真木子です。

原田昌樹監督が亡くなりました。
まだ若い、これからいろいろメインでやってくれそうな人だったのに・・・


第6話「リプレイ G 人間はみんな音楽」
ト音記号。Gの変形なので素直に代用してみましたが、いまいち。

キバを見つけて変身しようとした名護だが、そこに恵の悲鳴が。そして気がつ
くとキバは消えていた。
恵の姿は見当たらないが、落ちていた銃弾でファンガイアがいたことを知る。
振り向くと、渡がいた。
「ひょっとして何か見なかったか。キバを・・・怪物を見たとか」
おずおずと頷き、自分を指すが、ふざけてると思われた。うつむく渡。

○1986年、マル・ダムール。
音也にユリの救出を頼む嶋。「私は、人類の天敵であるファンガイアと戦う、
『すばらしき青空の会』会長だ」この名称は、嶋さんのセンスですか?(^^;
ユリを助けたら自分も入れてくれと言う音也。「惚れた女のそばにいたいだけ
だ。だめか?」

手足を縛られたユリが目を覚ましたのは、幼稚園のような部屋。壁一面ゆりの
写真だらけ。
「ついに2人きりになれたな」現れたのは、第1話でスパイダー・ファンガイア
に変化した男。忘れたのかって言っても、ゆりは変化後しか見てないのでは。
「好きになっちまったんだよ〜。あれ以来、おまえのことを〜〜っ」
踊る変態男、ねずみの人形を手に「チューリッヒヒヒヒ」(脱)
性格がイカレてる登場人物は多いけど、こいつは見るからに変態だな。

○2008年。
こっちも縛られてもがいている恵。暴れた振動でカーテンが落ち、壁いっぱい
の写真があらわになる。「母さんの写真?」
22年前と同じ部屋だ。よく取り壊されてないなー。
振り向くと、ストーカー青年・・・を押しのけて、変態男が。
「会いたかった〜。ゆ〜りっ♪」
母さんじゃないと言っても聞き入れない。顔はあまり似てないと思うけど。
「おまえはゆりそのものだ〜。その美しさ、きつい性格、大好きだぁぁぁぁ」
踊る。アヒルの人形を手に、「ガーリックククク」
恵に近づくストーカー青年を殴り飛ばし、マニキュアを買いに行かせる。

○1986年。
音也は現場に戻ってみるが、手がかりはない。
そこに現れた次狼、空気の匂いを嗅いで、「ついてこい」

○2008年。
やはり現場に来た渡。こっちに現れたのは、ストーカー青年。

○1986年、閉園した幼稚園の前。
「おまえには品がない。おそらく、キリマンジャロとモカの違いもわからない
だろう。だがまあ、惚れた女のために命をかける男は、嫌いじゃない」

ゆりにペディキュアを塗ってやる変態男。花嫁にする前に、美しく飾るのだと
言う。
その背後に音也が忍び寄り、鉄パイプを振りあげる!

○2008年。
恵にペディキュアを塗る変態男が、同じセリフを吐く。
そこに現れた渡は、律儀に恵を放してと頼む。身代わりに花嫁になるのは無理
だよなー。
「なぜここがわかった」渡を殴り倒し、ストーカー青年をにらむ。「おまえだ
な」
「恵さんは、僕のものだ」
変態男は蜘蛛男に変化。逃げる青年。

○1986年、マル・ダムール。
次狼は浮かない顔。「マスター、相変わらずコーヒーは完璧だ。だがコーヒー
店には美しいウェイトレスが必要だ。違うか」

ゆりの美しさを讃えながら口紅を塗ってやる変態男。自分もメイク済み。
次はドレスだと去っていくと、そばに転がっていた音也が「あ〜あ、俺もうだ
めだ」
「情けない。あきらめるのはまだ早い」
ネックレスの飾りを使ってロープを切ろうとしながら、なぜつきまとうのかと
音也に訊くゆり。
「人間はな、みんなそれぞれ音楽を奏でているんだ。知らず知らずのうちに、
心の中でな。俺はな、おまえの中から聞こえてくる音楽が、好きなんだよ」
「ふーん。ちょっと、かっこいいな」
そこに白いウェディングドレスを持って変態男が戻ってきて、ゆりはネックレ
スから手を放す。

