"kaz hagiwara" <kazhagiwara@yahoo.co.jp> wrote in message news:3saqrgFnaf7qU1@individual.net...
> GON wrote:
> > 李登輝さんが日本に訪問したときは強い口調で
> > 抗議してきてしかも報復制裁をやってきたくせに
> > 今回の李登輝さんのアメリカ訪問に対しては
> > アメリカに対して何ら報復制裁をやってないのは
> > どういうわけ?
> 
> > 完全に日本を舐め切ってるとしか言いようがありませんね。
> 
> アメリカは外国に対して武力を行使する国で、日本は外国に対して武力を行使し
> ない国、ただそれだけの理由ですね。

この対応の違いは、つまり、物を買ってくれているからでなくて
武力行使できるか否かにあるわけですね?

そうであるなら、国内世論としては対中国に対して十分なだけの軍事力を持つべきだ
という議論が起こっても致し方ないですね。北朝鮮や韓国を含めて彼らが日本を舐めて
いるのは日本が丸腰で軍事的に虚勢されているからに他ならず決して経済的な問題
ではないということなら、そういう方向に流れかねないでしょう。

一体、中国は何を意図しているんでしょうか?日本に軍事大国になってほしいんですかね?

中国が靖国参拝問題を執拗に大きくしようとすると反って日本の右傾化を促進してしまう
と思うんだけど・・・まぁ、実際、そうなっているんだが(笑)


> 中国は、戦争はしたくないけど、「強力な外敵」を作って国内をまとめたいわけ
> です。その二律背反した要求を満たすのが「反日」なわけで、日本政府はそれを
> 重々承知で中国につきあっているんじゃないかと思います。

それは良く言われていることですよね。中国は実は国内政策としてやっていると。
しかし、たとえそうだとしても、経済的に見ればどう考えたって中国は不利になる
としか思えないんだけど。中国への投資は控えられるだろうし、日本国内での
中国人の商売だってしづらくなるでしょう。

何より、日本人の中国人に対する感情が悪化することのほうがトータルとして
良くないことでしょう。これは経済だけでなくあらゆる分野に関して悪影響を
与えかねず、それは短期的なことではなく長期的にボディーブローのごとく
効いてくるわけですから。中国はこの問題に関してあまり大袈裟に取り上げない
ほうが良いのではないかと個人的には思いますね。

小泉さんの参拝には大いに問題はあるとは思いますが、それよりも参拝自体を
大々的に取り上げる中国や日本のマスコミにも問題があると思います。

当人が私的参拝ということで落としたいのであるならそれはそれで良いじゃん。
私的なんだから、んなもん近所の神社をお参りする程度のことだと心得て
マスコミはこんなもんを大々的に取り上げなければ、靖国が何か他の宗教と
異なる特別な施設であるという宣伝にもならないし、ましてや中国や韓国を
刺激することにもならんでしょう。

今回の参拝形式は単に近所の神社をお参りしたときのような純粋に私的なもん
なんですから、それはそれで良いんじゃないの?(笑)

首相もマスコミに対して、参拝は純粋に私的なものであるから大々的に取り上げない
でほしいと特別要請するなり何なりして、靖国参拝を報道によって宣伝するような
形にならないよう配慮すれば、国民も靖国を特別視するようなことにはならない
んじゃないかと思いますが・・・甘いかなぁ?


> もちろん、北朝鮮にとっても怖いのはアメリカだけです。日本の経済制裁など、
> いくらでも抜け道はあるから全く怖くありません。なにしろ日本は「絶対に」攻
> めて来ないんだから。
> 
> 経済制裁は、背後に武力があるから効果があるわけです。第二次大戦のとき、日
> 本に経済封鎖をかけた側は、その後武力を行使して勝てるだけの自信があってこ
> そ封鎖に踏み切ったわけです。
> 
> まあ、今の日本はそういうことはできませんから、経済制裁もアメリカの武力と
> 連動してやらないと意味がないわけです。「舐められっぱなし」の現状は甘んじ
> て受け入れないと。

否、受け入れるも受け入れないも国民がそれを良しとするかどうかでしょう。
あんまり中国や韓国や北朝鮮が舐めきった行動をとっていると、それに反発
して”中国ふざけんな!”という極右政党が出てきて一定の議席を獲る可能性
も否定できません。中国の2008年オリンピックに向けて経済成長に伴う
エネルギー問題が深刻化してくれば益々中国との関係は悪化するはずで
反中国を掲げる政党が進出しやすい土壌になっているんじゃないかと思ってます。

こういった流れは日本の大人の対応だけでは抑えきれないものがありますから
中国や韓国にも大人の対応をしてもらわないと、それこそ彼らが危惧する軍国日本
に追いやってしまうことになるんじゃないですか?

私のスタンスは谷村やyamのような右よりではなく、むしろ谷村がしきりに批判している
加藤さんのスタンスに近いです。極めて常識的なことしか言ってないと思います。

むしろ小泉さんは私にとっては刺激が大きすぎます。国家を何かジェットコースターにでも
乗せているようなそんな気分にさせますね。(笑)

小泉さんはクラシック音楽好きだそうで、ある意味芸術家肌なのかもしれません。
そういう類の人は人間関係とかそういうしがらみに捉われない何かセンスというか
そんなものがあって、議論の積み重ねよりも直感を重んずるところがあるのでしょう。
で、国民も小泉さんのそういったセンスに共感するところがあってあれだけの支持を
得たのだと思います。

反面、それは議会制民主主義の考え方とは正反対の価値観に基づくものになります
から、ちょっと一抹の危うさを感じてしまうんですよね。変革期には必要な人材なのかも
しれませんが、それによって議論の軽視や多様な価値観の否定が行われると
彼が去った後、良くない慣例が残ってしまうのではと危惧します。

正当な議論による結論よりも詭弁や強弁がまかり通るようでは本当の意味での
改革にはならないだろうと思ってます。スーパースターがトップにいなくても
うまくやっていけるシステムをきちんと構築することのほうが大切でそれは
小泉さんや共和党的なトップダウン指向でなく民主党的なボトムアップ指向で
決められるべきだと思ってます。

# 悲しいかな日本の民主党は決してボトムアップ型になってはいませんが・・・