>>>>> In <68ll8ejqs1.fsf@somwinh.msi.co.jp> 
>>>>>    NISHIZAWA Yutaka <yutaka@msi.co.jp> wrote:
NISHIZAWA> たとえばこの半月城氏のサイトにしても、日本への悪意と一方的な決めつけ
NISHIZAWA> (負けるとわかっているからもう提訴できないのだ、とか)

  上の一行については、根拠に乏しい余計なひとことだと私も思います。

NISHIZAWA> に満ち満ちていて、正直うんざりです。

  満ち満ちているとは思いません。そのへんは個人の感じかたですが。
# また、「うんざり」でも、読まなければ適切に反論できませんよね。

NISHIZAWA> たとえば統治権云々に関しては、

NISHIZAWA>         http://www.interq.or.jp/writer/dororo/takesima/ghq.htm

NISHIZAWA> といった反論があります。

#  上記サイトは、田中邦貴氏のサイト(*1)の(*2)と中身は一緒のようですね。
  (*1)  http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/takeshima/
  (*2)  http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/takeshima/6.ghq.html

  これは、反論になっていないと思います。
  上記サイトには、以下のようにありますが、
>   「日本との平和条約」の起草段階において、連合国内及び米韓間でなされ
>   たやり取りからも、竹島が日本の固有の領土であることが示されている。

  イギリスの提案は、竹島を韓国領土にするというものだったため、最終案に
は竹島が含まれなかったという説に説得力があると私は考えます。(*3)
  よって、上記サイトに抜粋されている資料は半月城氏の主張と矛盾しないと
思います。

(*3) 「対日講和条約草案」
      http://www.han.org/a/half-moon/hm096.html#No.703

  (*1)のサイトは、上のように、日本領説に不利な資料が欠落していたり、日
本領説に不利なことには根拠のないコメントがついていたりする(*4)ので、半
月城氏のサイトの方が信頼できると私は判断します。
  もちろん半月城氏のサイトの主張にも強引さや偏りはありますが、日本領説
の根拠の多くに反論しようという作業はしていますので、日本領説の根拠とし
ている資料も当然無視するわけにはいきません。強引な主張は強引であること
が分かりますし。

(*4) たとえば、このサイトの「内務省の通達 in 1877」には以下のようにあ
ります。

>       韓国は、ここに載っている、「竹島外一島」の”外一島”を竹島(獨
>       島)であると主張しているが、その論拠となる積極的な証拠は無い。
>       「竹島外一島」とは、アルゴノート島とダージュレー島と考えるのが
>       自然である。

  しかし、「付属書類中で「外一島」とは松島であると明記され」ていること
は、Message-ID: <d1p0nj$8ib$1@news-est.ocn.ad.jp>の記事にあるとおりで
す。「自然である。」と根拠なく述べるようでは、単なる願望の表明と変わら
ないと思います。

NISHIZAWA> GHQが歴史的経緯をどの程度正確に把握していたかについては議論の余地がある
NISHIZAWA> にしても、少なくともこのような前提と認識の元で、在韓米軍が韓国に竹島の
NISHIZAWA> 「統治権を移す」わけがない、とは言えると思います。

  わたしの解釈は、「統治権を移」したことは、日本領土の最終決定ではない、
です。その後、竹島を日本領土に移す決定はされていないので、韓国による統
治は有効だと思います。

> >   (d)  1905年の日本による竹島編入を韓国側が知ったのは1906年のことで(*2)、
> >      韓国保護国化の後なので、竹島編入は平和的に行われたとは言えない。

NISHIZAWA> か〜なり疑わしい話ですが、それは置くとしても。

  竹島編入について、官報によって周知されるとか、外交ルートで韓国に通知
されるということが行われた事実はないのだから、「か〜なり疑わしい」とし
ても、わたしの考えは変わりません。(小笠原の編入については、列強と折衝し
て通知も行われているのと対照的です。(*5))
  韓国がまだ日本に抗議する元気がある時期に、抗議する機会を与えなかった
ということに変わりはありませんから。

#    (*1)のサイトの「竹島の島根県編入 in 1905」の最後のように、日本語
#  による新聞記事の存在をもって、知らせたと主張するのは、あまりに乱暴
#  だと思います。

(*5)  「小笠原諸島の領土編入」
      http://www.han.org/a/half-moon/hm069.html#No.456

NISHIZAWA> 現実にどういうことが起こったかに鑑みて、日本の領有は「平和的でない」が、
NISHIZAWA> 韓国のそれは「平和的」(と言う事ですよね)という見解には、失礼ながらちょっ
NISHIZAWA> と賛成しかねます。

  (*6)のように実力で確保しているのだから、平和的とは主張しませんが、前
回の記事で述べた理由により正当であると考えています。

(*6)  「係争と紛争」
      http://www.han.org/a/half-moon/hm088.html#No.623
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兼松真哉