Re: GNP
佐々木将人@函館 です。
まずは……
私、経済は専門でないんでごめんなさい。
間違いには経済学な方の突っ込みが入ることを期待しつつ……。
>From:ISHII Kouji <kouji@koshoku.org>
>Date:2004/01/22 17:57:32 JST
>Message-ID:<20040122175430.0BB4.KOUJI@koshoku.org>
>
> パンと業務用冷凍餃子で違いが出てくるのは、何故なのでしょうか?
書いた本人としては最終財と中間財の違いのつもりで
中間財を控除することから考えれば違いがありそうだという
直感にすぎなかったのですが……。
正確な定義は経済学の本なりどこかのサイトを見ていただくとして
「Bさんが売る100円のパンは業務用パン種30円から作られる」
「業務用パン種30円は地面から勝手にはえてくるのを
Aさんが採取している。」
「この国には他にCさんしかいなく政府はない。」
とした場合のGNPの計算方法って
「パンの売上総額(最終生産物の支出合計)……100円×個数」
「AさんとBさんによる付加価値の合計……70円×個数+30円×個数」
「生産要素に対する支払の合計
……AさんとBさんの給与相当分+AさんとBさんの原価
(もっともAさんの原価は0と仮定しているけど……。)」
の3方法による答が一緒であるという
三面等価原理の下で計算することになっているところ
Cさんが10個買った場合どの方法でもGNPは1000円ですよね?
ところがCさんが7個しか買わなかった結果3個売れ残った場合に
売上総額を700円と解釈すると
他の計算方法による計算と一致しないんじゃないか……と。
(例えばAさんによる付加価値は10個分発生しているでしょ?)
じゃあ一致しない原因というのはどこにあるかと言えば
売れ残ったパンを処分することをカウントしない点ではないか?
もしBさんが自分で食べるという「処分」をすれば
その分は「Bさんが自分で買って食べたんだ」と解釈するだろうし
そうしたらそれはBさん300円自分で買って
売上に貢献したと見るべきではないか……と。
そうすると100円のパンをCさんが7個Bさんが3個買って
合計10個の売上。
三面等価原理は成立して万々歳と……。
で、Aさんの採取する業務用パン種の場合だと
売れなくて処分する場合文字通り捨てるしかないけど
Aさんの原価を0と仮定している本例においては
「最初から採取しなかったのとどこが違うの?」ってことになる。
別の見方をすれば
Aさんは自分の金で買い取って処分する必要が全くない。
「あとは消費するしかない最終財」なら
売れようと処分してしまおうと消費には変わりないけど
「他の原材料にしかすぎない中間財」なら
売れることと売れないことでは意味が違ってくるのでは?と思います。
もっともこれは業務用パン種が原価0という
極端な設例であるがゆえの話であって
たいていは原価がいくらかでも存在するはず。
そうするといくぶんかの原価については
売れなくて処分した場合にいくぶんかの支出がかかるはずだけど
少なくとも最終財の処分とは話が違うだろうし
中間財なら売れた分の原価が自動的に高くなるにすぎないという言い方も
可能なのではないか……とふんでいます。
(そうしないと3面等価原理が不成立になると……。)
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