"Koichi Tazaki" <tazaki@ntlworld.com> wrote in message
news:wk3cgtdvcu.fsf@ntlworld.com...
>
> そういう話ではなくて,一部の(もしかすると多数の)環境保護派の主
> 張に「ずさんな数値の取り扱い」が見られるってのが,この本の一つ
> のポイント.

「ずさんな数値の取り扱い」というのは、健康面との因果関係と公害の
捏造という点において、特に問題でしょう。


> 思惑があろうがなかろうが,ずさんな数値の取り扱いに基づく
> 危険意識を煽るのがマズイと考えています.思惑は環境問題を語る上
> では無視するのが良いと思います. 思惑なんて検証不可能だし,
> 論理ではなく感情に訴えかけるやり方ですから.

その危険意識を煽ったのは、TBSだったかな。(しかし毎日は渡辺学派
ですね。)「ニュースステーション」のは、作られた雰囲気に便乗しつ
つ、そういうのを横から出し抜く手法ですか。

都心マンション、水素燃料、ジンジャーあたりは着眼として面白くはあ
りますが。三峡ダムの件は判断が冷静であった、と。


> 他の要因って何だったんですか?

海苔については、天候らしいです。諫早干拓事業とは直接の因果関係は
ない、と。

タイラギなどの二枚貝については、諫早干拓以前からの環境(底質)の
変化があるらしいですが、新知見として、端的なことには、ナルトビエ
イやカニによる食害があり、保護しないと、皆んな食われちゃうそうで
す。有明海にナルトビエイが増えたのは最近のことだそうです。

有明全体の環境の変化による影響という課題については、再生志向の政
策と、産業を環境変化に適応させて制御してゆく、ということかな。

水産庁/有明海ノリ不作等対策関連情報/
第10回有明海ノリ不作等対策関係調査検討委員会
http://www.jfa.maff.go.jp/ariakenori/gijiroku10(kakutei).htm

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