河野真治 @ 琉球大学情報工学です。

In article <bhthg2$1fc7$1@nwall1.odn.ne.jp>, Shin-ichi TSURUTA <syn@emit.jp> writes
> 自給自足の生活をしている農家で、仕事をロボットに任せたら食え
> なくなるなんてことは無いのと同じです。問題があるとしたら、暇
> を持て余して子沢山になってしまい、ロボットの生産力でも追いつ
> かなくなった場合です。

これはなかなか面白い例なんだけど... 

本当は、自給自足でなく、その農家は市場になにかを提供している
わけですよね。その市場価格は、十分な供給量がある場合は、すべ
てロボットが提供する場合は、ロボットのメンテ代、エネルギー代
まで低減します。そういうメカニズムを通して、デフレになるわけ
だね。(人口増加がない場合)

これが貨幣的な現象であることは僕は明らかだと思う。そこで、ロ
ボットにかかる費用を上げるってのは正しい政策か? それとも、そ
のデフレをそのまま容認するべきか? 

> 国家が得た収入をどこかで使う先があるなら、人間には仕事がある
> ということです。人間に仕事がないという状況は、国家がお金が無
> くても成立するということです。税収も絶対値の増減が問題ではあ
> りません。そのお金が、どれだけのエネルギーに相当するかが問題
> なのですが、人間の仕事がロボットに代わることで、これが減った
> りすることはありません。

ってことはデフレ容認ってことなんでしょうけど...

「ロボットで全員豊作貧乏」ってのは面白い現象ではあるんだよな。
もっとも、そのような状況で「市場経済」なんてやっていることに
問題があるのかも知れないけど。では、それに替わるものは何か?
それが知りたいですね。

---
Shinji KONO @ Information Engineering, University of the Ryukyus, 
              PRESTO, Japan Science and Technology Corporation
河野真治 @ 琉球大学工学部情報工学科, 
           科学技術振興事業団さきがけ研究21(機能と構成)