Re: SCO vs Linux disputed code
新城@筑波大学情報です。こんにちは。
In article <ul8y8xmjsze.fsf@pine.yorie.netside.co.jp>
MOCHIDA Shuji <mochid@netside.co.jp> writes:
> 持田@NETside です。
> SCO が一部にだけ公開したというスライドの写真が出ています。
> http://www.heise.de/newsticker/data/jk-19.08.03-000/
> (vergrerte Fassung) とあるところが拡大画像のリンクです。
> Linux サイドから「'70 年代から存在する」等のコメントがあるようですが、
> V7 の sys/malloc.c に相当する部分があり、4.3reno の
Slashdot.jp によると、AT&T UNIX 7th Editionのmalloc.c とほと
んど同じようです。
http://slashdot.jp/articles/03/08/19/2256245.shtml?topic=17
http://minnie.tuhs.org/UnixTree/V7/usr/sys/sys/malloc.c.html
その malloc.c ですが、SGI 用の Linux のコードにしか含まれて
いないという話を見ました。
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http://www.japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000047623,20060514,00.htm
Linuxコミュニティは米SCOの証拠を一蹴
2003年8月21日(木) 10時18分
...
オープンソースのリーダーで、有名なDebianの開発者であるBruce Perensは、
CNET News.comが米国時間の8月20日に行ったインタビューに答え、「これらが
最高の証拠か?これらの証拠はでっち上げだ」と語っている。
...
Perensはまた、SCOが開示したコードの中には当初SGIによってBSDライセンス
で公開されたメモリアロケーション機能も含まれていたとしている。同氏によ
ると、このコードはLinuxが動作する特定のSGIマシンにだけ影響するもので、
世界中で100台程度のマシンにしか影響はなく、今後登場するLinuxからは削除
されているという。SGIにコメントを求めたが回答は得られなかった。
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> もう一枚の方は mutex_spinlock() とかあるので、32V や BSD には
> 無いコードだと思われます。
mutex_spinlock を Linux 2.4.20 で探してみました。
arch/ia64/sn/io/ate_utils.c の atealloc() ですね。Copyright
(C) 1992 - 1997, 2000-2002 Silicon Graphics, Inc. All rights
reserved. となっています。Perens が言っているのは、このこと
かなあ。となると、SCO が訴えるべきは、IBM でなくて SGI よう
な気もするんだけど。
lock/unlock の入れ方は、誰がやっても似たような話になるので、
たまたま一致していたからといって、即座にコピーしたという話に
はならないと思います。
SCO は、Unix のコードの 80 万行くらいが、不正に Linux に取り
込まれたと言っているみたいですが、Lunix と言っても、カーネル
部分は、そんなに大きくはないですよね。ユーザ・レベルのプログ
ラムの話も含んでいるのでしょうか。
続きは Followup-To: fj.unix としておきます。
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Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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