今日はホ○○○で通勤。ディレーラは……まあ、街乗り程度なら問題無い訳ですよ。ローに1段早く落ちてしまうってだけなので。むしろ雨がね!? 小降りだけどね!?
amazon.co.jpより、
以上到着。新鉄子、最終巻ですが……奥付によると「2013年4月3日 初版第1刷発行」。そういえば最近読んでないな、と思って調べてみたら、案の定発売は1年前でしたよ。amazon.co.jpの「シリーズ物の続刊はリコメンドしない」病にやられてましたですよorz
会社帰りに(本当は昼の予定だったんだけど)自転車屋さんへ寄って、リアディレーラの修理をお願いしました。調整だけで済みました。流石、プロの方にやっていただくと、あっと言う間に直りますね。通勤程度では28T×28Tなんて使うことありませんけど、調整中に見ていた限り、エンドがスポークにぶつかるような事は無くなっています。これでまた山さ行かさる!
でも、他にも色々、劣化や不調を指摘されてしまいました。ディレーラのワイヤは前後とも交換が必要だし、ブレーキレバーの位置が左右で著しくずれているし……。勿論、どちらも自分でも気付いていましたよ。ディレーラのワイヤは買い置きがあるくらいですし。ただ、ディレーラ周りに手を出すのは、色々と勇気が必要でしてね……。ブレーキは、バーテープの張り替えを伴うことと、まだ走行に問題が生じるほどのことは無かったので。
amazon.co.jpより、
以上到着。ううっ、前期も含めて1話も観ていないまま、2期のBDが届いてしまったですよ……。
昨日に続き、昼に自転車屋さんへホ○○○を預けてきました。そして夕方に引き取り。前後ディレーラのワイヤを交換、ついでに右ブレーキレバーの位置も直して戴きました(ずれてたバーテープも直ってた)。……ディレーラそのものも変形してきているから、交換した方が良いと言われてしまいましたけど。連休明けに考えます。
帰宅後、amazonマーケットプレイスより、
以上到着。まず、スタンドです。ハブ取り付け型のもので、輪行時にホイールと一体のままにできるためとても楽なのですが、アジャスタの耐久性が低く1年そこそこで御釈迦になってしまいます。これが同じものの3本目になりますが、交換は連休明けにします。
続いて、サイコン2種類。今までCATEYE CC-RD200(ケイデンス計付き9機能の有線サイコン)を使っていましたが、限界ってことはないけどアナログ的に怪しいところが生じてしまっていますので、上位機種へ一気にアップグレードです。デジタル無線式、気圧式高度計・傾斜計等も付いたもの。気圧式は誤差が激しいと聞きますが、まあお試しですね。GPS式のものは多機能過ぎて私にはオーバースペックだし(※スマートフォン連携機能などは「無い」ことが絶対条件)。
もう一つ、比べると少しシンプルなサイコン。これは別の用途がありますのでまた後程。
03:00に起床し、さくっと準備して食事して、04:05にホ○○○を駆って出発。西荻窪駅到着は04:22です。……なんで西荻窪かと言うと、
以上3条件から、武蔵境駅で輪行すると、西荻窪駅で実際に改札を一旦出るか、あるいは僅かとはいえ損しなければならない、という構造になっているのです。その対策として、西荻窪駅で輪行することにしたのでした。未明なら人通り少なくて迷惑に成りにくいしね。
改めて、西荻窪駅南口でのホ○○○解体作業です。スロープと階段の間の隙間が都合良いですね。ここで作業している間、何故か私の兄の同級生を名乗る人との会話がありましたが、喋りながらでも27分で移動可能な状態になれました。30分を切ることができたのは幸先良いです。上着の裾を少々汚してしまいましたが。
西荻窪から中央本線・東北本線直通各駅停車(E233系0番台)で東京、東北新幹線・上越新幹線直通特急とき301号(E2系1000番台)で新潟、白新線・羽越本線直通特急いなほ1号(E653系1000番台)で秋田。今回こんな経路を使った理由は、485系からE653系に更新された「いなほ」に乗るためです。E751系特急つがるに続き、国鉄485系からJR東の新製車両が秋田で定期運航される! ですよ。常磐線フレッシュひたちの余剰車転用です。
最初の通勤電車はともかく、続く特急2連続は、いずれも車両最後尾の指定席を確保してありました(冒頭の切符参照)。しかし本日は、輪行の方を含め大荷物の方が多く、とき301号では私の席の後ろスペースを他の輪行自転車に先に取られてしまい(持ち主の方は車両中央付近の席へ行きました……)、ホ○○○には左右逆側のスペースに入って貰いました。そしていなほ1号では……やはり先に輪行自転車に入られてしまい、逆のスペースもスーツケースが入っていたのですが、自転車の方の御厚意で、何と自転車二段重ねという状態に!? これ大丈夫なんですかね!? 一応、最後まで崩れたりはしなかったんですけど。
12:02、定刻通りに秋田着。いつもの通り、東口で再構築します。いやあ、秋田駅東口って、広くて人通り少なくて小物を一次置きできる棚もあって、輪行に最適ですね! 私が輪行作業した駅はいくつもありますが、ここが最高ですと断言できます。所要時間は何と23分!
