新城@筑波大学情報です。こんにちは。

In article <f3k36l$htk$1@flora-gw.tkn.funabashi.chiba.jp>
        ishida yuusuke <ishida-yuusuke@goo.jp> writes:
> > Unicode の RLO (Right to Left Override) という機能を使うと、
> > ファイルの拡張子がごまかされてしまうという話。
> うーん、それは Right to Left 表示一般の話で
> べつに「Unicodeのボロボロさを示す」わけじゃないとおもう...

そうでもないです。

・RLO の制御コードは、Unicode にしかない。
・Unicode には1つ文書/ファイル名で複数の言語を扱う考え方が
  ない。(ISO-2022には、複数言語(文字集合)という考え方が入っている。)
・複数言語という考え方があれば、拡張子は ASCII に限定できる。
・ASCII には RLO という概念はないので、今の Unicode RLO の問
  題は生じない。
・言語ごとに表示順番を決めておけば、RLO のような制御コードは
  そもそも不要。

ということです。Unicode が存在しない世界を考えてみてください。
それで、代りに ISO-2022 しかなかったとします。そこでは、今の
拡張子の問題は存在しません。

今の瞬間しか考えないと、Unicode がいいと思う人もいるかもしれ
ないけれど、10年単位、100年単位、1000年単位で考えたら、
Unicode のボロボロさは分かるかと思います。100年後にも、今み
たいな Unicode の使い方をしてたら、あまりに悲しい。
100年後にも、ASCII は今のような使い方をしててもまあいいかと
思うけれど。

\\ 新城 靖 (しんじょう やすし) \\
\\ 筑波大学 電子・情報       \\