mac-inさんの<42a31058.747%mac-in@mx8.ttcn.ne.jp>から
>mac-inです
>

>>>現状で合憲である、と解釈する立場を取るのが
>>>日本国民にとっては安全だと思います。
>>
>>だから違憲だとして憲法改正に反対するのも安全なんじゃないの?
>>憲法改正をすべきでないことが安全だという説明にはなっているけど
>>合憲と解釈するのが安全だという説明にはなってませんよ。
>
>違憲状態は解消されるべき、という主張には説得力があります。
>違憲だと評価すること自体が改憲論に力を与えます。

盛んに田原総一郎ら自民党系の御用評論家は違憲状態解消せよ、そのほうが歯
止めが利くとプロパガンダしてるよね。小沢一郎もそうですね。

しかし、本当にそうだろうか。
とんでもない、プロパガンダですね。
田原総一郎なんかは、イラク派兵でも行かなきゃならないイケイケと大合唱し
ていた。そのうち、大量破壊兵器がないことが発表されたら、この責任はどう
取るんだ小泉よ説明しろ、ブッシュにも説明を求めよ、と責任転嫁。
米は破壊しつくして治安維持のため駐留。日本は治安活動はしないがほうって
おくわけにもいかないから。そういっていついてしまった。

法律論で、弁当の隅をつついて、法律論じゃないから関係ない、わしゃしら
ん、こういうながめる佐々木流法学では、このような自衛隊の海外派兵も銃撃
戦という交戦も、さらに集団的自衛権の行使も、ブレーキをかけることはでき
ない。ブレーキは利かない。
「それは政治だから知ったことじゃない。」これでは、まったく眺めるだけの
法学であり、実戦の論理にはならない。法学を論じるものは、つねに現実に有
効な法秩序と司法権の独立、何はさておき基本人権や民主主義のとりでとして
の人民の視点での法の適用を考えなければならない。法律と政治は無関係どこ
ろか密接に関係している。政治の間違いには、逃げることなく法の面からの警
告を発しなければならない。

「違憲解消」は、明らかに、プロパガンダ。評論家がこの言葉を発すれば無責
任な御用発言。政治家が発すれば、違憲解消後の日米同盟の展望や、憲法の円
錐論を持ち出すまでもなく、国内法の整備が必然的に浮上する。
まず、軍という位置づけは、
陸海空軍の設置。これは単に戦力の呼び名の変更にとどまらない。
軍法ができる。
軍法会議は、軍の専権事項。日本国憲法が二つできるのだ。いや事実、憲法の
治外法権なのだ。軍法会議が無論優先する。弁護役(名ばかり)、検事役、裁
判官役、など言うに及ばず軍。弁護など事実上なし。軍法により裁かれる。
脱走、敵前逃亡、死刑。秘密漏洩、死刑。スパイ、死刑。銃殺。即決。
憲兵ができる。憲兵は軍人を取り締まる。徴兵制。あたり前。韓国を見よ。新
兵教育。ぶん殴り、蹴り、どこの軍も常識。人間の心をもってしては人など殺
せない。悪魔の心となる教育で徹底する。
反政府活動の取り締まり。思想の取り締まり。韓国を見よ、中国を見よ、一切
軍、国家に反逆しない。米国を見よ、国家反逆罪に相当する、9.11で愛国
法ができてから、もうマスコミは機能しない。さらに戦時体制になればあらゆ
る言論が犯罪として厳しく取り締まられる。平時でも、国家反逆罪が見張って
いる。

基本的人権の制限ということをすでに憲法審議会でははるか前より打ち出して
いる。

9条改憲は、単に呼び名の変更ではない。
自衛隊は専守防衛をモットーとしてきた。しかし、海部首相が兵を海外にだ
し、小泉首相は弾丸を持たせた。これで次は交戦。
自衛隊であるうちは、名目的には軍ではない。擬制として憲法内。
だが、軍にすれば、もう、この軍人官僚機構は二度と消滅しない。第二次世界
大戦で何百万人という犠牲者を邦人からも出し、アジアの人も何百万人と殺
し、軍は消滅した、そうしなければ消滅しなかった。暴力を有する官僚機構が
軍だ。これを専守防衛自衛隊から、堂々と陸軍省、海軍省という軍閥官僚の復
活に持っていくのが、改憲9条であるという本質は、見抜かなければならな
い。改憲はなんとしても阻止しなければならない。いったい戦死させられた多
くの軍人、日本人の犠牲はなんだったのか。さらに、朝鮮、中国、マレーシ
ア、フィリピン、その他東南アジアの犠牲者もなんだったのか。

我国は、なんとしても、このような軍復活による、またしても戦争による敗戦
を持ってしなければ消えない巨大軍人官僚組織など作ってはならない。
これが実践の論理だ。

自衛隊を合憲として、擬制として、認める主張には意義がある。

本来から言えば、国民が、侵略しない、さらに、国民に銃をむけない、親兄弟
に銃を向けない防衛のみの部隊であり、災害を救う部隊であれば十分だ。改憲
はこの防波堤を粉みじんに砕く。だからこそ、擬制でとどめておくという姿勢
は、現在の現実的な選択だろう。
やがて、国民が、行政に尻尾を振らない、司法の独立をまもり、国民の深き民
主政治の意識がそれを監視し、政治は、悪用される立法をつくらないようにな
り、国民が深き洞察力でそれを監視し、官僚は政財界と癒着せず、国民はそれ
を深く監視するオンブズマン制度を情報公開法の発展をなして勝ち得、そのよ
うな民主主義大国になれば、憲法上の矛盾は擬制によらずとも改憲で凌駕でき
る日も来るだろうが、いまの、土人民族日本では、その民衆の民主主義能力は
ない。

改憲阻止であるなら、違憲改憲阻止でも、擬制による対処で改憲阻止でも大同
団結できるし、そうしなければならない。

法学の道に多少なりとも縁のあるものは、アリストテレスの三段論法で眺めて
いるようではこの反動の流れを阻止できない。人民の視点。この人民の視点で
判断しなければならない。それは、もはや、御用学者のお説教でもなければ、
権威主義なんかでもない。過去の学者は、野に下ったもの以外は一人として人
民の視点で民衆に政治家に若者に国民に、法を解説することはなかった。
法は、国家の堅固なダイヤモンドの棺に入っているのではない。民衆の言葉で
も民衆に理解できるものとして、民衆を守るためにあるものだ。法に携わるも
のはこのことは忘れてはならない。

法は人民の視点で見なければならない。それが国民主権だ。

>-- 
>mac-in@横浜
****************************************************
Great Sugawara
私のポリシー:一切個人的にメールも物も発送しません。
****************************************************