シムーン 第八話
携帯@です。
シムーン第8話「祈り」について雑感など。
^L
●全体を通して
ネルヴィルがアーエルとパルになる話です。
和平会談も只では済まない可能性は高そうな気はしていましたが、コール・テンペスト
で預かったアングラスの自爆テロとまでは予想出来ませんでした。
それを見て動揺するアーエル。そんな彼女にネルヴィルがパルよと今更ながらに言うの
は、結局自分と同じように心に傷を持ったもので無いと、側にいても自分が苦しいから何
でしょうか。
●そして、会議は始まった
アバンタイトル。アヌビトゥフ艦長の独白とは珍しい。アルクス・プリーマに所属する
コールは3隊(ルボル、カプト、テンペスト)。確かカプトは第1話で一度壊滅している
ような気がするので、ルボルがアルクス・プリーマ最高のコールになっているのって、ひ
ょっとして最後まで生き残っ…ry
会議場。会議場に使節団の他に通訳の巫女が複数ついていることが問題に。
通訳でありなおかつ、儀礼には複数の巫女が必要だと主張する嶺国側。
宮国側も自分達の巫女を同席させようとするが、嶺国は宮国の巫女は兵士だからとそれ
を拒絶。
言葉が判る理由や、巫女が「重要な会議を見守っております」の理由は、今回のうちに
明らかに。
●見たければどうぞ。はい
コールの解散を告げられ、泣き続けていたらしいマミーナ。アルティはやっとシムーン
に乗らなくて良いと嬉しそう。ロードレアモン、使用人の娘とはいえマミーナの行く末の
ことを案じていたっぽい。
シヴュラで居続けなければいけないと思っているマミーナのことをアーエルみたいだと
いうリモネ。
その理由が泉に行きたくないからだと聞き、おかしいというユン。
アーエルの言うとおり、泉に行きたければ何時でも行けるのだけど、苦労してシヴュラ
になった上に、巫女としての誇りがあるから逃げ出すことも出来ないというユン。戦いが
嫌ならそもそも最初からシヴュラを目指さないという道もあるはずだけど、戦いになった
のは割と最近ということなのかな。家の事情で無理矢理、ということもあるだろうけど。
泉に行きたくないからという奴は初めてだと言われ、「見たければどうぞ」と言うアー
エルの表情が可愛いです。
●何かあの子は何時も楽しそうだね。
暗黙の了解でコール・テンペストの社交場となっていた舞踏室に他のコールのシヴュラ
が侵入。広い艦なので、他のコールも専用の社交場があるだろうに、きっとわざわざ嫌味
で入って来たに違いない。
リモネ、スナック菓子を何時もこんなに持ち歩いていたのか。^^;;;;
自ら舞踏室から出て行ったコール・テンペスト。
カイムを自分の部屋に誘ったアルティ。きっと部屋に行けばあんなことやこんなことを
(違)。
●一人だけ名前呼んで貰えなかった
大変大変と駆け込んで来たフロエ。確かに、何時でも楽しそう。
協議の結果、会議に同席する巫女は2名までと決められ、一人余った嶺国の巫女、アン
グラスを会談終了までコール・テンペストでお預かりすることになったと告げるグラギエ
フ。
言葉が通じないと思っていると、宮国の言葉を話し出すアングラス。
嶺国の巫女は、宮国との国境地帯の出身者が多く、この辺りの部族は宮国と嶺国の間を
行き来しているのだそうで、通訳となっているのもそれでか。
私達の神は元々、あなた方の神と同じだと言われていますというアングラス。
確か前回、そのことを宮国も嶺国も認めてはいないという話があったので、それを巫女
が自ら口にするとはちょっと驚き。
元々同じ神を信仰している同士ゆえ、親しみがあるということから、わりとあっさり打
ち解けるアングラス。
フロエからコール・テンペストのシヴュラ達の紹介を受け、一人、一人の名前を一々呼
ぶアングラス。最後に紹介されたアーエルの名前だけは言わなかったことから、アーエル
が怒っているのが何とも。そしてそのことに真っ先に気づいているのがマミーナだという
のも。
●マミーナの過去
宮国の巫女がシムーンを戦争の道具にしていることをどう思うか訪ねるユン。
嶺国の巫女は、毎年の寒波で出る多数の死者が神の国で幸せになるよう祈るものだと言
うアングラス。それなりに文明は発達していそうなのに、死者が多数出るような寒波って
…。
シヴュラ達の多くもシムーンは儀式の時に飛ばすものだと思っていたが、マミーナは戦
争にならなければ、シヴュラにはなれなかったのだと言う。
母の村に帰ったマミーナは、村の若い娘が少ないために見習い巫女として聖廟に使えて
いたが、家柄が悪いためにシヴュラにはなれないと言われていた。
しかし、嶺国の決死隊が国境近くのマミーナの村を襲撃した時、シヴュラ達が自分達が
巫女であるからという理由で戦いを拒否した時、マミーナは自ら志願してシムーンに搭乗、
シヴュラになることに。
しかしそれは兵士として優秀だからでしか無く、そうで無ければ忽ちシヴュラの座を追
われてしまう。だから、ネルヴィルのパルになりたかったのだというマミーナ。
宮国、見ている限り、何だかシムーン以外の軍備はとても貧弱そう。
シヴュラが何時でも泉に行くことを許していて、泉に向かうネルヴィル達に周囲の人々
が感謝の言葉すら与えていたこから考えると、嫌がる巫女を無理矢理…ということは出来
ないのだとは推測出来ますが、今目の前に敵が迫っていて、人が大勢殺されているのに、
