河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <lQs%c.93$RI2.30@news1.dion.ne.jp>, "ITAHASHI Kunio" <kunitahashi@h2.dion.ne.jp> writes
> もうひとつは、JavaScriptにはXORという論理がありません。とする
> と、JavaScriptは論理展開上、その系の中でさえ限界のある言語
> だということなのでしょうか。

XOR は、NOTとANDがあれば作ることが出来ます。とか言うのを勉強
するのは、高級な論理学とは言わないな。きっと。

> ぼくは論理学の「ろ」の字も知りませんが、JavaScriptでの場合分
> けのからくりは直観的にしろ、そのロジックを理解できます。

どうせ理解するのはロジックであって、それが以外のものではない
です。だったら、どうせなら、論理学から学んだ方が良いと僕は
思う。

> (直観的
> というのは、明確な論理学的意識を持たなくてもということで、論理
> 的に考えていることはまちがいないのですが)

結果的には同じものを理解するわけですよね。

> ひとつは、低級な論理学の扉から入ったホールで高級な論理学
> は一体存在理由があるのでしょうか。

僕も大学に来たときは割りと「なくてもできるよね」的で、論理抜
きで教えていたんだけど、今では「やっぱり、論理的な考え方出来
なければだめだ」って感じです。一つは、そういう教え方で、どう
いう学生が出来上がるか見て来たから。企業の人に「どういう人材
が欲しいか」とか聞いて得たこととも一致します。

それほど、難しくないし。ここでも出て来たけど、

     構文要素と、それに対応する値(意味、モデル)の組が別であることを理解する
     プログラムの中で使われる値(整数、関数)とかの数学的構造を理解する
     入力や出力での値が満たす規則の表現方法を理解する
     プログラムが正しく動くというのは、どういうことかを理解する
     そして、それを確かめる方法を身につける

ってことです。

これらは、実は、マニュアルとか規格書を理解するときにも、まったく
同じことが要求されます。書く方に回るときには特に。

やって来なかったとしたら、それは不幸なことだと思う。だからだめ
だとまでは思わないけど、結局は、理解しなければならないことだと
思います。でないと、

     「デバッグとかどうやっていいわからない」
     「マニュアルとか規格書読んでも、それを確かめる方法がわからない」

みたいな症状が出るみたいですね。

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科