Re: Kamikaze Kaito Jeanne #40 (12/18)
石崎です。
例の妄想スレッド第172話の続きです。
Keita Ishizakiさんの<bnvq06$acm$1@news01dd.so-net.ne.jp>の
フォロー記事にぶらさげる形になっています。
# 本スレッドは「神風怪盗ジャンヌ」のアニメ版第40話から
# 着想を得て書き連ねられている妄想スレッドです。
# そういう2次創作物が嫌いじゃ無い方のみ、以下をどうぞ。
(その1)は<bnvv4r$p9c$1@news01de.so-net.ne.jp>からどうぞ
^L
★神風・愛の劇場 第172話『弱きもの』(その2)
●桃栗町・オルレアン
ピピピピピ…
目覚ましの電子音で目を覚ましたまろん。
一度止めた後で再び横になろうとして、がばっと急に起き上がりました。
寝室を出て洗面所へ行き、顔を洗ってからリビングへ。
カーテンを開けて未だ夜が明け切っていない空を見て呟きます。
「良い天気…だよね?」
●桃栗町のどこか・ノインの館
その日の朝食は、昨日の夕食とは異なり欧米風のものでした。
調理を担当したのは全とエリス。
二人の力関係からしてメニューを決定したのはエリスであるのは間違い無く、
必ずや魔界料理が出て来るに違いないと想像していたノインは意外の念を抱きま
す。
「今日のメニューは…」
「どこから見ても完璧な洋風ブレックファーストだと思いますが」
「人間の料理が出て来るとは思いませんでした」
「フィン様は人間界から戻ってから、人間風の料理を好まれましたので」
「成る程」
そう言うノインは、まずはトーストにジャムを塗り恐る恐るそれを一口。
ノインが自ら作った林檎ジャムは、普段通りの味がして、ノインは胸を撫で下
ろしました。
続いて、皿の上に載せられたベーコンエッグを口にして……。
「!!!!!」
慌てて、ノインはカップに並々と注がれた牛乳を一気飲みしました。
「シルク、料理の出来はどう?」
「美味しいでぃす」
「私、もっと固い方が最近は好みよ」
「この地では半熟が多いらしいよ。その土地の食事を作るのがノイン家の流儀。
そうですよね、ノイン様?」
笑顔を向けるエリスに、ノインはただ肯くことしか出来ませんでした。
*
来客があったのは、ノインが意地で調味料十倍増しに感じられるエリスの料理
を食べ終え、紅茶を飲んでさぁ出かけようという時です。
「お仕事前にすみません。ノイン様」
「いえ。何かあったのですか、ミカサ。そしてトールン殿」
ノインは目の前のソファに座っている二人を見比べて言いました。
「はい。実は…」
*
ミカサから、今朝の会議の結論を聞き終えたノインは、暫く腕組みをして考え
ている風でした。
もっとも、実は考えている振りをしていただけで、最初から結論は出ていたの
ですが。
幸いにして、ミカサもトールンも、読心術に長けてはいなかったため、そのこ
とを気取られることはありませんでした。
「お茶でぃす」
お盆にお茶を載せ、全がリビングに入って来ました。
「ありがとう」
「頂こう」
お茶を置いて、出て行こうとする全をノインは呼び止めました。
「何でぃすか?」
「シルクに、話しておくことがあります」
「僕に?」
「それから、ミカサとトールン殿にもです」
「シルクのことで我らに何か?」
そう言い、シルク──今は全──の方を見たのはトールン。
「今回の作戦と関係があるのですか?」
と、ミカサが言うとノインは肯いて言いました。
「この子は、日下部まろんの友人である瀬川ツグミと一緒に、今日、件の遊園地
に行くことになっていたのですよ」
「何と、それは……」
「すると作戦は、中止でしょうか?」
「何故じゃ。神の御子の行動を縛る…」
「トールン殿」
勢い込んで話そうとするトールンの脇腹を突き、ミカサは全を指さしました。
「うむ…」
シルクのことを小さい頃から知るトールンは、全の表情を見て黙ってしまいま
した。
「作戦って何でぃすか?」
不安そうな目を向け、全は言いました。
「シルクに頼みがあります」
「はい」
「ツグミさんと一緒に遊園地に行きますね?」
「はい」
「その地で、我々は仕事をすることになっているのです」
「え…」
