中村和志@神戸です。やっぱり欲しい!サンニッパ。

In article <W6TJb.924$dl4.110@news1.dion.ne.jp>
tyfamily@h9.dion.ne.jp writes:
>> >・・・と書いてきて、実は上記の両レンズとも最近は出番がほとんどありませ
>ん。
>> >ボディーがデジタルになって、望遠がより望遠相当になって使いにくくなった
>> >ことが原因かな。
>
>> なんと勿体無い!ください!
>
>いやぁ〜、フルサイズのデジカメが購入できるまで温存のつもりなので・・・

う〜ん、あと4,5年掛かりますよ。
#画質、値段を別にすればKodak,Canonから既に出てますが。
その間にカビが生えると勿体無いので、私が保管していてあげよう…
<やっぱり、まだ欲しがってる。 :-)

>> 実はつい最近、おもちゃのトミーがBORGブランドで出している76ED(D=76mm,
>> f=500mm)という望遠鏡を買いまして、極めて軽量にもかかわらず、カメラ
>> メーカ製写真レンズよりも鋭い星像にシビレています。
>
>時々、このように望遠鏡レンズの話を聞きますが、写真用としては
>実際のところどうなのでしょう。設計が無限遠基準でしょうから
>星像は当然シャープなのでしょうが、通常の写真用としては
>カラーバランスとかボケとかが気になるし、なにより光彩絞りが
>ないですから、シャープで安価と聞いても二の足を踏んでしまう
>ところがあります。

通常の写真でも写りは良いですね。特にBORGは豊富なM42ヘリコイド
アダプタ群と組み合わせて、通常写真でも活用できることをウリに
していますし。でもやっぱり問題は多々有って、
1.御指摘の通り絞りが無い
2.近接撮影に激しく向いていない
3.AF不可
(4.日本製はイメージサークルが狭いものが多い)

1.に関しては絞り環を自作して絞ってる人達が結構居ます。私が持ってる
PENTAX100SDUF(400mmF4)も絞り環でF5.6に絞って6x9で撮影するのが定番に
なっていて、天文誌のフォトコンにもよく載っています。絞り羽根と違って
本当に真円の絞りが出来ることがメリットでしょうか。でも望遠鏡を分解
しないと、絞り環を交換できないので、通常の地上の撮影には向かないと
思います。

2.は当然なのですが、無限遠でピントが来ることが最優先なので、近接
撮影は忘れられています。特にFの明るい反射は合焦範囲が狭いので、
私の持っているVixen R200SS(800mmF4反射)なんかは1km以上離れた隣町
なんかでないと、ピント来ないです。漫画みたいに隣のオネーサン覗く
にはピントが合いません。またマクロ域での結像性能なんかも考慮され
てないと思います。

3.は言わずもがな。月はともかく、通常の星は暗過ぎてAF効きませんから。
でもトキナーのMFサンニッパが、名玉と言われながら、MFというだけで
サンキュッパで売られていることを考えると、致命的かも。

4.日本の天文誌が眼視観望偏長なため、人間の瞳に入る光束ばかり問題
にするので、写真だと周辺光量の低下が目に付く望遠鏡が日本製には
非常に多い。確かにそういう望遠鏡は、目で覗くと良く見えるし、
フィルムより目の方が「遥かに」高性能でシビアなんだけど。
それでも最近は、「フォトビジュアル」なる写真性能と眼視性能の両立
を狙った望遠鏡が出ていて、こういう望遠鏡なら写真撮影もいけます。
それでもイメージサークルは6x7をカバーするのがやっとなものが多くて、
とは言え結像性能は十分だが遮光環が効き過ぎて周辺光量の低下で限界
が来ているものが多いので、1.のように絞り環を最適位置に入れて絞って
使うのが流行しています。
V社ED102SS〜ED114SSのように、Fが明るいと言うだけで、接眼部の直径
が43mmしかない、自称「フォトビジュアル」も平気で売られていますが。

フォトビジュアル望遠鏡では、テレビュー,PENTAX,高橋,BORGが評判良い
みたいです。BORGなんかは、型番にPHを含む写真用と、VIを含む眼視用
で遮光環を変えてたりします。

いずれにせよ、AF無いと死んでしまう人には勧められませんね。
-- 
中村和志@神戸         <mailto:kaz@kobe1995.net>
NAKAMURA Kazushi@KOBE   <http://kobe1995.net/>
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