事前に母から、何やら不穏な言葉を聞いていたのですが……来て見て吃驚、風呂・洗面所・便所ががらっと改装されてました。そりゃお金もかかりますわね。特にお風呂場は、壁がまるでその手のインテリアカタログみたいなことになってて、とても不思議な印象でした。本来は風呂・便所・台所を改装したかったんだそうですけど、風呂の改装には構造上洗面所の改装も必須であり、台所は諦めたんだとか。
先日買ったサイコン2つ。うちCATEYE CC-RD410DWは、父の自転車に取り付けることを目論んで買ったものです。昨年退職して以来、私のお古の自転車に乗るようになったらしい父ですので、サイコンがあれば自分の走り具合の目安になって、もしかしたら距離を延ばそうと考えたりするんじゃないかなーと思いまして。
で、早速取り付けてみましたです。……手入れしていないから随分汚れてるよ、サイコンよりそっちが気になってしまいました。ブレーキなんて中心がずれてたし(ばねを固定する位置が左だけずれていたのが原因)。取り敢えず、ブレーキのずれと汚れはその場で修正しましたけど、チェーンは早い段階で全面洗浄が必要です。それと、タイヤを前後とも交換しないといけませんね……。使用頻度が低いから私の(交換前)タイヤより汚れてはいないけど、経年劣化による傷が生じているんですよ。秋田でこの手の部品を買うとしたら、どこだろう?
先日買ったサイコンのもう1つ、CATEYE CC-AT200W ADVENTURE。これは私のホ○○○に使うためのものです。前のCC-RD200は有線式で、誤差が少なく良い物だったのですが、ブラケットが緩んで外れやすくなっていること(有線故に少しでも外れると計測不能になる)、輪行時にハンドルを分離できず取り回しが不自由だったこと、など不都合があったため、買い替えることにしたのでした。
で、装着しようとしたのですが……その前の初期化の段階でまず罠が。リセット操作をしてもまったく動きません。何でだーと思い、あちこち調べた結果……標準添付の電池、テスタ当てたら起電力0Vでした。はわわ、そりゃ標準添付品はお試し程度のものだとは解ってるけどさ、完全に0だなんて思いませんでしたよ。仕方が無いので小走り40秒のところにあるコンビニへ行って、電池ひとつ買ってきました。これで問題なーし。
※新サイコン装着後の写真はありません。記録用の写真だもんで。
母は別件で不在なので、昼から父と遠出します。近所の蕎麦屋で昼食を経て、明田から(何故か迷いつつ)百石橋へ出て、太平川沿いに愛宕下橋、牛島橋、橋を渡って百石橋まで戻る……というコースで花見。太平川は観光地ではありませんが、市民の花見の名所であるため、人出はかなり多かったです。特に左岸。
そこからは更に遠出します。秋田車両センターの脇で奥羽本線を越え、一つ森に沿って東進。赤十字病院の脇から南下して横山坂、御所野で休憩してから豊成旧国道を経て戸島、和田。中ノ渡一里塚が現存している様子をしっかり確認できました。和田駅手前で奥羽本線を潜る地下道をなかなか見付けられなくて……和田跨線橋の橋台を潜る箇所が閉鎖されているようで、反対側へ回るのが億劫になってしまいましたので、和田跨線橋を越えて行くことにしました(逆から地下道入口を確認した)。
更に和田から諸井へ行き、岩見へ向かいます。この付近から太平山の南側を眺めることができます。普段、西側からの山しか見ていないから、なかなか新鮮です。西側からではほとんど見えない奥岳がばっちり見えます。カメラを望遠にすると、山頂の山小屋・三吉神社奥宮も確認できました。
さっきのはR13から分岐したばかりの河辺諸井からでしたが、更に山へ寄った河辺三内から取ると、よりはっきりと建物が識別できますね。
三内からPR28に入って(何でこんなところに広面小学校が)、小さな峠を越え山谷へ行きます。この途中、峠手前の路肩にタヌキの死体がありました。去年も父と走った時、ヤマカガシの死体がありましたけど……なんかそういう因縁でもあるんですかね?
