佐々木将人@函館 です。

>From:いっち <khs-f20@mail.goo.ne.jp>
>Date:2003/07/27 01:17:37 JST
>Message-ID:<bfu9j3$rua$1@nwall2.odn.ne.jp>
>
>「自転車は専用横断帯がある場合は、そこを通行せねばならない」と教わり、
>「道交法」でネット検索し、調べても同じような文面で記載されています。

これは道路交通法63条の7第1項の
|自転車は、前条に規定するもののほか、交差点を通行しようとする場合にお
|いて、当該交差点又はその付近に自転車横断帯があるときは、第17条第4
|項並びに第34条第1項及び第3項の規定にかかわらず、当該自転車横断帯
|を進行しなければならない。 
です。
ちなみにここでいう前条は63条の6のことです。

で、交差点を通行する場合についてどう書いているかどうかというと
17条4項、34条1項、3項に「かかわらず」とあるので
それらの条項は何かというと
17条4項
(63条の7との関係では()内が不要なので省略しています。)
|車両は、道路の中央から左の部分を通行しなければならない。
34条1項
|車両は、左折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に
|寄り、かつ、できる限り道路の左側端に沿つて徐行しなければならない。
34条3項
|軽車両は、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端
|に寄り、かつ、交差点の側端に沿つて徐行しなければならない。
ということで
直進の場合が書いてないからそれどこだというと
道路の横断にあたるから63条の6になって
|自転車は、道路を横断しようとするときは、自転車横断帯がある場所の付近
|においては、その自転車横断帯によつて道路を横断しなければならない。
です。

>しかし、以下の様な場合は、どの様に通行することが正解なのでしょうか?
>
>  |  |  交差点です
>  |  |
>−−+==+−−
>     ‖
>     ‖←二重線が自転車横断帯
>−−+==+−−
>  |  |
>  |  |
>  |↑ |
>   進行方向
>  (直進したいと考えている自転車)

の例については、特則がないから本則である
18条1項
|軽車両にあつては道路の左側端に寄つて、それぞれ当該道路を通行しなけれ
|ばならない。
が適用になってそのまま直進可だと思います。

なおこの意見については、

>1.コの字に自転車横断帯がある

ということで63条の6適用で
>以上の場合、自転車は3段階直進?(横断帯を一度右方に横断し、向こう側に
>横断し、戻るために左方に横断)をせねばならない
という解釈があり得ると思うのですが……。
この解釈には難点があるんですよ。

>  |  |  交差点です
>  |  |
>−−+  +−−
>     ‖
>     ‖←二重線が自転車横断帯
>−−+==+−−
>  |  |
>  |  |
>  |↑ |
>   進行方向
>  (直進したいと考えている自転車)

の場合にはいきなり自分が進行している側には横断帯がないことになるし
交差点の先のしかも自分の進行方向に直交する自転車横断帯の有無が
横断方法に変更をきたすというのはあまりにも不自然なんですね。
端的に言っちゃうと
>1.コの字に自転車横断帯がある
のを交差点にいたる前に判断しろってえのが無理じゃないのかい?と。

この規定の趣旨から考えても
>  |  |  交差点です
>  |  |
>−−+  +−−
>  ‖
>  ‖←二重線が自転車横断帯
>−−+  +−−
>  |  |
>  |  |
>  |↑ |
>   進行方向
>  (直進したいと考えている自転車)
のようにある時にそこを通れという話のはず。

>独り言
>原付は道交法で最高速度は30km/hと決められているが、自転車は法定速度は
>60km/hなのだろうか?

大変おそろしい話ですが……定まってません。(笑)
ただ60km/hで走っている車を左から抜くことはできないし
その速度では路側帯を通れないし
危ない走行方法ならそのことが70条違反には問われるんで
そう困らない……。
……右から抜くか?そりゃあ定めはないけどさ〜。

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