William Shakespeare wrote on Wed, 25 Jun 2003 21:37:08 GMT
in article <0b8360a123be6e8ec59b6e@Stratfo.rd>:
>一応、芸術品に関してはフランス語では普通 "objet" は使いません。
>
>文学作品 oeuvre litteraire
>音楽作品 oeuvre musicale
>絵画作品 oeuvre pictoriale
>演劇作品 piece de theatre
>
>更に言えば
>美術作品 oeuvre d'art
>芸術作品 oeuvre d'art

ふーむ、ということは「オブジェ」はフランス語から直接ではなく
英語経由で入ってきたのかなあ。
フランス語での事情は知らなかったのですが、英語のでは日本語の
「オブジェ」とほぼ同等の意味で「objet d'art」を使います。
というか、文脈的にそうとしか解釈できない使い方に出くわすこと
があります。

>
>
>「オブジェ」とは基本的には「物」と云う意味です。フランス人の芸術家が
>謙遜して、自分の作品を「オブジェ」と称する事も有りますが、他人がその
>作品を「オブジェ」と呼ぶのは少々失礼と見られます。

いえ、ですから objet は「物」なのですが、「オブジェ」は違う意味で
使われてしまっていますよね。そういう意味ではすでにオブジェ≠objet
であり、私の知る限りではオブジェ≒objet d'art (英語) が一番近い。

>日本語の「作品」の持つ多様性を考えたら、変に気取らず「オブジェ」も
>「作品」と称してもいい筈なのです。自然体でいきませう (^^;

うーん、まあこれも感覚的なものですが、一般的には

作品 ⊃ オブジェ

という感じで使われてますよね。
(包含記号の使い方、合ってます?あまり自信が...)

そもそもそんな言葉を導入したのがけしからん、というならばそれは
まあ賛成できないこともないのですが、今から「オブジェ」の代わりに
「作品」を使え、というのは無理ではないかな、と。

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KATO Kenji mailto:kato.kenji@cij.co.jp