RESTful Web Service
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
珍しく、Web Service の本を読んでみました。Leonrad Richardson
かぁ。最初の3章がつまらないです。訳は割とまともだと思いました。
1-3章は読まなくて良いようです。4-6章は同じことを繰り返し書
いてる。1章で済むんじゃないかと思いました。7章はコードだけ
なので読まなくて良いし。9章のXMLのencodingがHTMLに優先しない
とか、text/xmlとするとencodingを無視されるとか、そんな話の方が
面白かった。
Representational State Transfer という用語自体の方が、この
本よりわかりやすいんじゃなかろうか?
URIにリソースを指し示す十分な情報をいれる
URIをRPCの単なる入口として使って statefull にしない
Cookie を使わないで、authentication や client side stateを使う
なんだけど、Stateless にする直接的な利点は Caching だけ?
良くわからんな。
なので、元ネタなはずの、Architectural Styles and the Design
of Network-based Software Architectures, Roy Thomas Fielding
も読んでみたんですが、こっちも、4章までは読む必要のない本な
のね。うーん、ほとんど同じか。要するに、URI で指し示すデー
タを操作すると言う Software Architcture として、Web を使い
ましょうってことなのね。
RESTful の方はプログラマが書いた本という感じ。向うの人って
図を書くのがへただよね。92ページの図の差は、図を見ただけじ
ゃわからないと思う。そもそも図がほとんどないし。文章とプロ
グラム、そして、HTML等の例示だけで話が進むので読みづらいで
す。6章だけ読めば良いんじゃなかろうか?
個人的には Ruby あんまり好きじゃないので、Ruby/ Ruby on Rail
な例だけが出て来るのは辛かったです。
Fielding 博士の方も字ばっかり。むぅ。なんかさぁ。データとか
グラフとかないの? D論なんだよね? もちろん、HTTP 1.1を作った
という実績は凄いと思うし「だからぁ、RESTful に使ってよ」と
言う設計者の意図はわかるんだけど。
でも、実際に、RPC としてHTTPを使うのと、URIに意味を持たせるのと、
そんなに違うかな? もう少し、URIやHTTP methodに具体的な意味が
あれば、途中のキャッシュなりに色んな工夫が出来るとは思うけど。
WSDL, WADL, XML, XHTML, MIME, UTF-8, ISO-8859-1 このWWWの
バベルの塔を作ってしまったのは仕方がない。それにあんまり係わる
必要がない僕は幸せだと思いますが、どっぷりはまっている人は
可哀想だ。と、そんな風に思いました。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
Fnews-brouse 1.9(20180406) -- by Mizuno, MWE <mwe@ccsf.jp>
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