Hiroyuki wrote:
> ひろゆきです

どうもです。

> う〜ん。笑顔との関係は分からないなぁ。
> デズモンド・モリスの本だったかなぁ??
> 

動物の声を出す行動の多くが、威嚇であったり警戒のためであったり
するわけで、霊長類では、有名な、ベルベットモンキーの警戒音が
あったりします。で、チンパンジーでも、いろいろあって、有名なの
は、フードコールで、餌をみつけると、ふーどふーどと叫ぶ(冗談)
というものです。
で、どうも、これらが、随意的なものではないらしく、随意的に
押さえることができないらしいんですね。
でもって、チンパンジーは心の理論をもっていて、相手をだましたり
するわけですが、でも、餌となるものをみると、どうしても、
フードコールをしてしまう。そこで、観察によると、フードコールしたら
回りから他のチンパンジーがきて、自分の餌をとられてしまうと思った
らしいチンパンジーが、フードコールしそうになって必死で口を手で
押さえる行動がみられたそうです。
まあ、ベルベットモンキーでも、単独ではぐれたものが、ワシかなにか
におそわれそうになったときは、必死で警戒音も出さずに逃げたという
例があるそうですが。

ってなわけで、一般に、これらの威嚇の声や、警戒の声、チンパンジー
のフードコールなどは、かなり脳の奥底の感情や衝動とむすびついていて、
知的思考によるコントロールがきかないらしい。だから、知的コントロール
のきく手をつかってフードコールを抑制しようとしたりするんではないか、
といわれています。

さて、前置きが長くなりましたが、人間の場合、しゃべる行動そのものは、
随意的にできるわけですが、叫び声はやっぱり怖いとどうしても出てしまう。
それから、「笑い」がどうも非随意的な行動らしい。
おかしいと、笑いをこらえるのが大変です。あと、泣くというのもそうらしく、
これも、悲しいときに、随意的に涙をこらえることは難しい。
ようするに、人間の恐怖の叫び、驚いたときの叫び、そして、笑い、そして
泣き、は、脳の奥底の衝動から出るもので、随意的ではない、と。

ただ、まあ、なぜ、霊長類の多くで、威嚇のためだった笑顔が、全く逆の
親睦をふかめるために変わったのか、っていうのは、どうもなんだか
まだ理由がわからないようです。

おにりん