mac-inです

太宰 真さんは<dcfd0k$523$1@news-wst.ocn.ad.jp>に
お書きになりました。

> > そして2日後の12月10日にはマレー沖海戦で、日本海軍の航空機部隊は、
> > 戦艦プリンス・オブ・ウェールズとレパルスを攻撃し撃沈し、
> > 世界が驚愕したのです。
> 
> しかし、これでさえ、戦艦を沈めるは航空機、と言う考えが一般的に日本国の考え
> であったとするわけには行かないでしょう。12月10日の段階ではマレー沖方面にま
> わす戦艦隊が不足していたからではないのだろうか?仕方無しにそのような攻撃に
> ならざるを得なかった。現に、その攻撃には、場違いの一式陸功なども参加してい
> る。要するに兵力不足であったということではないのかな?

一式陸攻こそ、艦船攻撃(爆撃&雷撃)のために作られた機体です。
全く目的と合致した使用方法で、華々しい戦果をあげたのです。

真珠湾には2隻の巡洋戦艦しか同伴していないので、
マレー沖方面に戦艦を回そうと思えば可能だったかもしれませんし、
戦艦対戦艦の砲撃戦を行う必要性が無いと考えたのかもしれません。

> はっきりと戦艦よりも航空機=空母の必要性を日本国が意識したと明らかに分かる
> のは、当初第三の大和級戦艦になるはずであった信濃を途中から空母に建造換え
> したころからではありますまいか?

信濃が空母に改造されるのはミッドウェー敗戦後ですが、
開戦早々に建造中止になっているのは、既にその時点で
戦艦は不要と判断されたからでしょう。
また一方、航空兵力優勢が実証されるまでは、両睨みで
計画を進めておくのは、仕方が無いことだと思います。

> 戦力不足をどうにか補う過程でのいくらかの知恵は働いたでありましょうが、大和な
> ども、ミッドウエー海戦以降真っ先に空母に建造換えしなかったところに、まだ、戦
> 艦対戦艦の「形」に縛られていたと言えまいか?

高速な巡洋戦艦ならともかく、鈍足な戦艦(大和級や長門級)は
空母への改造にはあまり適していません。
翔鶴、瑞鶴というすばらしい正規空母を建造できる技術があるのです
から、限られた生産力を、まともな空母にならない、戦艦の空母への
改装に向けなかったのは正しいと思います。

ま、それでも生産力は全く足りなかったわけですが。
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mac-in@横浜