河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

一般意味論野郎が生き残っているとは... 僕が読んだのは中学生の
時だったけど、他の本の方が全然良いと知ったのは大学生になって
からだったな。高校生には述語論理は自力で学ぶのは難しかったみ
たい。

まぁ、できるだけ内容がある部分を拾ってフォローするけど、あま
り、余計な部分を混ぜないで欲しいな。めんどうだから。

In article <%5l8d.13815$NC6.1195@newsread1.mlpsca01.us.to.verio.net>,Sugawara <sugawara81@hotmail.com> writes
> 定義ってなんだ、いってみろ。河野。お前に定義がわかるのか。いうてみい。
> 定義を定義てみい。

普通は、定義すべき言語とは別な一段メタな言語を使って定義します。
例えば、
        a + b という文字列は、数学的な足し算を表す
見たいな感じで定義するわけだね。定義される言語内部からは「+」は
特別な記号ってぐらい。(なんで、こんな当り前のこと聞くんだろう?)

In article <x6q8d.14022$NC6.9676@newsread1.mlpsca01.us.to.verio.net>,Sugawara <sugawara81@hotmail.com> writes
> 仮定に当為がなくても結果に当為を導出する様相論理
> ができるそうですが、ここでは、仮定を吟味することを禁止する姿勢をとって
> います。

|- a -> b から、 |- a を導出することはできないっていう当り前
のことだけど。様相論理は、もともと、|-a が成り立ってない世界
と|-a が成り立っている世界の関係を記述する論理です。当為って
のが「○○は良い」みたいな様相<>を指すのだとすれば、|- a -> <> a
みたいなものを導出する様相論理を作ることはできます。

> 自由な批判、検証、議論を防ぐために法治主義があるとい
> う。

いきなり仮定を成立したものとみなすような議論は自由な議論じゃ
なくて、矛盾した議論ですね。「○○の恐れがある」みたいなもの
を拡大していくのは恐怖政治。それを防ぐのが論理と法理でしょう。

> 「>> > はっきり法律として国益とはこれこれであると言うように定義する な
> らともかく、」といい、ここにいたって、「明確に定義されてないのか考えて
> みれば?」と、
> 明文化されてない前提を、思いをめぐらして不文律前提とし、見えない前提に
> より結果を導出する黒魔術のような学であるらしい。教祖自らの告白。

君の大切な「価値」は、結局、

     事実と、論理以外の何もから導出されるもの

なの? あるいは、

     価値は人によって違うものであり、共通な価値は存在しない

の? さぁ、どっちの立場かな? 普通はどっちかだよね。さぁ、どっち。
一元論を否定するんだから後者なんだろうけど。じゃぁ、君と僕の
価値は違うね。終り。ってな感じですか。で、口喧嘩で買った方が
残るみたいな?

> 河野情報工学は、事実から価値を演繹することをモデルを作れば可能であると
> し、前提に当為を持たなくても結果に当為を持たすことができるとする学であ
> るそうだが、このような恐るべき自然主義ゆえ、自分の価値一元論しか認める
> ない恐るべき全体主義の思想であることを露呈している。

事実から価値を演繹するには、例えば、アンケートとか世論調査とか
あるよね。まぁ、演繹の意味にもよるけど。前提に当為を持たなくても
良いとかいうのは、純粋な論理ではあまり関係ない。帰謬法の例とか
挙げたよね。もちろん、a->b という推論に、aからbにつながる何かを
求めるという論理もあります。

> 価値と事実をごちゃ混ぜに積み木する人間が、なにいってるんだ。

僕は、価値とか事実ってのは、結局は、単なる属性で述語で記述さ
れるものだと思う。なので、一元だろうと多元だろうと別に構わな
い。そのあたりを一元だと主張したことはないです。ただし、万人
が共有できる事実とか言語があるってのは、普通は最初の出発点と
して容認するものでしょうね。例の「空腹の感覚」の話を考察すれ
ば、事実と価値がどのように関連しているのかわかると思う。ぜひ、
やって見て下さい。

でも、こういう風に話をずらしてきたけど、元の話ってなんだった
っけ?  

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科