間違ってる所は識者の指摘を期待して、fj.sci.lang に振ります。

In article <4085E7AE.69FB04E4@yahoo.co.jp> "Sawaki, Takayuki" <fi_sawaki@yahoo.co.jp> writes:
>> In article <40849818.EDB54D4C@ipc.kajima.co.jp> Otsuka Katsumi <otuka@ipc.kajima.co.jp> writes:
>> >> 「父上」と呼ぶと会えないが「パパ」と呼ぶと会えるのなーに?
>> >「はは」は会えないが「ママ」は会えるというのと同じですね。
>> これ、平安時代の口遊みの三流の焼直しですね。
>> 「父に逢はず、母に二度逢ふ」
>> これで、平安期の日本語で「は」の音が [ha] じゃなく [Fa] だと判る
>> んだそうです。更に古くは [pa] だったかも知れないそうです。結局、
>> 上古より前の日本で「母」は「ぱぱ」だった。

> なるほど。
> 「父」の方は「ちち」のまま変化してきていないんですかね?

「ち」は、現代は [tSi]ですが、古代には [ti] だったとされています。
# 発音記号の "long s" を [S]で表現してます。
今風の表記だと「父」は「ティティ」でしょうか。「ち」「つ」が口蓋化
していないのと同様に「ぢ」「づ」も「じ」「ず」とは違う発音になって
たそうです。
逆に、「せ」は [se] じゃなく [Se] だった。これは、多分中世頃迄残っ
てて、今でも西日本の方言には残ってる所ありますよね。

そう言えば、「上代特殊仮名遣い」とかで上代 (奈良時代) には母音が 8
つ有ったらしいんですが、仮名文字が現在の形に纏まって来た平安時代に
は 5つに減ってます。要するに仮名文字は 5段しか無い。ア行のエとヤ行
のエの区別も有りません。
[se][Se]とか拗音とか、こう云うのと関係有るのかなあ。
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                                椎野正元 (しいの まさよし)