太平山谷は太平山の南側直下の山村集落であり、これまでで最も太平山に近付きます。最早肉眼でも奥岳の山小屋を確認できる程です(視力に依りますが)。また、父が言っていたので試しに撮影してみたところ、前岳に設置されている電波反射板も望遠にすれば写りました。
何の看板かと思ったら、単なる地名を小字まで書いているだけ。つまり集落の入口なんですけど、珍しい気がしました。
黒沢の勝手神社で小休憩、と思ったら、斜面にカタクリが群生していたり、御神木と思われる樹が巨大だったり、かと思ったら境内は普通に植林地で杉が伐採されていたり、なかなか不思議な光景が展開されていました。参道の階段が駐車場に直結しているのですが、上から戻ってみると駐車場方向ではなく正面に降りる階段があり、ガードレールで塞がれるものの正面には野崎の集落に続く旧道の出口があり、実は野崎から見れば神社は正面にあったのだと解るのでした。これは面白い構造でした。
中関のド直線路を始めて通ってみたり(北海道には遠く及びませんけど、大潟村を別にすれば秋田県最長らしい)、太平小学校を遠景で眺めたり、秋大医学部の東側を通ってみたり(ここは「柳田」です、「本道」なんて地名はありません!)、久々に旧駅東線経路を通ってみたり(広面「屋敷田」(やしきだ)を何故かバスは「やしきでん」と読むのを再確認)、そうこうして本拠地に帰宅。約50kmの行程でした。私はともかく、父にはちょっとした大冒険だったみたいですね。
時刻 | 場所 | 走行時間 | 走行距離 | 平均速度 | 最高速度 | 総走行距離 |
---|---|---|---|---|---|---|
12:05 | 本拠地再出発 | 0.05.09 | 1.18km | 13.8km/h | 25.4km/h | 1.2km |
13:25 | ファミま! 秋田御所野湯本店 → 13:30 | 0.59.19 | 15.43km | 15.6km/h | 28.5km/h | 15.4km |
14:00 | 和田駅 | 1.21.57 | 22.64km | 16.6km/h | 36.3km/h | 22.6km |
16:15 | 本拠地 | 3.04.36 | 52.97km | 17.2km/h | 〃 | 53.0km |
今朝は一番早く起きました。そして父、母と起き出して来ると……ストーブが点火されました!? もう4月も終わりだと言うのに……いくら何でも。
さてさて、明日以降の予定や、本日の時刻表の都合により、天候が良くないですけど大旅行を敢行しますですよ。というか、既に雨降ってるんですけど……。レインコートが必要という程ではありませんが、嫌な感じです。午後には晴れる、らしいんですが……。
明田地下道から南通り、有楽町、古川添からR13、そして旧R13終点こと茨島交差点。ここからPR56(旧R7)に入ります。本荘方面への基本的な経路ですな。
茨島を曲がってすぐ、視界の端に見覚えのある絵が入ったので、急停車。あ、あったけさんの絵が……パチンコ店に……。
新屋、浜田から大森山を越えて、秋田南バイパスが合流しR7になります。そこから羽越本線と並行して走ることになり、最初の駅が下浜駅です。現在の秋田市最南端駅であり、国道沿いなので必ず寄ることになります(正確には手前の桂根駅もだけど、駅入口が逆なんだ……まだ行ったこと無い)。
出発からそろそろ1時間になりますし、どうにも雨が止まないので、ここで一旦休憩します。昨日の飲み残しPETボトルを忘れてしまったこともありますので、休憩を早目に入れなければいけません。と言いつつ、自販機で買ったりする訳でもないのですが。休憩であって補給では無く。
