"tom-ud" <tom-ud@mail.wbs.ne.jp> wrote in message
news:bku5mn$sb7$1@mail.wbs.ne.jp...
> tomです。
>
> "Kaz" <kaz762@hotmail.com> wrote in message
news:44dc0a26.0309242139.47f150e4@posting.google.com...
> > たしかに一昔前の後輪駆動の国産は高速安定性が良くなかったが、いまは改善さ
れている。
> > なんせ高速安定性の良い前輪駆動車が現在の国産車には圧倒的に多い。
> >
> > それに比べて、ベンツやBMWはいまだに前世紀の遺物のような後輪駆動。
>
> すみません、この文からだと前輪駆動(FF)の方が後輪駆動(FR)よりも、
> 高速安定性がいいと解釈できますが、
> FRよりも前輪駆動FFの方が高速安定性がいいというのは、どのような根拠でしょう
か?
> またFRが前世紀の遺物のようだというのはどのような根拠でしょうか?

まず、物理的に後ろから押すより前から引っ張るほうが動力エネルギーの
伝達効率がよい。機関車を通常列車の後ろに連結しないで、
一番先頭に機関車を連結する論理と同じです。

一番後ろに機関車を連結した場合、動力により前の車両が脱線する
可能性が大きいです。

なんならNゲージの鉄道模型ででも実験してみてください。 たくさん連結して
後ろに機関車を連結し、勢いよく動かそうとすると前の車両が脱線する場合がありま
す。

当然、走行の安定性も前から引っ張るほうが後ろから押すよりも安定します。
初めてFRの車からホンダの前輪駆動に乗り換えたとき、私はすぐにその安定性の
よさにほれ込みました。

アクセルを一気に踏んで、急発進しようとするとFR車は前が浮きます。
急激な後ろからの動力エネルギーについていけず、一部のエネルギーが
はみ出して上へ持ち上げるエネルギーに変わり、前が浮くのです。

ところがFFの車ではこのような現象はおきません。前輪で駆動してますからそのまま
スムースに発信します。

私の経験では、とくにクラウンなんかのFR車は、急発進するとよく前が浮き上がりま
す。


> 基本的に、FFは「居住スペース確保、コスト削減」を目的に、
> 軽自動車やいわゆる大衆車を中心に採用されていますが、
> FRの方はいわゆるスポーツカー(日産フェアレディZ等)や、
> ハイオーナーカー(トヨタマークII、日産セドリック等)に採用されている率が高
いです。
> 高級車(トヨタセンチュリー、日産プレジデント等)もFRを採用しています。
> 居住性を気にするほど狭くないですからね。
> また、ミッドシップ車(MR)も後輪駆動です。フェラーリのほとんどの車種はこれ
です。
> 国産ではホンダNSXがこれにあたります。
> ちなみに特殊な例として、日産スカイラインGT-R(R32以降)は、
> 必要に応じて自動的に前輪と後輪の駆動力を変えることができる4輪駆動(4WD)で
すが、
> 基本的に走行中はほぼFRという状態になっています。
>
> これから結論するに、
> 居住性・コスト優先ならばFF、操縦性(高速安定性も含めて)優先ならFR・MR
> ということになりますが、この辺はどのように考えていますか?

FR車はエンジンが前にあるため、動力エネルギーを後輪に伝えるための、
動力伝達構造が必要になります。 それが室内スペースを
圧迫し、無駄な車両重量を増加させます。 室内の真ん中の盛り上がった
動力伝達シャフトの部分は同時に車両の前後の圧迫に耐える
室内構造を強化する作用がありますが、それほど大きく盛り上がる必要もなく、
やはりないほうがすっきりして良いですね。

基本的に前部に動力源を置き、後輪を駆動するのは無駄が多い。
RRのように後ろに動力源を置いて後輪を駆動するならまだマシですが・・・・・

理想としては四輪駆動が一番いいのでしょうが、そのためのいろいろな
動力伝達装置のために重量が増すので、結局は雪国でない限り、
前輪駆動で十分であると考えてます。