世論というものの危うさと影響力の大きさ
8日、朝日新聞で、自民党総裁選の世論調査を実施した。
その結果では、安倍支持が54%という数字だが、その「公約内容を知っている」という回答はたったの10%。それなのになんで支持するのかと問えば、「人柄がよい」44%、「ほかにひとがいない」25%等であった。
次ぎの政権に力を入れて欲しい政策は、年金、福祉が48%、財政が17%、安倍が最も力を入れている「憲法改正」は5%に過ぎなかった。
つまり、政治家の人気とは、政治家としての哲学、識見、思想、政策などとは無関係、外見やム−ドで決められてるのだ。
人柄の良さということでも、発言態度や物腰、顔つきなどから見る限りでは谷垣がダントツであるはずで、そんなものは見ていないことを示しているのだ。
こういう与論調査を見いてると、フィリッピンの人は叱られるかも知れないが、前の大統領選で、当選はしたものの間もなく追い出された、遊び人の活劇俳優、エストラダを支持した民衆レベルとあまり違わない、と思わざるを得ないのである。
しかし、この世論が、安倍を勝ち馬と見た自民党議員どもがこぞって安倍に擦り寄る媚態をみせているのだから、こんな世論でも数字になれば、大きな影響力を持っているのだ。これが愚民民主主義の怖いところである。
しかし、政権担当政党としては、男性では民主が46%自民が37%と民主が凌駕している点は唯一の救いである。しかし、女性の場合は、民主22%自民51%と逆転しているのは、女一般の政治意識の低さと現状維持の保守性を示すものである。
村上新八
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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