更に南へ下がって行くと、突然の工事現場+橋台。あ、これ、下浜道路の羽川跨線橋(仮称)ですね。この付近の道路拡幅は困難だけど、通学路で小中学生が歩いたりするので、通過交通を減らすため内陸側へバイパスを作る計画。完成したら、どっちが通り易くなるかな(バイパスは自動車専用かもしれないけど)。
秋田市を抜けて由利本荘市に入りました……今の自治体区画だと、今日はこの2市しか行かないんですよねえ。10年前なら由利郡岩城町なのに(更に明治22年まで遡ると、南秋田郡下旭川村・広山田村・秋田市・河辺郡牛島村・新屋村・浜田村・由利郡下浜村・道川村)。
ふと前を見ると、雨で霞んだ向こうの山に、巨大な建物がありました。カメラを目一杯望遠にしてみても、「あきた○○」としか読めません……。後で地図を見たら、道川駅裏の「国立病院機構あきた病院」でした。
道川駅に到着ですー。ここも下浜駅と同じく、国道に直接面しています。この次は二古信号場なのですが、まだ行ったことがありませんし、今日も行けません。次の機会には必ずっ。……で、二古信号場の次からは、暫く内陸寄りに行くため、国道から離れます。やっぱり行けません。
岩城IC入口、となっていますが、秋田県道44号岩城雄和線の終点です。すぐ先で、君ヶ野川に架かる荒磯橋がある……あったのですが、どうやら架け替え工事中のようで、思いっきり仮設橋へ迂回させられていました。
暫く写真を撮らない区間が続きました。本荘市街までの中間付近に「向陽ドライブイン」というところがあって、私が初めてまともに長距離旅行を始めた時の終着点でしたから、伝統的休憩ポイントにしているんです……が、今回初めて見付けられませんでした。あれ、見落とした? 無くなった?
本荘市街に入り、旧道へ入って……R7と凄く離れるんですよね。石脇の集落を抜けると、子吉川に架かる由利橋です。父によると、以前は雄物新橋や旧秋田大橋のような下路トラス橋だったそうなのですが、このようにファン型斜張橋になっていました。
秋田県三大河川(米代川、雄物川、子吉川)の中では最も規模の小さい子吉川ですが、流石に最下流部ではこの川幅です。この先暫く、子吉川沿いを走って行きます。
本荘市街も、手持ちの地形図とはちょっと変わったっぽいところがありましたが……取り敢えずは流石に補給します。無補給2時間半は危険ですよ。合計752.3kcalです。
石脇付近から一旦雨上がってたのですが、店の前で停車した途端にまた降り出しました……。うーん天は我に味方せず。
羽後本荘駅に到着しました。JR羽越本線と、由利高原鉄道鳥海山ろく線の接続駅です。多分、自転車のみならず鉄道以外の全てで、初めて来たと思います。鉄道でも降りたこと無い筈……いや、降りたことはあるか。駅舎を出たことは無いけど。折り返しただけ(そういう旅行をしていたことがあるんです)。
さて、ここからは、由利高原鉄道鳥海山ろく線(旧国鉄矢島線、以下矢島線と表記)を辿って行きます。全駅訪問です!
矢島線のホームは4番線、一番東側にあることは、鉄道訪問時(20年前……)に確認してありました。ですから、もしかして東側に、由利高原鉄道の駅舎があったりするかなあ、と思って、ちょっと東側にも行ってみました……が、駅舎どころか東西自由通路らしきものすらありませんでした。完全に西口だけなのね。
そんなところで、さて先へ進もうと思ったら、踏切の警報が聞こえてきました。踏切のちょっと手前で待ち構えてみたところ……由利高原鉄道YR-2002が入線ー。はじめてのゆりてつ。ちゃんとあったけさん謹製の「おばこ号」ヘッドマークが付いていますね!
