医療行為中の事故が問題化しているが、これは今に始まったことではない。昔から「医者は患者を3人殺さねば一人前にはなれない」などととう言葉があったほど、隠された医療事故はかなりあったのだ。それが最近は、米国流に患者サイドが告発するようになったから、一見医療事故が増えたように見えるだけだと思う。
 医師側は医療事故があっても、これを隠そうとする。これは、リコ−ルを恐れて、自動車の欠陥を隠して届出しないで済ませてしまおうとするカ−メ−カ−と同じである。
 訴訟にすれば長引くから、事故調で処理できるようにすることは良いと思う。が、医療機関からの事故報告によって、事故を把握し、調査に乗り出す仕組みを考えているようだが、これではだめだ。
 医療ミスを犯しても、隠しに隠して、結局ばれた、とい事例が多いのである。医師がほっ被りしてしまえるような仕組みは意味をなさない。医師からの申告だけでなく、患者側からの連絡に基づいて調査に乗り出す仕組みにすべきである。
 村上新八