In article <3989701news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp> kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) writes:
>In article <c7863q$inp$1@mozart.shiino.taito.tokyo.jp>, alceste@shiino.taito.tokyo.jp (Shiino Masayoshi) writes
>> でもって、もっと国語をちゃんとやる。言葉としての日本語も不十
>> 分ですが、論理的に文章を読む・書く・話す・聞く訓練もしましょ
>> う。

>こういう人多いんだけど、実際に日本語教育としてどんなものが行
>われているか知ってるのかなぁ。自分の授業で論述とかやったこと

いや、現状では国語教育が不十分だと云うのが基本に有ります。言語
としての日本語の教育 (「日本語教育」ってえと「国語教育」とは別
の業界になるんで敢えて避けます) も不十分だし、論理的な思考を磨
く教育も不十分。
今の遣り方で時間だけ増やしても余り期待出来ないのはその通りなん
ですが、足りないとは思います。

>らんとあかん... それこそ、「生きて行く上で国語が必須で無くな
>った」でないから誰も日本語なんて勉強しないんだよな。

いや、日本で普通に暮らしてると、勉強しなくてもそこそこ使える様
にはなるんです。英米で、英語環境に居れば「無学文盲」の人でも英
語喋れるのと同じ。
只、論理的に思考したり、ある程度複雑な知的情報を交換する能力っ
てのは、ちゃんと勉強しないと中々身に付かない。で、日本ではそう
云う能力は必要無い(:-p) から、カタギの人は持ってない。
実はそう云う能力は、母国語でなくても訓練出来るんですが、母国語
でやるのが教える方も教わる方も楽ですから、国語教育でやったら良
いと思うのです。

>> 何故外国語の代表が英語なんでしょうか? しかも日本ではアメリカ
>> 訛りの。何でもアメリカ一辺倒の現在、英語だけはやりたくない...

>「何でもアメリカ一辺倒の現在」ってわかっているなら、「英語だ
>けはやりたくない...」ってのは、たんなるへそ曲がりじゃん。ま

単にアメリカの尻馬に乗って泥棒^H^H金儲けやら人殺し^H^H^H人道支
援しようってんなら、仰る通り英語が一番便利です。然し、多様な文
化を云々てえんなら明らかに英語だけでは不足。アメリカは強大だけ
ど文化的にはキリスト教原理主義とマクドナルドしか無いから無視し
て良いし、イギリスもまあヨーロッパの辺境の国なんで興味の有る人
だけ覗けば良いし、不要とさえ言えます。
本当は文化を知るには夫々の現地語を学ぶのが一番なんですが、小学
生に何百もの言語を教える訳には行かないから、割に広く使われる言
葉で間に合わせざるを得ない。
英語圏って、英米を別にすると、現地語が沢山有って収拾が付かない
から英語にしてる所が多い様な気がします。文化向きじゃない。中国
語圏やスペイン語圏では、母国語に準ずるものとして結構通じるらし
いんで、文化を知る役には立ちそうです。ロシア語は英語に近いけど、
ソ連が随分無茶やったお蔭で結構通じる様です。
アラビア語は、イスラム文化と深く結びついてますね。ちょっと

>ぁ、椎野さんがへそ曲がりなのは知ってるけど。

判ってれば宜しい :-)

>つまり、複数の言葉を学ぶということ自体が学力を上げるのだと思
>う。学力の大きな部分は語学能力なのだから、複数の言語を学ぶこ
>とにより学力全体が上がるってのはあるんでしょう。ひとつは、

じゃ、三つか四つ一遍にやりましょ。印欧語のを複数やると文法シス
テムの類似と相違が判り易い。現在の文法学がヨーロッパ語中心なん
で一番表現しやすいからかも知れませんが。
又、印欧語以外のを一つやると、違う文法システムを学べます。

>教材の質が英語の方が良いってのがあるのかも知れないけど。

これは、仰る通り。大英帝国の植民地政策の賜物ですね。
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                                椎野正元 (しいの まさよし)