二番堰交差点からR108に入って南下します。まっすぐな道が曲がり始める辺りに、矢島線の薬師堂駅があります。これ、鉄道にとっても、羽越本線と矢島線が分岐する、ちょうど別れ目のところでして、駅は両線に挟まれる形になっています(羽越本線の駅はありませんが)。
薬師堂駅の先でR108は南東へと進路を変え、更なるド直線路になります。右側に矢島線が並行します。周囲は広大な農地ですが、まだ田起こしされていないようですね。途中で日沿道(日本海沿岸東北自動車道)仁賀保本荘道路を潜ります。日沿道の先を見ると……方丈ラーメン橋が架かっていますね。Google Street Viewで見ても銘板が無いようですので、仮称「葛法橋」。掘割で切り取られた丘陵上の道を繋ぐ橋です。
ひたすらまっすぐな道が一時的に左へ迂回する場所、それが子吉駅です。見ての通り玉ノ池簡易郵便局を併設しており、駅前のバス停も「子吉駅前」ではなく「玉ノ池」になっていました。……駅の存在感が薄いってことでしょうか。
ずっと並行してきた矢島線が高度を上げながら丘陵に沿って行き、国道は子吉川の氾濫源を迂回します。その途中でこんな標識が。ここから旧由利町だってことでしょうね。
山の方を見ると、さっき見たYR-2002の折り返しがトコトコと登っているところでした。この見え方、可愛いですねー。
子吉川支流の鮎川を渡ったところで国道を離れ、7mほど坂を登ると、鮎川駅があります。由利高原鉄道の駅って、3セク化した時に改築されたものが多く、デザインが統一されたこともあって面白みが少ないんですが……この駅は裏側が良いですね! 緑濃く、しかし解放感のある風景です。
また視界が開けた、左農地で右集落の風景です。これで前方遠くに山が見えれば完璧なんですけど、雨のせいで比較的近くの山しか見えませんね……。鳥海山は右側フレーム外の筈ですが、まったく見えません。
黒沢駅に向かおうと、踏切手前で旧道に移ったら、旧道の踏切は廃止されていて結局現道に戻らされるという、失敗をしてしまいました。道の右側だからいちいち渡ったり戻ったりがね……。ここも駅舎は新しい統一デザインのものですが、手前の桜や、周辺の花壇の印象が良いところです。子吉川橋梁手前の駅です。
矢島線は、黒沢駅を出て国道を跨いですぐ、子吉川を渡ります。川幅が結構ありますから、なかなか全景を写真に収められません……。
こちらは滝沢橋、国道から分岐する秋田県道171号前郷停車場線の橋です。これを渡ります。矢島線橋梁より600mくらい上流にありますので……渡ってからすぐ戻るのですよ。次の駅は橋を渡ってすぐのところにあるから!
つまり、橋を挟んで左岸に黒沢駅が、右岸に曲沢駅がある、という位置関係なのです。この駅(吉沢駅)は3セク転換の1年後に開業した、矢島線で一番新しい駅です。立地も明らかに後付けですね……駅舎もアプローチも桟橋上にありますよ。周辺の土地を買収せず、国鉄の土地だった築堤部分だけを使って造りましたね?
