Re: ポール・バーホーベン/Re: キル・ビルVol.2
河野真治 @ 琉球大学情報工学です。
In article <20040522170339.9CBF.KIWI@do-z.net>, Kiwi <Kiwi@do-z.net> writes
> が、ふたを開けてみれば、「くだらない小説」だからこそ、その小説のくだらな
> い部分をはっきり描くことでエンターテイメントとして成立してたという感じ。
> やるなぁ、バーホーベン。
うーん、「宇宙の戦士」はくだらない小説じゃないです。ハインラ
インは、真面目な極右だし。なにせ、
パワードスーツ
初登場のSF小説だし。あんな風に撮られらちゃって怒っているSF
ファンは多いと思うぞ。「宇宙の戦士」に近い映画というと、実は、
「プライベート・ライアン」じゃないかな。訓練シーンないけど。
バーホーベンの映画にパワードスーツが出て来ないのは「わざと」
ですよね。なにせ、ロボコップ撮った奴なんだから出せないわけない。
そんなもの出しちゃうと「人間を馬鹿に書けない」から。
軍隊の訓練って死なないためにやるわけですよね。あの映画だと
「はっきり無駄な訓練やって、実戦で役に立つわけない」で、
実際、「ぼろぼろにやられる」わけなんだよね。
「宇宙の戦士」だと、すげー厳しい上官がいて、それは、実は、結
構、合理的に厳しくて、ついていくとなんか生きがいみたいなのが
あって... 主人公は、それに共感して志願兵になるみたいな、一方
で、それを批判する人達もいる。それを知りつつ、敢えて、それを
持って来る。っのがハインラインなんだよな。「空気と水はただで
はない」だっけか。 (どこがいいのか、うまくかけないが...)
> いや、「インビジブル」の場合は全然無いですよ。
のぞきやお触りシーンは一人称ですよね。そういうのに参加する面
白さっていうか、いやらしさっていうか、そういうのはわかるんだ
けど。単なる犯罪体験なんだよね。
> 「神に成り代わろうとした人間が厳しく罰せられる話」ですから。
単に殺しても罰したことにはならないと思う。本人が反省しない
罰なんて意味ないと思う。
タランティーノは、そのあたり、実は勧善懲悪っぽいところがある
んですよね。一生懸命頑張るおばさんは報われるとか、パルプフィ
クションで反省しない奴は死ぬとか。
> # 科学主義批判という側面も強いでしょうね。
> # けど、ケビン・ベーコンにも人間的魅力を感じてしまう私はバカ?(^^;
スパイダーマンの悪役が似合っているっていうか...
あれは、ディフォーか。ちょっと似てますよね。
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Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科
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