ども、みやこしです。

「BSアニメ夜話」第2回の作品は、「ルパン三世 カリオストロの城」です。

ゲストは、大地丙太郎さん(アニメ監督)、井上伸一郎さん(アニメ雑誌発
行人)、国生さゆりさん(女優)、唐沢俊一さん(評論家)。

大地さん、いきなり「日本のアニメは、これだけでいいんだよ。あと要らな
いよ」と過激発言(^_^; 無茶苦茶お好きらしいです。

始めは「カリ城」におけるルパン像について。この作品以降、制作スタッフ
の間でも結構混乱があったようで。顕著な例として、モンキー・パンチ氏自
らが監督するアニメを作る時、制作スタッフから反論されたそうです。
「後から撃つなんてルパンじゃない」と。
「俺のルパンは後から撃つんだよ!」とパンチ氏は言ったそうですが、結局
その作品はどうなったんでしょうね。

さて、今回もキーワードを設定してます。

キーワードその1は「ヒットしなかった最高傑作」。
公開当時は、「SF映画じゃないと駄目だ」という時代だったそうで、興行成
績はその年のアニメ映画の最下位だったとか。同年公開の「999」が邦画で
一位だったというのと実に対照的です。

キーワードその2は「クラリス」。
井上さんが宮崎監督にインタビューした際、「クラリスみたいな女の子はい
ませんよね?」みたいな事を聞いたそうで。宮崎監督は「いるんだよ!」と
激しい調子で答えたそうです。ただ、その後に続けて曰く、「どんな女の子
だって三、四日ぐらいは猫かぶっていられるんだよ!」。
まぁそうかもしれませんが…(^_^;

今回の「アニメマエストロ」のコーナー。
お題は「宮崎駿の水の『芸』」。「ルパンの滝登り」や、ルパンが城に侵入
する時のシーンなどを例に、巧みな「水」の表現方法について解説。
ちょっと時間が短かったせいか、前回に比べてあまり見応えが無かったかも。

キーワードその3は「天才!宮崎駿」。
大地さんが「未来少年コナン」の撮影スタッフ(撮影助手)だった、という
話を初めて知りました。
#テロップには名前が出てないそうですが。

で、その最終回で、「撮影指示と違う」と言って宮崎監督が文句をつけに来
たそうです。なんでも、撮影指示が人間ワザの限界に挑むかのようなかなり
難しいものだったらしく、撮影チーフが独断で簡略化してしまったとか。
大地さんから見ても、「それは違うだろう」と言いたくなるようなものだっ
たらしく、その時大地さんは「カーテンの影から宮崎監督を応援していた」
そうです(^_^;
#どのシーンなんだろう…?

あと、作画監督を務めた大塚康生さんとのコンビネーションの素晴しさなん
かも色々と。

全体的には、第1回より見てて面白かったです。
全肯定する大地さんと、一歩引いて批評する唐沢さんに、素朴な賞讃を行な
う国生さん、淡々と意見を述べる井上さんが加わって、なかなか良い雰囲気
でした。
#でも、岡田さんはやっぱり司会にしては語り過ぎ(^_^;

では。

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宮越 和史@大阪在住(アドレスから_NOSPAMは抜いてください)
BGM : 会いたい by ALLEY:A