河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <g23itm$1u7m$1@open-news.com>, "EBATA Toshihiko" <ebata@kpa.biglobe.ne.jp> writes
> 異星人がぞろぞろ出てくるけれど、地球人が一番進んでいるってのも、最近は
> あまり見ないかんじですかね〜。まあ、過去にいたらしい地球人にはイマイチ
> 理解できないほど進んでいる異星人ってのが1編ありましたが。
> 
> あと、名前にアルファベットの記号が入っているところは、昔のSFやな〜、っ
> てかんじでしょうか。
> 
> 全体的には、あまり起伏のない筋立てでちょっとあっさりしすぎか、という読
> 後感。

眉村卓は読みやすさが売りなので。短篇だから仕方ないんだけど、
「そのネタなら、もっと書くべきだろ?」という感じでした。

文化人類学とかが流行っていた時期(というか、もう研究されるべ
き対象が消滅しつつあった時期)だから、こういう話なんじゃない
かな。

司政官がもっと使命感に燃えているべきなんじゃないかと感じる
んだけど、実際の役人を見ていると、そんなものかも。受身なん
だよね。「長い暁」でも、遠慮しまくり気を使いまくりだし。こ
の時のSQはかっこ良い。

「司政官」に入っていた4作品は今でも良く覚えていました。「遺
跡の風」の若者とか、「遥かなる真昼」のグンゲゲとかが、いじ
められるのが良いです。それを傍観しているのが司政官なんだよ
な。

「限界のヤヌス」だと、手痛いしっぺ返しを食らうわけなんだけ
ど、この時のSQ1は間抜け。初期の頃に比べると能力も大きさも格
段に違うはずなんだが。でも、最後に突撃する司政官に微妙に共
感するのは何故だろう? 

著者のあとがきでは、もう書けないみたいな話ですが、あまり
長くない続きを読みたい気がします。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科