真木子です。

皆様、明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしく。

戦隊のほうは『炎神戦隊ゴーオンジャー』って、いよいよ無理やりなタイトル。
オモチャを売るにはやっぱり自動車なんですかね。


第47話「俺の最期にお前が泣いた」

とってもお正月なデンライナー車内。
だが、オーナーは、お正月よりチャーハン対決。
「これを逃すとしばらく、駅長に会うチャンスがなくなりそうですから。
長きにわたる戦いの歴史の中に、いま1つのピリオドが打たれようと
してるんです。まさに、ラストバトル」
例によって、この番組のことかもしれないし自分のことかもしれない発言。
ターミナルに直行し、今回は駅長室で2人きり、さっそく試合開始。
二刀流を身につけたオーナーに対し、駅長は目隠しをして迎えうつ。
本筋とは無関係なシーンに、ここまで手をかけるか(^^;

ターミナルは分岐点の監視をしている。駅長にしばらく会えなくなる
ということは、そろそろ未来が決まるということ。
そんな話をくだらないと言うモモタロスと、そんなモモをバカにする
ウラタロスで、ケンカ勃発。止めたのは例によってハナパンチ。
「君たちも、ちょっとは落ち着いてさ、今年の抱負でも、決めたらどうや?」
キンタロスが見せた書初めは、“笑うで”。新しい強さの境地だそうな。
今度はリュウタロスに遊ばれて騒ぐモモを尻目に、「良太郎もどうや」
「いや、抱負っていうほど大したものはないかな」
「大層に考えんと、良太郎がこうなったらええなと思うこと書いたらええんや。
ま、『お前の望みを言え』っちゅうやっちゃな」
「僕はただ・・・今年も、モモタロスたちと一緒に戦っていければいいかな」
任せとき、と肩を叩くキンタロスの手に異変が現れているのを、しっかり観察
しているウラタロス。「ま、そういうことだよね」
彼の手も崩れ始めている・・・

初詣の愛理さんに、最近どーでもいい扱いの尾崎と三浦がごあいさつ。
「今年も来年も再来年も、いやもう残りの人生ぜんぶ僕によろし――」
「どさくさにまぎれて、なに言ってるんだ」
そこに駆けてきた良太郎、みごとにコケた。両足とも鼻緒が切れている。

カイは不機嫌。「つぶさないとな。なにも残らなくなるまで、つぶす」
なぜか木の上に群がっているNEWモールイマジンが、早く過去に跳ばせと
口々に騒ぎたてる。
にっこり笑ったカイ、目の前のやつを打ち砕いた。
「うるさいんだよ。誰かの記憶がなきゃ存在することもできないくせに。
どうしようもないよなぁ、おまえら」
「それもおまえが、ろくでもない特異点だから」
「この時間を手に入れるってことは、この時間の人間の記憶を手に入れるって
ことだぞ。わかってる?」
記憶を乗っ取ることで、ようやくこの世界に存在できるようになる。
だから、野上愛理を早くつぶせ。

やたら派手に鈴を鳴らしているのは、D侑斗。
「侑斗が、シイタケ好きになりますよーに」
『おいっ、勝手に祈るな! 彼女のガードするために来てんだぞ』
しつこく祈って、体を追い出される。そこに声をかける良太郎。
緑色の羽織袴を眺め、「七五三みたいだね」といきなり失礼なことを
言ってから、愛理を守ってくれていたことの礼を言った。
最初から乗り気だったわけじゃない、と言う侑斗だが、
「自分につながってるはずの未来が、消えるって言われちゃあ、やるしかない
だろ。それに、守りたいって思ったのかも」
あの日、愛理と桜井は何をしたのか。良太郎は何を忘れているのか。
「俺たちにも言えなかった理由があるんだろ。ま、軽く踊らされてる感じは
あるけどな」
そのとき、あちこちのビルが崩れ始めた。
走り出して羽織を脱ぎ捨てると、普通の服装に変身してる2人。
過去でイマジンが暴れている。だが、どの時間でのことか、わからない。
そこにチケットを投げてよこしたのは、カイ。
罠か、あるいは2人を追い払って愛理を狙うのか。
カードが残り少ない侑斗が、残ると申し出る。
良太郎は、桜井の時計を侑斗に渡した。
「『過去が希望をくれる』。僕たちが踊らされてるとしても、それは
ほんとだと思う。過去も今も未来も守りきって、姉さんと桜井さんに
思いっきり文句言ってやろうよ」

