GONの<fr62bc$t1e$1@serv2.fd3s.dip.jp>から
>投機的な過熱感は将来の石油の需要増を見込んでのものですから
>これを大幅に減らす方向での国際協調がないと本質的な改善は
>見込めないでしょう。

投機マネーは、さらに大きな視点で見る必要があると思います。
石油という必需品に変わるものは、鉄でもレアメタルでも小麦でも米でもなん
でもといっていいほどあります。
投機マネーという巨大な通貨量は、それ自体が生命を持った生き物で、この生
き物はさらに再生産で大きくなるか、タンス預金の道しかないわけで、原理的
にタンス預金はないわけです。
マネーの量は、経済の成長により、必然的に巨大化して分けで、金本位制など
のように有限な物資と1:1の量的関係にあれば、経済無制限に膨らまない代
わりに通貨の量も無制限的には増えない。すなわち、マネーの量は制限され
る。
いまや、マネーは死に物狂いで生存のための再生産のドリンクを探し続ける怪
物です。生保のしてもヘッジファンドにしても、じゃあ、運用しないで済むか
というとそうは行かない。運用益を見込んで成立している事業ですから。
金が回転しなくなったら自転車が転ぶように、転ぶわけです。
宮沢賢治のヨタカと同じです。虫を口をあけて食い続けなければならない。
だから、この世界の経済が自爆するまで、行くところまで行くしかない。

>
>投機資金がそういった方向で証券市場に向かえば商品市場など
>向かわずに健全な経済発展が見込めるのではないかと思います。
>

より儲かるという利潤追求の投資と、この事業を育てようという投資ではまる
で行き着くところが違うと思いますね。
では、この事業を育てようという青写真なり方向性があるかというと、そのよ
うな高潔な方向観をもった存在はない。
ここに、現利潤追求onlyの資本主義の限界がある。資源も有限ですし、環境的
にも二酸化炭素の量で持ちこたえられない意味でも地球の能力も有限。だが、
その打開策がない。各国政府も経済界も、まるで無力といって過言でない。

行き着くところまで行く、そういう暴走列車に乗っているに等しい。

で、どのあたりで、行き着くのかという問題だと思いますね。
2080年、もはや海には魚がいない。そんな時代と予測されている。
無論日本の温度ももはや関東には住めないレベル。

何億円あろうが、意味のない時代。いかなる警察も消防ももはや秩序崩壊と
いっていい無制限的混乱のなかで、無力。阪神淡路大震災のときの消防署な
み。

ここまでいってなお、この国や世界に方向感覚を持った政治が台頭しないなら
滅亡でしょう。今、この時代に、こうした方向感覚を持った政治への革命的パ
ラダイムシフトの芽があるかというと、ない。だが、その芽を一刻も早くわが
日本からも吹き上がらせなければならない。歴史的時代の目からいえば、そう
いうターニングポイントにいると思いますね。

>それとサブプライム問題の解決には日本のノウハウが活かせるのでは
>ないですか?不良債権問題は小泉さん時代に解決したわけですから
>そういったノウハウをアメリカも取り入れて時として厳しい処断を下さないと
>いけないことでもやらないことには次の展開に進めないと思うんで、そこら
>へんは日本ももっとアメリカに言うべきなんじゃないですかね?

よく日本の例をだして、日本は税金の投入は小出しにして遅れたから、そうな
らないようにしろという意見(ポリシーミックスの失敗への批判として)が
米国においても聞かれます。
しかし、私は懐疑的です。日本のバブル崩壊後の長い停滞は、まだ続いていま
す。株価が上昇したこと=バブル崩壊後のトンネルの脱出 ではないです。
烈しいリストラと年間3万人の自殺者、いまだに続いている。正規雇用の縮
小。しかし、正規雇用でも檄安の賃金では生活など出来ない。
日本はいまだにバブル崩壊後の渦中にいる。

米国が、ほんとうにドル安を嫌悪しているかといえば、両方います。
ドル安は米国にとって救世主でもある。赤字は縮小、貿易では輸出に拍車。
なにより、大量借り入れの外国通貨への返済は、ドル安になればなるほど実
質、借金の棒引きです。財政赤字にとって寝ていても借金の重みが減ってい
く、そんな時代。昔、値打ちのあったころのドル紙幣を、ぼろの値打ちのない
紙くずドル紙幣をかき集めて返済すればよいのですから。





>
>いずれにせよ、このまま行くと恐慌になる可能性が漠然とながらします。
>
>まだ、中国やインドの株価は昨年に比べれば十分高値圏ですけど
>いずれ近い将来崩壊することは必至でしょう。そうなる前に各国は
>内需喚起のために何ができるのかを真剣に考えておく必要はある
>と思います。
>
>なんとなくケインジアン経済(有効需要を国が作る経済)が生きてくる
>(ってかそうしないと経済が持たない)時代が近い将来来る気がしてます。
>
>ってか不可避かも。