青龍です。

"NAKAMOTO Tetsuya" <tetsuzou@pop02.odn.ne.jp> wrote in message news:bq8i00$gv3$1@nwjp2.odn.ne.jp... 
> まず最初に断っておきますが、私はあらゆる種類の歴史的資料についてその
> 信憑性に対し疑問を投げかけているわけではありません。ある証言が為され
> たときにその裏付けとなる証拠が提示されていなければ、その証言は何の事
> 実の証明にもならないと言っているだけです。

 つまり、証言という種類の資料であれば根拠なく疑っても
問題ないということでしょうか?それなら理屈は同じです。
 中本さんの理屈だと、他者の証言の内容(誰かがこの
ようなことを言っていた)についての証言の場合、証言
以外に証明できる方法がなければ、他者の証言の存
在を証明することは出来ないことになってしまいますが、
それはおかしいでしょう。

> > 偽証の可能性は証言一般についていうことのできるものであり、
> > その例外の根拠がない状態で持ち出したら、歴史に関する議論が
> > 成り立たなくなる
> 
> そもそも証言だけで事実を証明しようとする方が間違っています。
> 何度も言いますが、私が主張しているのはこの一点のみです。

 この主張についてもう少し詳しく確認します。
・ここで言う証言というのは、証言が一個の場合に限るのか、複数の
証言があっても同様なのかどちらですか?
・また、この証言というのは、口頭の証言に限るのか、過去の体験を
書き記したものまで含めるのかどちらですか?

 また、強姦事件の場合、物証が乏しいため証言による立証が重
要となるということを考慮されてますか?
 今回の事例の場合、70年近く前の事件のため、強姦があったこと
及びそれが日本軍人の犯行であったことは被害者、加害者、目撃
者の証言によらざるを得ないのです。
 中本さんの主張は、一見中立のように見えますが、その主張を
認めれば、過去の戦争犯罪(特に強姦事件)の多くが立証不可能
として真偽不明となってしまいます。


> その部分は主張ではありません。どういう理由で偽証が為されるのか例を挙
> げている部分です。

 これはちょっとずるくありませんか?
 具体的な証言の信憑性が問題になっているときに、
このような例を持ち出せば、今回の証言もそうだとほ
のめかしているのと同じですよ。
 
 吉田氏と東氏の証言については確認しました。
 ただ、吉田氏の事例については既に飯塚さんが反論をされて
いるみたいです。これを見る限り吉田氏の証言が間違いだとは
私には即断できませんでした。
 また、両方についていえることですが、その証言の信憑性が問
題になっているときには証言と他の資料の矛盾や証言自体に内
在する矛盾を理由としてその信憑性が問題にされています。決し
て中本さんのように、証言だから信用できないとはされていないこ
とに注意してください。

> > 資料を見る限りでは、かなり頻繁に起こっていたようですが?
> 
> 資料を出してください。で、その犯罪発生率を出してください。
> その犯罪発生率が明らかに高いようであれば「かなり頻繁に起こっていた」
> という表現を私も認めます。

 まず、個々の事例については、以下のページをどうぞ。
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/8503/tian.html
http://plaza25.mbn.or.jp/%7Ehinode_kogei/DATA.html#nanking3

 次に、当時の日本側の認識については、
http://village.infoweb.ne.jp/~fwjh7128/genron/data/nangjin/juumin.htm

 最後に、具体的な犠牲者数ですが、中国側の資料によると2万人以上
とのことです(「日中戦史資料集」8 東京裁判資料編P300)。これ以外の
資料となると、中国語のものになってしまい、すぐに提示することは困難
です。

 これらの資料を見る限り、強姦が例外的な犯罪であったとは
とてもいえず、かなり頻繁に起こっていたといえると思います。

> ちなみに青龍さんはおいくつでしょうか?世代を教えてください。

 私は29歳です。
 小学・中学を通じて日の丸・君が代は普通に流れていましたし、
中本さんが言うような教育も全くありませんでした。