河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <4122cc98.6979%katoh@pop12.odn.ne.jp>, Hideki Kato <katoh@pop12.odn.ne.jp> writes
> スイッチングデバイスじゃなくても情報処理は可能ですよね?
> #って中川さんはこんなこと百も承知ですね...

状態なしでできる情報処理は関数的なものに限ります。入力に対し
てリアルタイムに処理を変えるみたいなことはできない。なので、
限界はありますね。

> そう言えば,第五世代を指導した先生が,決定的じゃなければコンピュータ
> じゃない(つまりニューロコンピュータなんてダメダメ)とおっしゃったと
> か...

並列計算機は非決定的動作をしますけど... このあたり元岡先生に
は詰めよったことがあって、「非決定性を抑えて決定的にするコス
トが高いならば、非決定性を許して高速動作する方が良い」みたい
な話だったかなぁ。僕の思い込みかなり入ってますけど。

第五世代のICOTは10年やってたわけだけど、
    CISC から RISC へ
    BP によるニューロの復活
    遺伝子データベースへの応用
    Workstation から PC
あたりの変遷があって、結構、ニューロもやってました。リカレン
ト・ニューラルネットワークは状態を持つので、リアルタイム処理
も可能です。そういえば、あれから、第何世代とは言わなくなったな。

> おまけ: 予算獲得に苦労している/してきた方々が,他のコンピュータの可
> 能性をシビアに評価するのは,ある意味当然だと思いますが,それをもって
> 将来的な可能性まで否定するのはやり過ぎだと思います.

「あと5年くらいで出来そう」までいかないと予算獲得は難しいで
すね。でも、ぜんぜんでないわけじゃないです。胞芽的なんとかと
か、毎年名前は変わる予算があって.... 

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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科