太陽の簒奪者 __ 野尻抱介
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
もう一つ。ここでも出た新御三家の一人、野尻抱介。ザウルス文庫
で出ていたので買ってみました。ただ千円は高い。高いと思うぞ。
電子ブックだったら500円以下でしょ?
ザウルス文庫の良いところは PDF じゃないから、横書きで読める
ってこと。SF は、数式がなくても、片仮名多いから横書きが自然。
お年寄りの縦書き偏見はいい加減やめて欲しい。fj とか Blog とか
縦書きで読んでいる奴いるのか? 携帯メール縦書きで読んでいるの
見たことある? eBook みたいなのを作っている馬鹿に「読み方は
自由だろ」って言ってやって下さい。
ちなみに Viewer は、SL-A300です。バックライトオフにできるし、
反射型なので沖縄の太陽でもだいじょうぶ。ただフォントは仕方ない。
lc font 結構良いんだけど、それでも十二国記を読む気にはならない
だろうな。
あと、やっぱり量持ち歩けるのは良いよね。一冊0.5MBぐらいなので
128MBのカードでも200冊持ち歩けます。情報は重さだとか言っている
新聞社の奴が日常どれくらい読んでいるのかは知らないけど、僕は
肉体派ではないので。蔵書は、可能なら全部持ち歩きたいと思うな。
1万冊は持ってないらしいので、5GB程度? 十分持ち歩けるなぁ。
って、だいぶ電子ブックの方に偏りましたが...
なんか林譲治と似ている感じ。文体とか、話のバックグラウンドと
か。これって、もしかして、良くない団体が出来ているってそんな
感じ? ゲーム出身なのね。書くときは横書きなんだろうな。Word
で書いているんだろうか? あるいは電子ブックで読むから印象が
似ているのか?
話としては、A.C.クラークのラーマに似ているかな。ナノマシンを
送り込んで来るってのは、無限アセンブラでもそうだし。でも、別
に、この程度のアイデアは既に背景に過ぎないので、別に気になり
ません。神は細部に宿るわけだし。
後書に「原子力を動力としていても速度差が大きすぎて...」って
のは正直。中でも書いているけど、宇宙ってやっぱり人間の肉体に
は向かないよね。ただ、話としては、やっぱり、人間が乗り込む話
にしたいわけだよね。ナノマシンだったら、水星の大気にいきなり
恒星間速度で突入とか言っても、多少の防壁程度でOkそう。
横道面にそって太陽が隠されるわけですけど、構築物がリングであ
る必然性がないと思う。ダイソン球までいくならなんとなくそうか
なと思うけど、やっぱり、円盤が合理的だと思う。まぁ、異星人の
考えることだからな。
ナタリアは500GBも内部状態を持つリカレント・ニューラルネット
ワークなんですけど、それじゃぁ、ローカルミニマムにいくまえに
収束しないだろうと思います。もっとも、たるいプログラムなら、
すぐにローカルミニマムにいっちゃうか。
異星人の書き方は割りと納得できました。これぐらいはありかな。
自閉症っぽいけど。
コンタクト手法に関しては、おそらくわざとだろうとは思うけど、
こんなんじゃ、応答は来ないだろうってな感じ。僕は素数列から
送るってのは、割りと批判的です。数学が普遍ってのは、そうか
も知れないけど、素数が重要と思うかどうかは別。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
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