ども、みやこしです。

映画「STEAM BOY」を観ましたので、ちょこっと感想などを。

その前にネタばれ防止の駄文を少し。

観に行ったのは平日の午後最初の回。
(と言っても始まりは14時過ぎ)

300席ほどの劇場で、入りは5〜6割。

客層は、ほとんどは20代前後の若者。
(夏休みに入った大学生といった風情)
カップルは少なくて、同性の友人連れっぽいのが多い。
一人で来ているらしいのもちらほら。

後は、小さい子供を連れた親子連れが少し。
(夏休みに入ったのでもっと多いかと思っていたのでこれは意外)

それと、おじさん・おばさんと言ってよさそうな人も少し。
わりと年配っぽい夫婦連れみたいな人がいたのが、ちょっと
印象的でした。

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以下、まだ観ていない方はご注意を。

画はやはり凄いです。緻密だし、綺麗だし、「これはやっぱり劇場の大画面で
観てナンボのもんやなぁ」と思いましたです。「イノセンス」もたいがい凄か
ったですが、特にCGと手描きとの馴染み具合に関しては、こちらの方が上かも
しれません。ただ、制作に時間が掛かっているせいか、始めの方は「いかにも
CGでござい」的なカメラワークとかがあって、多少違和感が大きいかも。

本職の声優さんではなく、俳優を起用したのも気にならず、特に主役のレイと
スカーレットに関しては、ごく自然に役に馴染んでいるように思えました。

で、全体的にはと言うと、どうもイマイチだったかなぁ、と。

あれだけ色々なモノがあって、メカなんかもいかにも蒸気機関的なハッタリの
効いた大仕掛けな感じで出来ていて、スチーム城もでかくて黒くて戦艦の艦砲
射撃も堪えないぐらい丈夫で、それでも最後にはお約束通り大破壊で、なのに
何故かカタルシスがあまり無かったと言うか、何というか。

物語に緩急があまり感じられなかったせいなのかもしれませんが、盛り上がる
か?と思ったら引かれる、という、その繰り返しだったような気がします。

あと、何か色々と中途半端だったように思います。
シリアスとギャグが中途半端。予告とかで出ている「行け、スチームボーイ!」
というのがギャグだったのには笑ってしまいましたが、水中兵が階段でコケた
りとかは、何か笑えませんでした。
特に中途半端に感じたのは、人の死の扱い。作中では、死は現実に存在し、し
かもスカーレットが変わる大きなきっかけとなる重要な事の筈なのですが、ス
チーム城が踏み潰したロンドンの街でたくさん死んでいるだろう人達について
はなおざりにされたままだったり。
また、エマも何か中途半端な扱いでした。パンフに、はじめの脚本では、エマ
がヒロインだったというのを読んで、その時の名残がこういう中途半端な形で
残っちゃったのかな、という気がします。

#余談ですが、ヴィクトリア朝のイギリスでエマと言えば、個人的には某メイ
#ドの人の作品(これ↓)が真っ先に思い浮かびます(^_^;
# http://pine.zero.ad.jp/~zad98677/

とりあえず、ロンドン万博の水晶宮が綺麗に観れたのは、個人的な収穫でした。
ストーリーは忘れて、画だけを観にもう一回ぐらい行っても良いかな、と。
#でも、行くなら映画の日がいいかな(^_^;

で、続編制作決定? 今度は「スチームガール」ですか?
#今度は何年かかるか心配です。

では。

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宮越 和史@大阪在住(アドレスから_NOSPAMは抜いてください)
BGM : ナツノ宇宙(ソラ) by ARCHIBOLD