Kiwiです。

In article news:3989654news.pl@insigna.ie.u-ryukyu.ac.jp
kono@ie.u-ryukyu.ac.jp (Shinji KONO) wrote:
| 僕もそう感じました。ただ、もっと「爽やか」な終り方もあったん
| じゃないかなぁ。

私の場合は、T2の「さわやか」感が、T2を好きになれない最大の理由だったりし
ます。なんちゅうか、機械に依存する社会というのは、便利さよりも不安が先に
立って当然、という感覚がT2を私に嫌わせているとでもいうか。。。機械って、
所詮、モノにすぎないんだから、いつまでたとうが「人間が涙を流す理由」なぞ
わかってたまるものか、と思ったり。。。

この辺のバランス感覚はT3が一番好きかなぁ。Commandを忠実に実行するために
嘘をつく、なんていいじゃないですか。もっと冷淡なストーリー展開や演出に徹
しても十分おもしろかったんではないかな。たとえば嘘すらつかなくて、T-1000
の言葉を人間が勝手に都合良く解釈したら、ああいう結末になっちゃって、結果
的に預言が成就された、なんてね。(笑)

いずれにしろ、機械とのつきあいってモノ相手特有の苦心や工夫の連続っていう
面があって、T3を観たら、そういうところを誤魔化したSFはさすがにもう流行ら
ないんだなあという気がしました。(典型例はA.Iでしょうか(笑))

| > また、テロ対策やイラク情勢の陰で忘れられがちではあるけれど、北朝鮮やリビ
| > アの核開発が表面化するなど、ここのところ新たな核兵器拡散の動向が気になる
| > ところでもあり、キャメロンとしてはそういう世界情勢へのメッセージ性も取り
| > 入れたつもりなのに、そこがまったく評価されていないようなのはちとかわいそ
| > うな気もしました。
| 
| キャメロンではなくて、モストゥ監督でしたっけ。あんまり、そう
| いうメッセージ性は感じなかったけど... ただ、スカイネットだけ
| がそれを望んでいたというよりは、人間の必然性としてそうなった
| んだっていうのは感じましたね。

あ、やはりキャメロンじゃないんですか。。。(笑)

んで、ちと舌足らずでしたが、たぶん同じことを感じているのだと思います。
私が感心したのはスカイネットの心臓部だと思っていた場所が老朽化した核シェ
ルターだったという「アイロニー」です。アメリカ的覇権主義やキリスト教的世
界とイスラム世界の文化的確執、あるいはそれに反発する非政府組織ばかりが前
面に出ている今日この頃だけど、その陰で着実に核兵器が拡散してきているのに
対策はほとんどほったらかし、という「事態」を、この話は痛烈に突いてきてい
ると思います。

| > P.K.Dickを例に挙げるまでもなく、B級SFは、時に一級のSFより預言的であった
| > りしますが、T3は預言的意味でターミネーターシリーズの格を高めたと言うのは
| > 言い過ぎでしょうか。
| 
| 言い過ぎ言い過ぎ :-)

ですよね。(笑)
 
| ただ、シュワちゃんも、あーなっちゃったし、さすがにT4は、
| なさそうですね。あっても面白いかなとは思うんですけど。

対スカイネット反乱組織を組織していく過程を描くのであれば、T-1000が出てこ
なくても良いわけですから、一本は作れるのではないでしょうか。ストーリーの
最後にT-1000製造過程のプロットが出てきて、そこにカメオ出演する程度なら無
問題でしょうし。
 

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Kiwi / 川島  貴 <kiwi@do-z.net>
http://www.cinemasaloon.com/