フジテレビ系での放映で、ようやくアニメの「時かけ」を見ました。

確かに面白かったんだけど、すんごく、って程ではなかったです。

うちの地元で公開されたときは、すでに首都圏からは半年以上遅れてた
こともあり、どうせもうすぐテレビでやるだろ、とか、そんなこんなで
結局、見に行かなかったんですよね。でまあ、実際のところ、テレビで
見るぐらいがちょうど良い、って感じだったかな、と。

青春もの、って部分でいうと、かなりあっさり味。オッサンが見ても照
れるってほどではない。つうか、このくらいが自然といえば自然なのか
もしれないけれど。あるいは、リアルタイムに中高生くらいだったら、
もうちょっと思い入れを持って見られるんでしょうか。

時間もの、って部分でいうと、たぶん多世界解釈な設定なんだと思うの
ですが、実のところ、別にパラドックスがどうこういうような物語でも
ないし(本当は何かあるのかもしれないけど、少なくとも物語の鍵とい
う感じではない)。SF的な面白みは、特になかったです。

結局のところ、「若い身空で嫌なことから逃げるとか楽することばっか
考えてないで、『今』をしっかり生きなさい」的な説教もの、と言って
しまうこともできなくはない、かも。と。
# こないだ終わったフジ系月9「プロポーズ大作戦」って、実はこのア
# ニメ版「時かけ」が元ネタだったのか、と思ったり。

ひとつ、ちょっとだけ腹立ったのは、そのうち未来に帰るつもりだった
カレが、真琴に告白してみたり、真琴の友だちとつき合ってみたり、最
後に「未来で待ってる」とか言っちゃったりしてたこと。なんつうか、
無責任なやっちゃなー、と。こんな奴なら、あるいは未来に帰って能力
を再チャージしたあと、あっさりとまた舞い戻ってくるんじゃないか、
とか。しかも、何事もなかったかのように、真琴が能力を得る前の時点
に戻ってきたりして。なにしろ、絵を見たいというだけの理由で時間旅
行が許可される世界の人間だしな、とか。

話は変わりますが、番組枠の冒頭で少しだけ紹介された原田知世版の映
像を見たら、なんとなく照れてしまいました。いや、照れるっつうか、
気恥ずかしいっつうか。当時の中高生には、あのくらいのベタさが通用
したのね、みたいな。アニメ版とは隔世の感があるなあ、と。
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AMAUMA