巫女の仕事を放棄したとしたら、巫女に対する人々の敬愛の念まで一緒に消えたりはしな
いんだろうか。
マミーナ。どうしてもシヴュラになりたいのは、シヴュラになるのは家柄が高くないと
なれないので、要するにもっと良い暮らししたい(させたい)からかな。
絵だけ見ていると、純粋にシムーンに乗ることが嬉しそうにも見えるのだけど。
艦内を案内してもらうことになったアングラス。案内としてご指名されたのはアーエル。
でも、名前は呼んで貰えません(笑)。
●迷ってるのに、無理に結論出す方がおかしいじゃないか
会談途中、海上の嶺国の戦艦に鏡で合図を送る嶺国の巫女。
その頃、アルクス・プリーマの礼拝堂を案内していたアーエル達。
別の神様の礼拝堂で祈って良いのかと言われ、元々同じ神だったという学説が最近中心
だというアングラス。
あなた達の国は元々私達の領土だったのかもというカイム。普通こういう時は、元々一
つの国だったとか言いそうなものなのに。それに、逆に宮国が嶺国の属国だったとか考え
ないんでしょうか。それと、こういう言い方をする所からすると、宮国には歴史というも
のがまともに残っていないのかな。
礼拝堂で祈らないアーエル。私、巫女じゃないって、一応巫女になったからシムーンに
乗ることが出来るはずなのに大胆発言。
アーエルは泉に行きたくないからここにいるだけで、神への祈りなんてどうでも良いの
というフロエ。フロエだった男になるか女になるか決めてないだろうと突っ込むアーエル。
迷っているのに、無理に結論出す方がおかしいじゃないかというアーエル。そんなアーエ
ル達の会話をネルヴィルは聞いていた。
プルンブム語の辞書を読んでいるリモネ。ドミヌーラ、リモネに邪険にされているのが
何とも。やっぱり娘の母に対する態度みたい。
●裏切り
海上の戦艦から上がる花火。会議の様子を見てくるとその場を離れるアーエルとフロエ。
会議の方は別に警備がいるのだから、この場にカイムとアングラスだけを残していたと
いうのはちょっと迂闊すぎです。それだけ、アングラスのことは信頼しきっていたという
ことでしょうか。
一人残ったカイムにアングラスは銃を突きつけます。
外交使節とはいえ、巫女達にあっさりと武器持ち込みを許しているのはあまりにも迂闊
すぎ。それだけ油断仕切っていたということかな。
●愛の中で、最上の愛
アングラスはカイムを人質に、シムーンの格納庫へ。
アルティが姉を人質に取ったアングラスに本気で怒っていて、銃を撃たれても一人伏せ
なかったというのが印象的。
シムーンは飛ばせないというアーエル。しかし、巫女であるアングラスであれば、二人
揃えばシムーンを飛ばすことが出来るのかもしれないと、ネルヴィルは、ワポーリフに格
納庫を封鎖するように命令。
響き渡る警報。カイムを突き飛ばしたアングラスは、箱の中から爆弾を取り出します。
爆弾に気づいたアーエル達は、みんなを避難させます。
その爆弾、一体どこから……。
迷っていても結論は出ない。そう呟いたアングラスは、自ら爆弾を爆発させます。その
直前、アーエルと叫んで。
爆発により傾くアルクス・プリーマ。
会談場の巫女達は、嶺国の使節団を射殺して自らも自決。
事が起きた時の外交使節達の表情を見る限り、実は巫女達だけが今回の陰謀を承知して
いた様子。
嶺国の使節団自体は本気で和平交渉をしに来ていたのでは無いでしょうか。巫女達が常
に側にいたというのは、交渉の監視役だったとか。
実は神に祈ることが仕事のはずの巫女達こそが、些細な宗派の違いにより宮国との和平
の反対勢力となっていた…なんて感じだったりすると嫌ん。
アングラスは任務を命令されはしたものの、アーエル達の素顔に触れ、本当にそれが正
しいのかどうか迷っていたのかも。
爆発で格納庫の中にあったシムーンの大半が大破。残されたのはコール・テンペストの
シムーンのみ。
アーエル「何で…神への愛が何だって言うんだ。どうして、あんなこと出来るんだ」
アングラスが残した最後の言葉、「アー・エル」
それは、嶺国の言葉で愛の中の最上の愛、神への愛を現す言葉だというリモネ。
それで、アーエルの名前を素直に呼ぶことが出来なかったのか。
爆発を合図にしたかのように、嶺国の戦艦から対空射撃が加えられる。
ネルヴィルにパルを組んで下さいというマミーナに、ネルヴィルは、あなたには迷いが
無いのねと言い、そしてアーエルにどうするのと声をかける。
アングラスの行動を見て、自分がどうすれば良いのか判らなくなったアーエル。
ネルヴィル「答えを出す必要は無いわ。私も迷ってる。巫女であること、戦いに出るとい
うこと。それが本当に正しいことか。あなたと私は何から何までまるで違う。
でも一つだけ同じ。立ちなさいアーエル。私があなたのパルよ」
これまで全く迷いを見せなかったアーエルが、初めて見せた迷い。
その瞬間にネルヴィルがアーエルにパルになるよう申し込むというのが何とも。
ひょっとして、自分が精神的に劣等感を感じるような相手とはパルになれないというこ
とだったりして(全然違)。
そして、嶺国の戦艦に向けコール・テンペストは出撃する…。
●次回は…
「審問」
お手柄を立ててあっさりとコール・テンペスト復活…という訳にはいかなさそう。では、
また。
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