「だからその時が来る前に、ツグミさんを安全な場所に連れ出して下さい」
「はい……」
「安心なさい。予定では、作戦は夕方からです。遊ぶ時間はたっぷりあります」
「判りました…」
全の表情がやや暗くなった様に見受けられ、悪いことをしてしまったかと思う
ミカサ。
「おい、シルク! 早く戻って来て…」
キッチンから出て来たエリスの表情は、トールンを見た瞬間にこわばりました。
「朝から何の用だ。トールン」
「貴様には関係無い!」
「いえ、あります。丁度良い。エリスもこちらに来て下さい」
「私が、ですか?」
「はい。今日の作戦に、貴方の力が必要なのです」
*
トールンの側に座るのはどうしても嫌だったらしく、結局ダイニングの椅子に
後ろ座りのまま、エリスは話を聞きました。
「協力しても良いです、ノイン様。ただし一つ条件が」
「何ですか?」
「チケットは何枚でも用意出来ると言いましたよね?」
「はい」
「だったら、アンも一緒に連れて行きたいのです」
「何じゃと!」
怒りの形相も露わに怒鳴ったトールンの声が窓をビリビリと震わせました。
「まぁ、何事かしら? トールン」
その声を聞いて、廊下側の入り口からアンも姿を現しました。
「姫…」
「アン、喜びな。アンが行きたがっていた遊園地、行けるらしいよ」
「まぁ、本当?」
「姫! お待ち下さい」
慌てて止めようとしたトールンの前で、アンとエリスは手を繋いでいました。
「成る程ね。トールンが怒るのも判るわ」
「ならば、姫…」
「だけど私は行くわ。面白そうですもの」
「危険ですぞ!」
「判ってる。だから、時間前には安全な場所にいるから、安心して」
そう言い、片目を瞑るアンを見て、トールンは深い溜息を一つ。
「仕方ありませんな」
「良いの?」
「ならば、このトールンもついて行かねばなりますまい」
「げげ…」
「この者のことは我慢します。姫様の安全はこの身に変えても御守りします」
「大げさね。まぁ、仕方無いわね」
「話し合いは済みましたか」
「ええ」
アンが肯くと、トールンはぷいと横を向き、やがて作戦の準備をするためと称
して屋敷を去って行きました。
「我々も準備をしないと行けませんね」
「そうね、エリス」
「え、私? 別に準備することは無いけど…」
「いいえ。あなたには準備が必要なの」
そう言うと、エリスのことを頭の天辺から足のつま先まで眺め回すアンなので
した。
●桃栗町・オルレアン
いつもの時間に起床した稚空は、リビングに出て窓のカーテンを開けました。
すると、隣の部屋の扉が閉じる音がして、続いて二人分の足音が聞こえました。
「(確か、今日は練習は休みだったはずだが…)」
一瞬疑問に感じた稚空。
しかし、全国大会を控えた二人のこと。自主的に練習するのだろうと思い、こ
の点について深く気にすることはありませんでした。
*
桃栗学園の制服の上に学園指定のコート。
ほぼ普段通りの姿で、まろんと都はマンションのエントランスを出ました。
そうして何時もと同じように二人並んで歩いて行き、すっかりオルレアンが見
えなくなった頃に、普段の通学路を外れました。
「まろん、パッキャラマオ先生に連絡は?」
「うん、自宅の留守電に入れた」
「あたしは、携帯の方に」
そう囁きながら、辺りを警戒しつつ桃栗中央駅の方角に向け歩いて行く二人。
やがて、駅の近くの公園のトイレの中に消えた二人は、そこから出て来た時に
は既に私服に着替えていました。
やがて通勤客で混み始めてきた時間帯の駅に、桃栗学園の生徒が居ないかキョ
ロキョロと見回しながら、駅のホームの隅で身体を縮めていた二人は、滑り込ん
できた始発電車の中に入り、素早く席を確保するとほっとして溜息をつくのでし
た。
●枇杷町・山茶花本邸
「…白様…弥白様」
ベッドの中で幸せそうな寝顔を見せていた弥白は、椿の声で目を覚ましました。
「何?」
「朝早くから申し訳ありません。実は、学校が大変なことに」
「学校が?」
「まずはこちらをご覧下さい」
椿が手にしていたカード型リモコンを操作すると、壁面が開きリビング程では
無いとは言え、十分大画面と言えるディスプレイが現れました。
”ただ今現場上空に来ています。体育館に空いている大きな穴がご覧頂けますで
しょうか!”