さっきの道が「前郷停車場線」だったことから解る通り、前郷駅はすぐ近くにあります。矢島線の前身、横荘鉄道西線の終着駅で、計画ではここから老方を経て横手へ到る予定でした(横手側からも東線を敷設し老方まで開通していた)。西線が国鉄に買収された後、矢島線と改称して老方ではなく矢島へ延伸したのです。
そんな経緯から今でも矢島線内で重要な駅で、線内で唯一交換可能です。スタフ閉塞/タブレット閉塞なので社員配置されています(当駅所属ではなく矢島駅との交代勤務)。
線路に沿って進むため、踏切を渡って東側の市道を進みます。閑散としていますが、道幅が広く快適です。右に線路が走っていますが、側溝以外に道路と隔てるものが無いため、なんだか併用軌道みたいな雰囲気です。
地図で見ると、久保田駅の西側に道路が走っており、東側は道路が遠いので……西側に駅舎があるのかなあ、と思って、久保田の集落を抜けて東側へ行ってみたら(ちなみにこちらが秋田県道293号西滝沢館線)……あうー、やっぱり裏側だ。そうだよね、集落のある側に面してるよね……。駅裏を通り過ぎてから迂回して戻ります。
秋田駅、じゃなかった久保田駅にやってきました。3セク転換と同時に開業した、比較的新しい駅です。待合室に一人、若い兄ちゃんが居ましたが、表からはそもそも入れる建物なのかどうか判りませんね(^^;;; この駅は、駅前に桜並木が綺麗に並んでいます。矢島線は全駅前に桜が植えられているそうですけど、ここが一番見応えあると思います。
先程、駅裏から駅前へ向かうために迂回した交差点。その反対側は、「ゆり大橋」となっていました。マジで平仮名です。今回の旅に相応しい名称ですね! よし、帰りはここ渡ろう。
左から山、農地、道路、川。綺麗な配置です。
西滝沢駅に到着しました。統一デザイン駅舎ですね。久保田駅付近から雨は上がっているので、駅前桜を楽しめます。そして……持ってきた特別時刻表によると、そろそろ列車がやってくる筈。見に行かなくちゃ!
YR-2001ゆりてつラッピング車、御対面〜。これですよこれ、「ゆりてつ」という名前繋がりでコラボレーションしたラッピング車! 全駅訪問も勿論大きな目的ですけど、これを見ること、そして乗ることも目的なのですよ。さあ、これが折り返してくる前に、矢島駅まで行きましょう!
でもその前に、2時間経つので補給しなくちゃ。緩いとはいえ登り坂なので、ハンガーノック怖いです。……逆に、矢島は鳥海山麓の街ということで、標高が高い印象がありますが、実際には矢島駅で60m弱だったりします。私の前線基地(地上)より低いよ。
このローソンの脇、何故かガガンボが沢山飛んでました……。
吉沢駅は曲沢駅と同じく、3セク転換1年後に開業した、矢島線で最も新しい駅です。で、駅構造も曲沢駅と同じく、後付け感がありありと判りますですね。道路側にまったく駅名が書かれていないので、ホームまで上がるしかありませんでした。でも西滝沢駅方面を振り返った時の風景が素晴らしい!
吉沢駅に通じる畷から、R108でこれから行く先を眺めると、やや急な登り坂で掘割に向かっているのが見えます。この先、子吉川の狭窄部で、尾根が川岸にまで迫るところなのですが、矢島線は築堤と掘割で高度を上げずに川岸ギリギリのところを進み、国道は掘割と橋梁で尾根を乗り越えるのです。吉沢駅付近の標高は28mですが、道路が木立に隠される付近で40m、その奥の小峠で60m強まで登ります。
最初の掘割は片峠で、台地上に小板戸という集落があります。それを過ぎると「岩坂」というらしい峠があり、ここが最高所です。岩坂橋(槻ノ木沢)と、第二岩坂橋(松ヶ沢)に挟まれています。
岩坂の前後で、足下の矢島線を眺めると……今にも子吉川に流されてしまいそうな場所を走ってますね。増水時とか大丈夫なんでしょうか。
川辺駅まで来ました。桜より槻? が目立ちます。駅舎内は……何故か二階建てならぬ中二階建て。上がっても、階段側にベンチがあるだけなんですけど(漫画が数冊置いてましたが、ゆりてつは無し)。駅寝には良いかも?