2000年6月16日。暴れまわるモグラたち。
到着した良太郎、その数に驚きながら、ライナーフォームに変身。
さすがに苦戦、よく見るとモグラ以外もいるぞ。
リュウタロスのリクエストに応じて、リュウガンで銃撃・・・って、
形は剣のままなんですけど。
敵を一掃したが、また次が出てきた。
『変だ。なんか、時間稼ぎしてるような』
ふたたびリュウガンにすると、さっと散って隠れる。

愛理の前にも、モグラたちが現れた。
侑斗が割り込んで、首をかしげている愛理の前で変身。

その状況は、デネブが電話で過去にいるデンライナーに連絡。
だが、イマジンを放っておくわけにもいかない。
おまけにピンチ、吹っ飛んだ電王に、モグラたちが迫る。
そこに割り込んだのは、キンタロス。しかも実体。敵を追い払って、
電王ベルトを勝手に取った。
そして良太郎に渡したのは、金太郎人形+おまけ?
「お前の望み、果たしたで」
望みとは、書初めのときの話。
「これが桃の字、亀の字、俺にリュウタや。契約完了」
「ちょっと待って。めちゃくちゃだよ、こんなの」
なんでもいいから戻れと言って、ベルトを装着しアックスフォームに変身。
えっ、良太郎抜きで?

「なんで俺の代わりがあんなモモヒキなん――」
ズレた文句を言うモモを拳で黙らせるコハナちゃん。
「キンタロス、どうして急に?」
「ただ消えるのを待つなんて、キンちゃんにはできないし」
ウラタロスの言葉で、皆も異変に気づく。
「クマちゃん、もう戻ってこないつもりだ。だって、実体化しちゃったら
デンライナーに乗れないし!」
チケットは良太郎と共有だったからだそうですが、実体化しても
憑依できるはずだし、いいんじゃないかなあ?

「気にするな! 俺はとっくに、消えるはずやったって言うたやろ。
おまえのおかげで、ここまでおれたんや」
「そんなの・・・僕はそんなすごいことしたつもりない!」
「すごいことなんや! 命だけのことやない。俺は時間も持てたんやからな!」
「時間?」
「カイのアホが言うとったように、俺らには、思い出すような過去はない。
せやけど、良太郎に拾われてからのことは、ぜんぶ思い出せる。俺は自分より、
この時間を守りたいと思うとる!」

逃げる愛理の前に、カイが現れた。
「・・・どなた?」

モモタロスが決断した。
「良太郎、デンライナーに乗れ。戻るぞ。クマ公は置いてく」

チョップには見えないダイナミックチョップで敵を一掃した電王。
変身を解き、ベルトをデンライナーに投げ込む。
「戻って戦うんや! おまえは強い!」
駆け出す良太郎。ふたたび取り囲まれるキンタロス。
「キンタロス。きっと迎えに来る」
「おおきに」
発車していくデンライナーに、また敵を追い払ったキンタロスが手を振る。
デンライナーが見えなくなったとたん、次の群れが。
「ほんなら本番いこか。俺の強さにおまえが笑うた」
「あ?」
「あかん・・・締まらんな。俺の強さは、やっぱ泣けるで!」

ゼロノスもまだ戦い続けている。デネブはどーした?

迫るカイ。後ずさる愛理。
「なあ、なんでおまえみたいなのが分岐点の鍵なんだ」
愛理を掴まえて、手を突っ込む。

走るデンライナー。沈鬱な車内・・・


新年だというのに、プレゼントコーナーも暗いぞ(^^;

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp