番組変更訴訟、政治家介入不問は疑問
01年にNHK教育テレビで放映された旧日本軍の性暴力を民間人が裁く「女性国際戦犯法廷」という番組について、自民党の安倍普三、中川昭一の二人が介入して、番組内容を変更させた案件の裁判の判決があった。
それは、原告である「戦争と女性への暴力、日本ネットワ−ク」にたいする期待権の侵害を認定してNHKに対して、200万円の賠償を命ずる、というものであった。国会議員の意図を忖度しすぎて編成の権限を乱用、逸脱したというのが判決理由であった。
しかし、国会議員の介入については「一般論として述べたもので、具体的な要求や示唆はしていない」として不問とした。
これはおかしい、NHKの予算審議権を持つ国会議員が、番組に対して名指しで注文をつければ、それだけで言論の自由に対する圧力になる、と考えるのが自然ではないか。
この二人は、現在は総理と与党政調会長であるが、だから遠慮したとは思わないが、この点については、この判決は納得できるものではない。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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