ども、みやこしです。

「BSアニメ夜話」第3夜、今日の作品は「あしたのジョー」。
#「夜話」だから「第○回」よりは「第○夜」のほうがいいかな、と。
#ちなみに、今期取り上げられる4作品の内で、唯一まともに観ていない作品
#です(何故か再放送も観た事が無い…「2」は観たのですが)。

ゲストは、大槻ケンヂさん(ミュージシャン)、北久保弘之さん(アニメ監督)、
山田五郎さん(コメンテーター)、唐沢俊一さん(評論家)。

北久保さんが「力石の葬式に行った」という話を披露。力石の葬式自体は有名
な話ですが、実際に行ったという人を見たのは初めてでした。ただ、当時の北
久保さんはまだ小さい子供だったので詳しい話は判らないようです(^_^;

そのあと、少し音楽の話。音楽に関する話は、3夜目で初めてかも。観ていな
いので、イマイチ話についていけないのが残念でした。

次は、「1」と「2」との作画の比較です。
北久保さんが、プロになってから、ダーマトで描いた「1」の原画を見た、と
いう話から、「1」の頃の線の太い原画はトレースする動画マンが大変だった、
とか、それを「カリ城」で宮崎駿さんが「地ならし」して、細い一定の線で作
画する代わりに動きで表現するようにしていった、とか、作画の変遷の話はな
かなか興味深かったです。
#「ダーマト」とは、クレヨンみたいに芯が柔らかい色鉛筆で、芯のまわりを
#木ではなく紙で巻いてある奴です。私も昔使ったことがありましたが、あれ
#が「ダーマト」という物である事を、今回初めて知りました(^_^;

途中で突如、「原画」と「動画」の解説ビデオが入ったのが、何か教育テレビ
の番組みたいで可笑しい。
(ちなみに、サンプルは「十二国記」でした(^_^;)

で、何故か話は、作画が耽美系になったという所から、「2」にはやおい的要
素があった、となり、さらにセル泥棒の話から受け手側の変化の話と、どんど
ん移っていきます。この辺、聞いててもなんでこう展開していったのか謎です。

で、ようやく今回のキーワード「出崎演出」。今回はこれだけです。

「ハーモニー」、「三回パン」、「三回ズーム」といった、「出崎演出」から
連想される(であろう)出崎さんの特徴的な効果についての話のあと、今回の
「アニメマエストロ」のコーナーは撮影技術についてです。

光の表現として、「1」のエアブラシが、「2」では入射光に変わったこと。そ
して、フレネルレンズと銀モールを使っての入射光撮影の実際を解説してくれ
ます。

ここでも、教育テレビよろしく、アニメの撮影の解説ビデオが入ります。
今度のサンプルは、「セロ弾きのゴーシュ」でしょうか? しかし、今どき、
あんな撮影台ってまだ生き残っているのかどうかは疑問です(^_^;

結局、後半はほとんど「出崎演出」の話でした。中でも、北久保さんの、
「『出崎演出』の本当の凄さはアベレージの高さ」という言葉が印象的でした。

総じて、今回は、ゲストと岡田さんの5人がかりで、乾さんにアニメの講義を
しているような感じがして可笑しかったです。前2回でも多少そういう雰囲気
はあったのですが、今回は、大槻さんと山田さんという、「マンガ夜話」でも
お馴染みの方がゲストだったせいか、余計その印象が強かったような…。

では。

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宮越 和史@大阪在住(アドレスから_NOSPAMは抜いてください)
BGM : 会いたい by ALLEY:A