リポーターらしき男性が、ヘリの中から実況している声。
そして画面には、見慣れた学校の第一体育館を上から見下ろした映像がありま
した。
体育館にはあちこちに大穴が空き、一部では崩れかかっていて、見るも無惨な
姿となっていました。
「どうして……」
「怪盗ジャンヌからの犯行声明が出ているそうです」
「ジャンヌが?」
「未だ、警察も現場検証中だそうですが」
”警察から発表された、犯行声明を送ったと見られるコンビニエンスストアの防
犯カメラの映像です。年齢は十代から二十代位、髪が金髪の女性で…”
「本当にジャンヌなんでしょうか?」
「多分、これは偽物」
「偽物?」
「証拠は無いけど。私の勘」
「勘…ですか…」
「とにかく、学校に行きます」
「今日はご予定があったはずでは」
「学校も放っておけないでしょ」
「判りました」
椿に制服を準備させ、朝食もそこそこに準備を整えた弥白。
部屋を出る時に壁の時計を見つめます。
「弥白様?」
「いえ、行きましょう。椿さん」
「はい」
自分も枇杷高校の制服に着替え、大きな鞄を持って待っていた椿を従え、弥白
は部屋を出て行きました。
先に立って歩いて行った主人の表情を見た椿は思います。
どうして弥白様は、こんな時にも穏やかな表情でいられるのかと。
●オルレアン
セルシアが寝台で目覚めた時、既に部屋には自分以外の何者も居ませんでした。
まろんが早起きなのは何時ものことでしたが、自分に声もかけずに出ていくな
んて。そう思ったセルシアですが、別に怒っているわけではありません。
「(朝ご飯は用意されているですです…?)」
と心配はしたものの、朝食はしっかりとダイニングテーブルの上にありました。
その横にはバスケットがメモと一緒に置かれていました。
セルシアへ
おはよう!
今日は、朝が早いので起こさずに出かけます。
帰りも遅くなると思うので、夕食は冷蔵庫の中に入れてあるから
先に食べててね。
まろん
ラップを剥がし、朝食であるハムとレタスのサンドイッチを口にしたセルシア
は、バスケットの中身も覗き込みました。
海苔が巻かれた俵型のおにぎりとタコさんウインナ、そしてサラダ。
思わず手に取りそうになり、これはお昼なのだと自分に言い聞かせました。
「さてと、お仕事ですですっ」
口に出して立ち上がり、ベランダから山茶花邸に向け、セルシアは飛び立って
行きました。
●枇杷高校
普段であれば、車は正門前に停めるところでしたが、その場所は既に警察の車
によって塞がれていました。
仕方なしに、校門から少し離れた場所で車を降り、そこから椿を従えて歩くこ
とになった弥白。
上空はマスコミのものらしいヘリコプターの音が喧しく、地上にも中継用のア
ンテナを立てた車が何台も停車していました。
正門の近くになると、カメラの前で何事かを喋っている女性リポーターや、生
徒にマイクを向けている様子が目に入り、それを避けつつ校門を潜り抜けなけれ
ばなりませんでした。
「ちょっと良いですか?」
弥白の前にも全国ネットのテレビ局の名が記されたマイクを持った男が立ち塞
がりましたが、それを丁重にお断りして先へと進みます。
行く先はもちろん、昨日の新体操地区大会会場である第一体育館。
恐らくは警察によって封鎖されているとはいえ、どんな惨状であるのかこの目
で確かめておきたかったのです。
「弥白」
校舎の裏側を回り、渡り廊下を潜り抜けようとした時のことです。
背後から、聞き覚えのある声がしました。
見れば、昼食仲間でもある自分の親友の一人が立っていて、こちらに手を振っ
ています。
眼鏡をかけた彼女は首からカメラを下げていて、更には紛らわしくも「報道」
と書かれた腕章までつけています。
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
弥白の後ろから、小さな声で椿も言いました。
「ごきげんよう…って、そんな挨拶してる場合じゃ無かった。弥白、今日はボラ
ンティア活動でお休みだって言ってなかった?」
「ええ。でも、体育館の様子が気になって…」
「それ、止めた方が良いわよ」
「どうしてですの?」
「昨日の大会の参加者一人一人に、警察が事情聴取してるみたいだから」
「そうなんですの?」
「えっと…ニュースは観た?」
「ええ、怪盗ジャンヌの仕業だとか」
「そう。発見したのは宿直に来た警備会社の人なんだけど、その時、学校には人
っ子一人いなかったんだって」
「それは変ですわね」
「普段ならそんなことはあり得ない。だけど、その時間には学校の人はみんな帰
宅していたの。一人残らず」
そう言えば、大会が終了して表彰式を終えてから後の記憶が酷く曖昧であるこ
とに弥白は気づきました。
大会が終了すれば当然、後片づけをしている筈なのですが、その辺りをやった
かやらないかの記憶が、まるで無いのです。
「…嫌」
「どうしたの弥白?」
「いえ、何でもありませんわ」
記憶が無くなった後で、大抵嫌な出来事が起きている。
最近忘れかけていた悪夢が弥白に蘇りました。
