真木子です。

日曜出勤だったため遅くなりました。

風邪気味でエアコンが気持ち良くない。
でもつけないと蒸し暑さで死ぬ・・・


第45話「Kが求めたもの/悪魔のしっぽ」

○鳴海探偵事務所
事務所前にたたずむ翔太郎。
ガイアメモリの犯罪は、収まる気配すら見せない。風都タワーもこんな有様に
・・・って、劇場版絡みなのかな?
「淀んだ街の風が教えてくれている。かつてない恐怖が、俺の背後に迫ろうと
していることを」
「シティボーイ、独り言なら家でなさい!」
鞭が飛んできた。翔太郎を邪魔扱いするが、探偵と知ると鞭で縛り上げ、引き
ずって事務所に向かう。

「あんた誰ですか!」
メレ様です。
「私は轟響子。見ての通り、博物館の学芸員よ」
いや、普通の学芸員はそんな格好してません。
理央様はいないけど、急に甘え声モード。
「私の憧れの恩人を助けたいのぉ」
その恩人とは、風都博物館館長、すなわち園咲琉兵衛。
響子は琉兵衛と加頭の会話を立ち聞きしたのだが、何か大事なものが行方不明
らしい。
『来るべきその日には、どうしても必要だ。なんとか見つけなければ。イーヴィ
ルテイル』
「すべてにおいてパーフェクトな館長が、あんなに悩まれるなんて! 博物館
の命運に関わる重要なものに違いない!」
一緒に探せと迫る響子。亜樹子は無理と言うが、翔太郎は引き受ける。
きっと運命だと言う翔太郎に、フィリップも同意。
《理屈ではなく、俺は肌で感じていた。いよいよフィリップの親父さんの秘密
に迫る時が来たことを》

○園咲邸
鼻歌とともに庭に出てきた琉兵衛がミックを呼ぶ。
「静かに!」
スプーンを振ると、素直にテーブルに飛び乗って待つミック。ご馳走をもらう。
「お父様、ご機嫌ですのね」
「いよいよおまえが地球の巫女になる日が来たのだからね。だが、寂しくもあ
る。花嫁の父の心境かな」
「ミュージアムのキングが・・・。らしくなくってよ。地球が我が家の婿に来
る。そうお考えになって」
あとはイーヴィルテイルのみ。ミックに捜索を命じる。

○園咲邸敷地
星降谷発掘現場。園咲琉兵衛は、ここで貴重な化石や遺跡を数多く発見して名
を挙げた。そして付近の土地を買い占め、自分の邸宅とした。

狭い割れ目を降りていく(もしくは落ちていく)響子、翔太郎、亜樹子。
「所長様の超感覚のすごさを忘れたの?!」
「知るか、んなもん!」
鞭が鳴る。
「ここは神聖な発掘現場よ!」
屋敷の地下は、広大な遺跡になっていた。園咲絡みではフィリップも検索でき
ず、イーヴィルテイル=悪魔の尻尾とは何を指すのかも分からない。
「こーいうときは――ダウジング・スリッパ!」
ピッピッピッ・・・どーいうスリッパやねん。
あっちや!と走りだす亜樹子。

○地球の本棚
やはりミュージアム関連の本は読めない。と思ったら、爆発が収まり、数冊の
本が残った。
GAIA MEMORY, DOPANT などに交じって、Raito Sonozaki の本が。
「僕のすべてがわかる本!」
動揺して現実に戻るフィリップ。
本棚に現れた若菜、「意気地がなーいんだ。せっかくセキュリティを外して、
本を読めるようにしてあげたのに」

○園咲邸地下遺跡
地震か何かで崩れたらしい、昔の発掘現場に来た。
「匂う! 何かが埋まっていると、このスリッパが開くのよー!」
ピピピピ・・・
「ここ掘れ翔太郎!」
響子にも脅され、瓦礫をどけ始める翔太郎。親切に Evil Tail と刻まれた箱を
発見。軽いものだが、鍵がかかっている。
そこにスミロドン登場。怪物!と腰を抜かす響子。

本を読むべきだったかと悩むフィリップ、翔太郎に呼ばれて変身。響子さんび
っくり。
ダブルがスミロドンを押さえる間に逃げる亜樹子と響子だが、振り切って追っ
てきたスミロドンが飛びかかり、ふっ飛んだ箱を確保。
追ってきたダブルが格闘。劣勢だが、鳥さんが来てエクストリームになると、
高速で走り回るスミロドンを攻撃。箱は響子が確保。
スミロドンについての閲覧結果をもとに敵を叩き落とすダブルだが、
「反射速度が分析を超えている?!」
そこに笑い声とともにテラーの青い闇が出現。
「この声、まさか館長?」
「それはわれらのガイアインパクトにどうしても必要だ」
「ふざけんな! 何しでかす気か知らねえが、これ以上、街を泣かせる真似は
許さねえ。姿を現せ!」
だが、亜樹ちゃんたちもいるというフィリップの判断で、この場はとりあえず
脱出。
イーヴィルテイルが見つかったことで、館長様はとりあえず満足。

○風都ホテル
「ガイアインパクトってご存知ですか?」
「なんの話?」
カップが落ちる。
琉兵衛はそのために屋敷を人払いし、若菜と2人きりだという。
「ついに何かが動きますねえ、ミュージアム」
急に立ち上がる冴子を呼び止める加頭。
「無茶しないでくださいよ。大好きなあなたに傷つかれたら、私ショックです」
寝室に逃げ込む冴子。