○2008年。
やっぱり一緒に捕まってる渡と、やっぱりあきらめない恵。
見回した恵は、ネックレスを見つけた。昔ゆりもここに閉じ込められたのだと
気づく。
ロープを切ってもらいながら、なんでそんなに強いのかと恵に訊く渡。
「昔、母さんが言ってたの。人間はみんな音楽を奏でてるって。私は、自分の
中の音楽を守りたいの。そして、みんなの音楽を守りたい」
「人間は、みんな、音楽・・・」微笑む渡。渡は母親から聞いてないのか?
そこに、黒いドレスを持って変態男が戻ってきた。
が、羊男が銃を持って乱入!変態男は逃げ、羊は人間態に戻る。「ざまあみろ!
恵さん、あなたは僕の花嫁だ」

○1986年。
白いドレスのゆりを横たえ、永遠の愛を誓うと宣言する変態男。

○2008年。
黒いドレスで横たわる恵を見下ろすストーカー男。

渡はようやくロープを切って幼稚園を脱出。
「聴くんだ、恵さんの音楽を」
目を閉じて、恵の姿を思い浮かべる・・・

○1986年。
ゆりに口づけしようとして拒まれ、怒る変態男。
そこに音也が来た。変態は蜘蛛男に変化。

○2008年。
「もらうぞ、あなたの魂を」人間態のまま触手を出すストーカー男。
それを邪魔したのはキバット。「このー、モジリアーニのねえちゃんに何する
んだよ!」
渡がキバに変身して殴りかかる。ストーカーも羊男に変化。

○1987年。
音也は蜘蛛男に殴り飛ばされて気絶。
ゆりに迫る蜘蛛男を邪魔したのは、次狼だ。

○2008年。
羊と戦うキバ。
恵が目を覚ます。「キバ!」

○1987年。
野外に出て戦う次狼と蜘蛛。
次狼が上着を脱いで吼える。青い狼に変化!

○2008年。
クロックアップ(違)でキバを翻弄する羊。こちらも屋外へ。

○1987年。
格闘戦はパワーで圧倒する狼だが、顔面に粘着糸を吹き付けられ、その隙に逃
げられた。

○2008年。
銃を持った羊相手に苦戦するキバ。

お屋敷竜が起き出した。
少年が窓の外を見る。
「ねえねえ、僕たちさ、ここに閉じ込められて、何年になるんだっけ」
「まあ、20年くらいか?」
にっこり笑って指を鳴らす少年。白のポーンが前進、黒の駒を食った。
「また僕の勝ちだね」

「こういうときには、あいつだぜ」緑の笛をセット。「バッシャー・マグナム!」

「あ、呼ばれた」
緑の光の中、少年がまた変な道具になって飛んでいく。

キバがそれを掴むと銃に変形。体も緑に。
予想外の銃撃に、自分の銃を撃ち落された羊は、またクロックアップ。「僕の
スピードに、銃は効かない」
「ふふーん。本当にそうかな?バッシャー・バイト!!」変身後にしゃべって
るのはキバットばかりだな。
半月に照らされた夜の海。銃の羽が水を巻き上げ、発射すると、羊より速く飛
び回って命中!
ステンドグラス状に固まった羊を、ちょんと突くキバ。ファンガイアは砕け散
り、輝く魂は竜の腹の中へ。

恵の病室でバイオリンを弾く渡。
演奏が終わると、静香が拍手。「やったね、渡!初めてなんですよ、渡が、私
以外の人前でちゃんと弾けたの」
恵にも褒められた渡、「いえ、僕も聴かせてもらいましたから。恵さんの音楽」
不思議そうな恵の首には、ゆりのペンダントが。

○1986年。
夜道を歩く次狼の目が、怪しく光る・・・


変態蜘蛛男はまた生き残っちゃったよ。
考えてみると、こんな変態の葬儀に、よくあれだけ人が集まったもんだ。

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp