佐々木将人@函館 です。

>From:Shiino Masayoshi
>Date:2004/07/19 22:45:36 JST
>Message-ID:<cdgja0$bn2$1@mozart.shiino.taito.tokyo.jp>
>
>>あの程度で「定義」として足りていると理解するのがよいと思います。
>
>うーん、そうなんですか。

そうなんです。

>まあ、数学や論理学程きちんと組立てられてなくても、物理学や化学、せ
>めて工学程度には記述されて欲しいなと思ったもんですから。

あんまり正確に記述しすぎるとどうなるかの有名な例が
農地法4条だと思います。
農地法4条は極端なのかもしれませんが
正確に書くとわかりにくいって言われ
わかりやすく書こうとすると正確でない点を突っ込まれて……。
なかなか哀しいものはありますね。

>最近、仕事絡みで、有線電気通信法だったか電気事業法だったかの施行規
>則を調べたんですが、「強電流」と云う用語が判らなくて、法令集を探し
>たんですが、結局よく判りませんでした。何アンペア以上とか何とかどっ
>かに書いてありそうなんですけどねえ...

う〜ん、法学サイドにいると
「書いてなくても不思議じゃないなあ」って気になるのは……
まあ慣れのせいなんでしょうけど……。

ただですね。
どこかで「常識」に委ねちゃっている部分はあるんですよ。
これの有名な例は
「人間の生も死の法律では定義されていない」って話。
生まれたら権利能力を取得する条項はあっても
なにをもって「生まれた」とするかについては定義がないどころか
民法と刑法で解釈が違っちゃっている。
死についても定義がない点は同様。
(さすがに定義が違う……とはなっていないが。)

>Web の法令データ提供システムだけで済まそうってのが間違いで、法学の
>教科書とかコメンタールとか丹念に探すべきなんでしょうかね。

一般論から言えばそうです。

ただし「強電気」みたいに
「それは業界用語で誰でも知っているでしょ。その用法でいいよ。」
ってぶんなげちゃっているのもあるんです。
……しかもそれでたいてい困らない……。

あたしでも「弱電」「強電」の境界線は知らないけど
どんなものかは教えてもらったし……。

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cal@nn.iij4u.or.jp  佐々木将人
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ルフィミア「本当に本が出そうなんですか?」
まさと「なんか出そうな感じだよ。」