Re: Q :一酸化炭素と空気
石原@ザ・ランスです。
# どこにレスつけようか迷ったけど、とりあえずここに
In article <uKudnVN0MocKrYrdRVn-tw@comcast.com>, txm@no_spam_please_softhome.net says...
>サイトは
>
>http://www.j-energy.co.jp/et/lpg/what/index2_3.html
>
>です。そこに
>
>‘LPガスは、空気より重いのでガス漏れ警報機も床から30センチ以下の低いところに
>設置しないと効果がありません。ただし、不完全燃焼を起こした際出る一酸化炭素は
>空気よりも軽いので、CO警報機は天井近くに設置します。また、都市ガスも空気より
>軽いので警報機は上の方に設置します。’
やはりCOは不完全燃焼で出るものということで落着のようですね。
不完全燃焼と無関係のCOの上昇なんて「理論」を展開した人達はザンゲもんだね。
特に国立大学の人なんかは月給返せと言いたい。
# でもそれって禁止されてる「寄付」になるのか:-P
>という記述があります。不完全燃焼で出たCOは空気よりも暖かそうですが、、漏れた
>ガスというのは、多分空気よりも冷たいような気がします。
平凡社「世界大百科事典」の「都市ガス」の項目にある表を見ると、主な成分は
水素とかメタンといった軽いガスです。多少冷たくてもこれらは充分軽いだろう。
「石炭系ガス」には多量のCOが含まれてるんだけど、これ自体、今の都市ガスの
主流ではない。
ところで、N2とO2くらいの重さの違いでは重力によって分離しないのは何故か?
分子運動、と私は言ったわけですが、分子拡散って、そんなに大きいのかというと
確信が持てない。それで文献調べてみたんですが、確かなところはまだわかりません。
地上85kmくらいまではN2/O2比は変化しないという。
でもそれだけだと、乱流拡散が効いてる可能性も否定できないだろう。
しかし、もしそうなら、空き瓶にふたをして(対流が起こらないように)冷餡所に
静かに長時間放置したら、乱流は無視できるはずだから、酸素は下に沈み込むだろう。
そこでふたを開けて火を入れたら、上部は窒素ばっかりのはずだから、そこで
火は消えるだろう。
ということで、ウィスキーの空き瓶でやってみたけど、勿論こんなことは起こらなかった。
かくして乱流拡散説は却下。
分子拡散だとすると、N2とCOで違いはまずないはずで(分極が効いてくるのかどうか
私は知らない)、やはり常温のCOが空気中を上昇するなんてことはないはず、
というのが現時点での私の見解です。
もし何か間違っておりましたら、お教え下さいますようm(..)m
でも、そうすると分子拡散だけで均等に混合するのは質量差(比)がどの程度までなんだろう?
CO2なんかは、穴の底に溜まってて人が窒息死した、なんて話を聞いたような気がします。
もっともあれは穴の底の温度が低いのか?
しかし、塩素ガス(Cl2)なんかは確かに沈み込んだと思うけど・・
--
石原 幸男
<Yukio Ishihara of theR.A.N.S.>
ishihara@y.email.ne.jp
http://www.nn.iij4u.or.jp/~therans/
黍粥は塩に椰子油にサザエ・イソノ祝う隣で虚仮にするまで(詠み人しらず)
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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