柏崎@北海道です。

僕らの世代にとって庵野監督というのはやっぱり特別な存在なのだ、と
学生さんたちに言ってしまった手前、行かなければならなかろうという
逼迫した状況により「キューティー・ハニー」へと足を運んでみました。
本来なら、ゆうばりで観ておけば良かったものなのですが…。

ええと、思った事は

・佐藤江梨子ってかわいい。っていうか変。
・庵野監督はやっぱり「エヴァの庵野」のままです。

といった事で。個人的には大人計画でお見掛けした片桐はいりであると
か、新谷真弓なんかが動いてゐるという点にいたく感動しました。
逆に言えばそんだけー。

佐藤江梨子は、言うなれば「FLCL」のハルハラハル子的、表情の変化を
見せてくれる点が実にグーなのですが、要所要所のアクションは不満た
っぷりな感じ。よくありがちな、「主人公が疾走する」というシーンを
俯瞰で実写で撮影するとどうしても疾走感のない走りになってしまうの
ですが、これがこのまんま作品中にも出ているのが何だかなあと。

庵野監督がやりたい映像っていうのは、実は「CASSHERN」の紀里谷和明
監督が実現した映像が最も近いんじゃあないかと思っています。何だか
よく分からないほど高速なアクションシーンだとか、だけど実は一コマ
一コマをほどいて観てみるとちゃんと分かるといった職人芸的センス。

まあ結局、庵野監督はこの作品によって「あのキューティー・ハニーの
庵野監督」と呼ばれるようになる事なく「あのエヴァンゲリオンの庵野
監督」という呼称のまま変わらないんだろうなという実感が残りました
とさ。

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柏崎 礼生 (Hiroki Kashiwazaki)@HUIIC
Ph.D candidate in the Division of Electronics & Information
Engineering, Hokkaido University
mailto:reo@cc.hokudai.ac.jp
Tel:+81-11-706-2998