「そう。顔色が悪かった気がしたから」
「大丈夫ですわ」
「とにかく、ここで警察の事情聴取を受けていたら、ボランティア活動の方に差
し障りがあるんじゃないの?」
「ですけど…」
「そうよ山茶花」
「先生?」
白衣を着て、くわえ煙草──禁煙パイポですが──をした女教師が、体育館の
方からこちらに歩いて来ました。
「全く警察と来たら、同じことを何度も聞いてきて嫌になっちゃうね…」
そう言いながら、自分の肩に手をやる彼女。
「今日はボランティアなんだろう? 警察には、私が上手く言っておくから」
「は…い」
「弥白様。ああ言って下さってますし」
弥白の耳元でそっと椿が囁きました。
「そうね。では、今日はこれで失礼します」
「ああ、頑張りな」
「失礼します」
一礼して、くるりと背を向け歩き出した弥白。
その背中を見ながら椿は、何だか弥白ががっかりした表情をしている風に見え
ました。
その理由は、彼女にはさっぱり判らなかったのですが。
●枇杷町中心部 枇杷駅
枇杷駅前の広場から少し外れた場所に車を停めて降り立った弥白。
その時には車の中で着替え、私服姿でした。
通勤ラッシュ時間に差し掛かりつつあり、道路は亭主や子供を送り届ける自家
用車が列をなし、歩道は電車に乗り遅れまいと急ぐ歩行者が道を急いでいました。
歩行者達を避けながら、ゆっくりとした足取りで歩いて行く弥白。
駅前に到着し、辺りを見回しました。
人が多いので探すのに苦労するかと思いましたが、目的の人物は直ぐに見つか
りました。
「佳奈子さん」
本を読んでいた大門佳奈子は顔を上げ、嬉しそうな表情を見せました。
「おはようございます」
「おはよう。遅れてごめんなさい」
「いえ、私も今来たところで…」
何だかデートの待ち合わせみたいな会話ね。
そう一瞬感じた弥白。
改札の上にある電光掲示板を見て、思ったよりも時間が無いことに気づきます。
「大変。後3分で電車が来ちゃう」
「弥白様。切符はもう買ってありますから」
佳奈子がポケットから切符を取り出しました。
「ありがとう」
弥白は礼を言うと、佳奈子の手を引いてやや小走りに進んで行くのでした。
*
セルシアが山茶花本邸に辿り着いた時、既に弥白の姿は屋敷にはありませんで
した。
慌てて、枇杷高校に向かったセルシアは、そこで弥白を見つけます。
彼女は幸運でした。本来であれば、弥白は高校などに寄らずに目的地に向かっ
ていたでしょうから。
そこから後は、弥白の後をずっと追いかけて、今は駅前広場の上空です。
「(人が多いですです…)」
人混みの中から、弥白と佳奈子の行動を目で追っていたセルシア。
二人が建物の中に入るのを見て、少し躊躇してから自分も中に入りました。
もちろん、身体の大きさは縮めた状態で。
身体の大きさが縮むと、視界もそれ相応に狭くなる。
それ故に、弥白と佳奈子の姿を再び捉えた時には、人間達が電車と呼ぶ箱に入
ろうとしていたところでした。
中には人間が沢山詰まっていて、とても窮屈そうに見えます。
それでも、セルシアは躊躇せず、二人の後から電車の中に入りました。
「(見失ったら、またトキに怒られちゃうですです!)」
*
電車の中はいつもの様に混み合っていました。
枇杷駅まではそれでも未だ空いているのですが、この駅で乗客を乗せると、女
性には少々辛い状況となります。
三月に入ったとは言え未だ冷える朝。
冷えた眼鏡は暖かい車内に入ることで結露して一気に曇り、佳奈子の視界を奪
いました。
電車が突然ブレーキをかけ、佳奈子は人の波に押されました。
周囲は、佳奈子よりも背の高い男性ばかりで、眼鏡の曇りが晴れる頃になって
も、佳奈子の視界が開けることはありません。
そんな彼女の唯一の頼りは、自分に繋がれている弥白の手の温もり。
やがて電車が停車し、扉が開き佳奈子は弥白と共に電車の外に押し出されます。
行列の最後尾について、再び電車の中へ。
先程の反省から、今度は扉の横の壁側に陣取った佳奈子。
ふと、自分の手に弥白の手が繋がれていないことに気づきます。
急に不安になり、辺りを見回した佳奈子は、目の前を見上げます。
「弥白様」
目の前には電車の壁に両手を突き、佳奈子を男性客から守る様に立っている弥
白の姿がありました。
「大丈夫?」
「はい…」
駅に停車するごとに、混雑の度合いを増して行く電車の中。
ずっと、弥白は佳奈子を守るように立ち続けていました。
この状態が、ずっと続けば良いのに。
絶対無理とは思いつつも、佳奈子はそう思っているのでした。
(つづく)
大体ここまでは予定通りに進んでいますが…。これからは遅れそう。^^;;;;
では、また。
--
Keita Ishizaki mailto:keitai@fa2.so-net.ne.jp
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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