Re: 「痴呆」から「認知症」へ
元記事を投稿した後藤です。
NAKAMOTO Tetsuyaさん wrote:
> GOTOさん wrote...
> Message-ID: <cnl4f6$5vh$1@news511.nifty.com>
>
>>「認知することができない症状」だから「認知症」としたのでしょうが、どうも
>>私には、「**できない症状」のことを「**症」というのは違和感があり
>>ます。
>
>
> 現時点では私も違和感がありますが、そのうち慣れると思います。精神
> 分裂病が統合失調症に変わったときもそうだったし。よく考えてみれば、
> 椎野さんの記事にある「神経症」と同じく「症」という漢字自体に「や
> まい」の意味があるので「認知症」でも問題ないかなと思う。
単に聞き慣れないことが原因で違和感があるだけなら問題ないと思いますが…。
「神経症」は、「顎関節症」「心筋症」「子宮内膜症」などと共に、
解剖学的部位+「症」という構成ですよね。この構成ならば、
「その部位が異常な状態に陥っている」こと以外に解釈のしようがないので、
これらの用語が使われているのではないでしょうか。
そういう意味では、「認知機能症」であったならば、
“正常な「認知機能」があって、そこに異常が生じている”という
ニュアンスが伝わってくるので、それほど違和感は感じません。
「認知症」は、機能を表すことばに直接「症」がついているため、
他の同種の用語と調和していないのではないでしょうか。もっとも、
・不眠症→睡眠症
・不妊症→妊娠症(男性の場合は「妊娠させ症」?)
・睡眠時無呼吸症→睡眠時呼吸症
・統合失調症→統合症
・心配症→安心症
・高所恐怖症→高所平然症
なども一緒に全て変更してもらえれば、全体として整合性が取れて違和感は感じ
なくなると思います。
#こんなこと考えている時点で、私は椎野さんのおっしゃるところの「認知症」
#なんでしょうけど…。
> それより、個人的に気に入らないのは「痴呆」の代替語を一般公募して
> しまったことだな。正式な医学用語として使うのであれば専門家が責任
> をもって案を出して決めれば良いのに。
全く同感です。
> ちなみに下記のページは東京都が行った同様の調査の結果ですけれども、
> 素人から案を募るとこの通り何でもありのバラバラになっちゃうんだよ
> な。無責任な案も多々あるし。
> http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2004/06/60e6u215.htm
なんか、すごいですね。
「ソフトベール」「自失老人」「茶春」「童さま」とか…。
--
GOTO Makoto
goto@mako.to
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735