○事務所
照井が来ている。こんなに入り浸っていて、警察の仕事はちゃんとしているの
だろうか。
ガイアインパクトとは、組織の最終計画に違いない。それに必要だというイー
ヴィルテイルの箱は、響子が抱き締めて開けさせない。
「響子さん、園咲琉兵衛は、この街に悪のメモリをばらまいている張本人です」
「ああそうだ。そのためだったら、家族だって平気で犠牲にする悪魔なんだ!」
言ってからフィリップに謝るが、
「いいんだ、翔太郎。僕も、その事実は受け容れるべきだった。さっき、ちゃ
んと本を読んでいれば・・・」
自分の本が読めるようになっていたこと、だが真実を知るのが怖くて読めなか
ったことを打ち明ける。
「無理もねえ。それだけおまえにとっちゃ、重い一冊なんだ」
まずはイーヴィルテイル、と思ったら、響子がいない。
照井と翔太郎が飛び出していく。
フィリップは本を読むことを決意。

○風都博物館
「見たまえ、轟君。この地球で、絶滅した生物は数知れない。人類も、このま
まいけば、その例外ではない」
絶滅していない生物もたくさんありますよ。
「だが、人類が未来永劫地球に生き残る種となる夢が、とうとう実現する。地
球とひとつになるのだ」
若菜姫が歌っていた「Naturally」に、地球とひとつになろうよ、みたいな歌詞
がありましたが。
高笑いに怯む響子に、箱を渡すよう言うが、そこに翔太郎と照井が駆けつけた。
「やあ、ここで会うのは二度目かな? 左翔太郎君。そっちは、文音、いやシュ
ラウドの操り人形君かな?」
「黙れ! そう簡単におまえの思い通りにはさせんぞ」
「そうだ。この街の涙は、俺たちが拭う」
だが、琉兵衛の目が青く光ると、とたんに動揺する翔太郎。
「私の力を何度も見たからだ」
テラーの能力は、相手の恐怖心を増幅する力。
琉兵衛に呼ばれたスミロドンが響子を追い、照井はアクセルに変身。翔太郎は
立ちつくす。
「初めて私の姿を見た時から、君はすでに負けていたのだよ。私の恐怖、テラ
ーにね」
琉兵衛が立ち去り、翔太郎は腰を抜かして崩れ落ちる。

○地球の本棚
園咲来人は、園咲家長男として、父・琉兵衛、母・文音の間に生まれる。当時、
長女・冴子は13歳、次女・若菜は4歳。
3歳にして、琉兵衛にブリティッシュ・ショートヘアの猫を買ってもらう。来
人自身がミックと命名。
5歳の時、父・琉兵衛は地球意思との接触ポイントを発見。“泉”と命名され
たこの場所を、科学施設化する。1か月後、来人、その中に落ち――

○噴水前
響子を追うスミロドンを、アクセルが攻撃。その間に逃げる響子。アクセルは
トライアルに。
ふらふらとやってくる翔太郎。

○事務所
嘘だ!と叫ぶフィリップを起こそうとする亜樹子。
フィリップはわめき声をあげて駆け出していく。

○噴水前
トライアルでもスミロドンのスピードに翻弄されるアクセル。
駆けてきたフィリップ、アクセルのピンチを見て自分のことは棚上げ、ぼーっ
としている翔太郎を正気に戻して変身。
すぐにスミロドンに転がされるが、フィリップが「僕に任せて」とメタルに切
り替え。
「メモリの使用者を人間と想定してたとこに、僕らの落とし穴があった」
メタルシャフトを振って、「ミック、静かに」
動きを止めてお座りするスミロドン。
シャフトにクワガタ君をセット。
「「メタル・スタッグブレイカー」」
「少しだけ我慢して」
スミロドンを挟み込んだ光がドライバーを破壊。メモリは砕け、残ったのは猫。
猫が幹部?とアクセルがバッタリ。
ダブルは変身解除。
「さっきのポーズは、ミックに特別なご馳走を与えるときの、いつもの仕種さ。
園咲家独特の」
フィリップに抱きあげられて、喉を鳴らすミック。
「おまえは僕の猫だった。もうこれで、ドーパントになることもないよ」
「フィリップ、おまえ・・・本を読んだのか」
そこに「おめでとう!」とテラー出現。逃げるミック。
「来人、おまえとイーヴィルテイルが揃えば、私の望むガイアインパクトが実
現する」
変身を呼び掛けても、翔太郎は震えるばかりで反応せず。
「彼はもう終わっているよ、来人。二度と私に立ち向かうことはない」
横からジェット攻撃。
「あいにくだが、俺にはそいつほど効果はないぞ」
だが、テラーの頭の青い飾りに光がともり、巨大な顔が吼えると、飛んできた。
「君は噛み砕いてあげよう、物理的にね」
噛まれているアクセル。
こっそり近づいて様子を見ていた響子、「あの怪物が館長?」
それを後ろから掴まえて引きずり出す若菜。暴れるのを殴ると、イーヴィルテ
イルの箱が飛んだ。
「来人、一緒にいらっしゃい。読んだはずよ、自分の本を」
「あんなの、あんなの嘘だ!」
「嘘ではない。おまえは死んだのだ。12年前にな」

幼い来人が井戸に落ち、奥の光に飲み込まれた。
次の瞬間、立ち昇る緑の光の柱。

やっと立ち上がった翔太郎、「どういうことだよ、フィリップ」
「今あの人が言った通り・・・らしい。翔太郎、僕はもう、死んでいる」



高校野球が始まるので、来週以降は1回か2回、休みになると思います。
映画もしばらく見に行けそうにないなー。

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★☆★ この世に正義がある限り、悪もなくなることはない:-) ★☆★

  小路 真木子(SHOJI Makiko)   shoji@kyoto-econ.ac.jp