Re: 波動関数は数学的実在だと考えます
GON wrote:
> 実は、量子の運動を、背景のガウシアンノイズによる外力を受けながら運動する
> といった描像もあって、伊藤の確率過程から出発してシュレディンガー方程式を
> 導くといったことも可能です。
> (→Nelsonの確率過程量子化)
>
> この描像だと基本は粒子の確率過程であって、シュレディンガー方程式は
> 確率密度の満たすべきFokker-Planck方程式とNelsonさんが導入した確率微分
> を使って表されるNewtonの運動方程式(Nelson方程式)を複素統合して得られます。
>
> 具体的には、この2つの方程式を「・・・=0」の形に変形して、その左辺をそれぞれ
>
> (FP方程式の左辺)+i×(Nelson方程式の左辺)=0
>
> の形で複素統合し、得られたBurgers方程式と同型な方程式をCole-Hofp変換して
> 線形化すると若干の変形の後シュレディンガー方程式が得られます。
>
> これって多少技巧的に見えるのですが、実際にシュレディンガー方程式が得られるのを
> 見るとちょっと驚きます。
「何かの本で読んだことのある話だな」と思って、探してみたら、この本↓に載ってた。
“Quantum Fluctuations” by Edward Nelson (Princeton Univ. Press, 1985)
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
GnuPG Key ID = ECC8A735
GnuPG Key fingerprint = 9BE6 B9E9 55A5 A499 CD51 946E 9BDC 7870 ECC8 A735