厨子です。

"Kenichi Tomita" <ktomita@jade.dti.ne.jp> wrote in message 
news:e54ou3$1qk$1@antre.cala.muzik.gr.jp...
> なるほど。キャンセルは最終手段であるという
> のが本来の姿ですね。

 もちろんです。
 度重なる問題で、まともな購読ができないデメリットが大きいため、
キャンセルで合意を形成したはずです。
 で、こちらもキャンセルを実施するには、まず、レポートから開始し、
実際にキャンセルを出すまで相当期間をおきました。

 abuseに対処する方法は2通り。

1)見なかったことにする
2)徹底的に削除する

 1はもう通用しないし、管理者責任が問われる可能性があるのは既に
説明したとおりです。
 徹底的に削除する方法のうち、nihon.*は基準を決定して外形的な削
除を選択しています。
 これはspamでない記事を正当な削除する可能性はあるけど、spamに対
抗する意思の強さを表明すること、基準がある程度明確(あまりに明確
にすると逃げ道を作ってしまう)にすることで対抗すれば、コンセンサ
スを得るのは場所にもよりますが、それほど難しくありません。
 私はspam送信者の権利を不当に厚遇してはならないと思います。
 管理人制度で意思決定が早いnihon.*で、spamの手を緩めると、
feederに対する理由説明の根拠を失ってしまいますので注意してくださ
い。
 feederに対する信頼を一度失うと二度と復活しません。そうなると、
nihon.*のfeedはかなりの規模で停止します。数名の有志で地道に広げ
ていって、ここ1・2年で海外にも割と配送されるようになったのですか
ら、そこは十分注意してほしいと思います。

 ちなみに、不適切な記事の防止を所属で連帯させる仕組みとして、
nippon.*だと配送の制限があります。
 http://www.gcd.org/news/nippon/Welcome.ja.html



 nihon.*で実際にcancelをしている基準をおさらいすると、

1)open proxyを経由しているサーバー
  NNTP-Posting-Hostがopen proxyであると認識された場合。
  2週間に1度、proxy listの情報を仕入れています。
2)remailer,anonymousサーバー
  両者はI/Fの違いというのは説明したとおりです。
  aioe.orgはNNTP-Posting-Hostをhash加工していると、
  管理人から詳細な説明を得ましたが、いずれにせよ、aioe.orgが
  採用しているsaltの値と既知のNNTP-Posting-Hostがわからないと
  open proxyかどうかは判断できません。
  私はaioe.orgについては1年以上前から警戒していましたが、
  spamが検出されたことでリストに入れました。
  これは報告しなかった私が問題です。

ということになります。

 特に問題なのは、1のopen-proxyで、ここを経由した記事を容認すれ
ば、不正アクセス防止法に引っかかる可能性があります。

 あと、今はcancel基準ではありませんが、Fromが不到達な場合、改正
迷惑メール防止法第5条(架空電子メールアドレスによる送信の禁止)
に抵触する可能性があります。電子メールがnetnewsの記事に相当する
かは、現在、照会中です。
 これも今後、運用については注意すべきと考えています。


-- 
----------------------------------------------------
 Naoto Zushi(厨子 直人) <news-admin@muzik.gr.jp>
----------------------------------------------------