>>>>> In <2rim0bF1ar95nU7@uni-berlin.de> 
>>>>>    shuji__matsuda@hotmail.com (shuji matsuda) wrote:
> In article <chemfi$hko$1@news-est.ocn.ad.jp>, 
> Sin'ya <ksinya@quartz.ocn.ne.jp> wrote:
> :  侵略である根拠の本質は以下だと考えます。
> :  (a)  中国は、日本固有の領土を攻撃したわけではありません。
> :  (b)  日本は、日本固有の領土の外の、すでに人が住んでいる地域で軍事行
> :     動をして、住民や軍人に被害を与えました。
> :
> :  盧溝橋事件で最初に撃ったのは中国だから侵略ではないという主張は、以上
> :のことを無視しているので、同意できません。

matsuda> 民国が戦争を決意したのは、少なくとも上海戦争の前です。
matsuda> 盧溝橋は偶発事件かも知れないが、上海戦争は準備の上で決断している。
matsuda> http://www3.kiwi-us.com/~ingle/topix-2/the%20origin%20of%20sinojwar.html

  いずれにしろ、上記引用部分の(a)と(b)は有効なので、日本が中国を侵略し
たということは動かないと思います。

  よって、松田さんが何を主張したいために、上記のようなことをわざわざおっ
しゃるのか、まったく理解できません。

#    以下は、蛇足です。(以下の史実・評価を知らなくても、日本による侵略
#  であることは、一部の極端な人々以外にとっては明白なのだから。)
#   (上記引用部分の(a)と(b)だけで明白。)

  「拡大派」と「不拡大派」という言葉は御存知ですよね。
  民国が戦争を決意した(*1)のは、拡大派の主張に沿って、武力による威嚇を
ともなう苛酷な要求(*2)を日本側がしたからというのが妥当な見解だと思いま
す。
  苛酷な要求に国民政府が応じなければ、「暴戻支那を膺懲」するというので
すから。(*3) そして、それらの苛酷な要求を始める少し前から、日本側から
中国に対する派兵(兵力増強)を決定し、その準備を開始しています。(*4)
  「上海戦争は準備の上で決断している。」とのことですが、前段落の日本の
動きに対して防衛の準備をするのは当然の権利だと思います。

(*1)  正確には知りませんが、「最後の関頭」(廬山談話)あたりですか。
(*2)  「重大決意」声明以降の、日本から国民政府への一連の要求。
(*3)  さすがに、「自衛だ」などとは言えなかったのでしょう。
(*4)  「重大決意」声明とほぼ同時。

  盧溝橋事件後の現地軍間の停戦から第二次上海事変の間にも日中間の衝突は
起きていますが、前述の拡大派の見解に沿った日本側の動きの中で、それらの
衝突は起きていますし、いずれにしろ、上記引用部分の(a)と(b)は有効です。

  ようするに、中国人サイドも挑発したとかは瑣末な議論だと考えます。
(この手の議論は、旧日本を弁護するために、無理筋の強弁をしているように
私は思います。)
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兼松真哉