる問題だ、との認識が必要なのだ。
 村上新八