>>>>> In <ctoer2$urb$1@nwall2.odn.ne.jp> 
>>>>>    Shin-ichi TSURUTA <syn@emit.jp> wrote:
TSURUTA> いいえ。市民を守れないのに降伏しない方が悪いでしょう。

  「悪い」と考える人もいるし、ゲリラ戦をしてでも抵抗すべきだと考える人
もいると思います。そして、その選択に、ある種の責任はあるでしょう。

TSURUTA> 全国民が無条件降伏し、占領軍に協力していて、それでも占領軍が
TSURUTA> 市民を虐殺したのなら、その場合は占領軍が悪いと思います。

  あなたは、侵攻した側による市民の虐殺までも正当化するのですね。そのよ
うな極端な考えかたに賛同する人が多くなければ良いのですが。

  敵が降伏しなくても、文民を保護する義務は負わなければならないというの
が、現代的な人権や人道の考えかたに沿った考えだと思います。文民を保護す
る義務が部分的にでも免責されるのは、その条件が、国際法に明記されている
場合だけだと思います。

  あなたのような考えで自衛隊が行動したら、国際的な非難を浴びることは確
実だと思います。しかし、USAは、国際協調への配慮を欠いても十分やってい
けるから、変な言いわけで文民を保護しないことを正当化するような主張をす
るのだと思います。

  「全国民が無条件降伏し」などということが困難な地域に侵略あるいは侵攻
した側は、虐殺などの非人道的行為を好き勝手にやって良いなどということが
正当なはずがありません。
  また、「全国民が無条件降伏」する前は、文民を虐殺しても良いのでしょう
か? そんなはずありませんよね。

TSURUTA> しかし、被害を拡大させたのは無意味に抵抗した側です。

  そういう面もあるでしょうが、そのことは、文民を保護する義務を怠った行
為をいささかも免責しないと思います。

  ある家が強盗に襲撃された際、その家人の対応がまずかったために、(より
多くの)家人が殺された場合、対応がまずかったたことに責任はあります。し
かし、そのことによって、強盗どもの罪が軽減されることなど無いのと同じこ
とです。

TSURUTA> 市民を守る義務と責任があるのは、その市民を所有する組織であ
TSURUTA> るはずです。その組織が戦闘に市民を巻き込んだのなら、敵の立
TSURUTA> 場なら、市民と戦闘員を区別する必要はないでしょう。

  その「敵」(侵入した側)が、軍隊と自称する無法者の集団であれば、たしか
にそうですね。(「区別する必要はない」と考えそうですね。)

  そもそもUSAは、侵略を受けたから自衛したのではなく、イラクに侵攻した
のですから、十分な文民の保護ができないなら、撤退すれば良いのです。
(十分な文民の保護ができないなら、そもそも侵攻すべきではなかった。)
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兼松真哉