In Article of <4B81398B.EE6A6939@occn.zaq.ne.jp> ,
Karura Asagami wrote:
>>おはようございます。ブラタモリがかなりおもしろい
>>大和郡山のブラストマインダー、麻上@ZAQ大阪です。

どもです。ミラトレ便乗。
# 久し振りにサントラとかファンブックとかにまで手を出した
# ハマリ作品だったので。

>>●『ミラクルトレイン』(テレビ大阪<テレ東系>)
>>◎大江戸線沿線観光案内アニメ、やや鉄分入り。
>>
>>、、、だと思ってた。スンマセン、カサ井(このイじゃないんだけど字が無
>>いから)さん、正直なめてました。

「青い花」も評判が良かったのでカサヰ監督の力量に期待してました。

>> 始め3話ぐらいまで見て、テーマが「悩み相談」と「大江戸線沿線案内」
>>と分かり(その時点では)、「面白いけど、難しいテーマだな」と思いまし
>>た。沿線案内はともかく、毎週が悩み相談で、かつそれで客(視聴者)に飽
>>きられないようにしなければいけませんから、ネタの吟味が大変だろうなと
>>思ったんですな。実際1クールの前半は悩み相談でしたし、正直「それで良
>>いのか」と感じた回も有りました。しかし、麻上は見落としていました、監
>>督がカサ井さんであることを。ただの「腐女子向けアニメ」ではないことを。

メインキャラがイケメン六人、駅の擬人化とくれば即座に腐向け判定しがちな
作品で女性はともかく野郎はほぼ逃げるでしょうし、序盤を見ればメインキャラの
絡み描写が濃厚な物でもなく、単なる「仕事仲間」の域を出ず、掛け算足し算にも
なかなか向かない。これで本来のターゲット(?)でもあった腐女子も去ったことでしょう。
でも、これが逆にこの作品の良さを引き出していたと思います。序盤六話で
各話一人ずつ担当回を持たせてキャラクターを掘り下げるのは博打だと思いましたが
(1クール作品なので)、担当者(第6回なら月島)だけでなくその他キャラの
意外な一面も掘り下げているので、結果各々のキャラクターに深みが増して
ドラマにも影響を与えるという好循環を生み出していました。特に後半に
その深さが生きてくる。
# 主人公のはずの六本木が一番の地味キャラに落ち着いたり、出で立ちや言動から
# 考えると一番の地味ポジションに落ち着きそうな月島のキャラが一番立ったり;-)

>> はっきり「面白いじゃないか」と思ったのが、太陽にほえろか西部警察を
>>パロッた回。大江戸線車両が先頭車だけで走り(クモハ?)、おまけにアス
>>ファルトの上をドリフトし(もちろん陸送でもない。この時点でかなりバカ)、
>>はては水面を浮いて走る(??)という、今まで有りそうで無かった絵を恥
>>ずかしげも無く晒し(爆笑 少なくとも麻上は初めて見た)、劇中劇の「大
>>江戸刑事」をもじった「大江戸『線』刑事」に至っては「絶対本屋さん(脚
>>本家)アタマおかしいぞ(最上級の誉め言葉)」と、Bパートは常にモニター
>>に突っ込んでいました。大門駅の擬人化が「大門 哲也 」って狙い過ぎでしょ。
>>久しぶりに腹抱えて笑ったわ。しかも声が和彦さん(井上 和彦 氏)なんて、
>>1クール中でこの回が一番金かかってる。月島の回で「もしかしたら、これ
>>面白いかもしれない」とボンヤリと考えたのですが、それが和彦さんで形に
>>なりました、「ミラトレは、間違いなく面白い」。

で、きちんとキャラ立てした結果、「大江戸線刑事」のパロディ暴走をやっても
素直に「バカ面白い」と受け入れられる様になるわけです。普通だと
「本家を知らないと笑えない」「唐突な上、あり得ない状況を作って白々しい」
評価で駄目出し食らうところですが、それまでの前振りがあるから唐突な
大規模パロディ脱線が「面白れえ(笑)」になるわけです。
# 鉄道アニメで脱線は褒め言葉になるのだろうか。

>> さらに、ラストのエピソードに至っては、カサ井さんの本領発揮といった
>>ところでしょうか、防災ずきんが(違)。
(snip)
>>ということなのだろうと想像するのですが、これだと「針まで同じ」な理由
>>が出てきません。なのですが、これに目をつぶれば、実に良く練られた最終
>>回でした。SFはSFなりに、筋は通っていたと考えます、素直に面白かっ
>>た。

最後の迷い人が実は身近にいたあかりで、しかも複雑な事情と謎を持っていたという。
視聴者からすれば単なるマスコットキャラだと思っていたのが一番のキーに
なることで、普通ならば「はぁ?」な扱いされてもおかしくはないのですが、
そこへの伏線を7話できっちり振っている。
# 7話が唐突すぎて逆に最後はあかりだなと思わせていましたが。
大人あかりに子供スーツもアレでしたが、本の方が面白いからエロく見えない。
いい仕事したなあ、と思いました。

>>協力 : 東京都交通局 とか、 監修 : 東京都交通局
>>
>>と出してもバチは当たらないと思うのですが。てか、無いのに不自然さを覚
>>える。実際あそこまで絵を描き込もうとしたら、交通局の協力無しでは出来
>>ないでしょうし。それとも、出したいけど出せない都条例があるんですかね。

「わざと」出していないんじゃないかなあ、と見ています。
扉開閉音、モーター音など鉄道関係の音素材については交通局から
本物の音の使用許可を得ていますので。
それと確か11月か12月に都交通局でイベントがあったんですが(車両基地公開の
ごく普通の鉄道ファン向けイベントです)、このときの物販コーナーに
大江戸線ではなぜか「出てきたキャラクターの駅のみ」グッズ販売されていました。
グッズと言っても駅名プレート入り携帯ストラップやボールペンなどですが。
# 12月に秋葉原であった鉄道居酒屋とのコラボ企画には行きたかったんだが
# 表稼業がデスマーチでorz

# でも「ミラクル☆トレイン」関係で一番笑ったのは、番組開始前に宣伝で
# ラッピングトレイン(都営地下鉄史上初!)を走らせていたんですが、
# それが他局でニュースになった挙句同時にアニメ告知までしたこと。
# 他局の宣伝していいのか、と早朝から吹き出しました。

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芳賀匡哉