国道と付かず離れずな感じできた矢島線が、ここへ来て急に国道と垂直に交差します。新道も建設されているようですね……築堤を崩してトラス橋を新設ですか。トラスなのは拡福するためですね。右にある現在の暗渠は矢島架道橋と言い、9年前にトラックが積荷を衝突させ大破するという事故があったそうです。新道は、路盤掘り下げもして高さを確保するんじゃないかな、と予想。
矢島架道橋のすぐ先で、矢島線は線内唯一の隧道に突入します。名称は前杉山トンネルと言うそうで、この後で買うことになる「矢島駅開業75周年記念入場券セット」の台紙に印刷されていた、秋田魁新報の昭和13年10月21日版に書かれていました。
今まで直進性を犠牲にしてでも地形を迂回しまくっていた矢島線が、ここばかりは隧道を穿って地上を避ける……その理由は、道路から見ると一目瞭然。平坦地なんて存在しません(@@;;; 地形図上にもロックシェッドらしきものが描かれていたし、等高線を見ても地形の厳しさは明白だったんですが、いやあ来てみるものですねえ。こちらは名称が判らないので、仮称「前杉山シェッド」で。
シェッドを抜けると下り坂になり、その途中から前杉山トンネルの矢島方坑口が見られます。丁度、トンネルに突入するYR-3002が見えました……けど、唐突だったので露出を調整する時間がありませんでした orz
終点、矢島駅に到着です。由利高原鉄道の本社所在地ですので、当然ながら有人駅です。駅舎が立派なのは2000年に改築されているためで、右隣に旧駅舎が……あったらしいんですけど、2011年に解体されたとか。うーん勿体無い。
これにて全駅訪問を完遂した、ということで、次は「乗る」番。矢島駅には駐輪場が併設されているのを事前に確認してましたので、ホ○○○はそこで待っていてもらいましょう。
ここで失策判明。昨日、本拠地で普段とは違うところに鍵を置いてしまったため、今日は鍵を持ってくるのを忘れてしまっていました。ということは、ホ○○○を施錠できません。どうしよう……と悩んだのは一瞬。こういうところで自転車を盗むような人は、転売目的とかではなくカジュアルに「乗って帰りたい」程度の人でしょうから、であれば乗れないようにしておけば良いわけです。手持ちの工具で簡単にできることとして、サドルと、ついでに左ペダルを外しておきました。
少々暗いですが、駅舎内はこんな感じ。正面が改札口、右手に待合室、左手に売店や観光案内所、という配置です。この写真は正面と右手の合成です(最初からパノラマで撮れば良かった)。
鳥海山麓の登山口ですし、矢島城の旧城下町ですし、観光拠点として案内が多数ありました。けど、幟で一部隠れてるのはどうなの……。一応、今日は平日だけど、連休中でもあるんですよ?
写真撮ってたら、桜茶が振る舞われました。あ、そう言えば、矢島駅売店って、名物おばちゃん「佐藤まつ子」さんが居るんでした。今日は普通の格好でしたが、秋田おばこ姿になったりとか色々されているそうです。私が居る間も、地元の子達や観光客の方々としきりに話されていて、通称「まつ子の部屋」の名に違わぬ話術っぷりでした(^^) 後で桜茶(300円)とグラス(600円)を買いました。
さて、ここまでの駅にはゆりてつグッズの類は全く見付けられませんでしたが、流石に矢島駅は違います。イラストが貼られているわ、漫画本棚に全巻揃っているわ、松山せいじサイン色紙が券売窓口に飾られているわ。利用者ははつねに見送られて行き来するのですね。
それともう一つ、やしまこころ。もともとあったけさんがイラストを提供して、由利高原鉄道の「5人目のアテンダント」として働いていた(?)訳ですが……それが去年9月のことなんですよね。ゆりてつ最終回で由利鉄が題材になったのは、名前繋がりが一番大きいんでしょうけど、4人のアテンダントも含めて題材にし易く、かつ漫画を受け入れ易い土壌が作られていたから、という面もあるのではないかと思っています。最終回の掲載からコラボレーション実現まで、非常に短期間で進んでいますしね。
そうこうしているうちに、YR-2001ゆりてつラッピング車が到着しました。乗車券買って入場しましょう。……普通の乗車券と、ゆりてつ記念乗車券。休日ならば1日乗車券が発売されるんですけど(往復するだけで元取れる)、今日は残念ながら平日ですので、普通に乗車券を買います。あー、ゆりてつ乗車券、子供用も買えば良かった。
改札を潜ってホーム端へ行くと、併設の車両基地が見えます。留置されているのはYR-1502、3セク転換時に投入し後に改造した、矢島線最古の車両の一つです(写っていませんが、車庫の中には逆に最新のYR-3003が居ます)。反対側、川辺方面は、出てすぐ桜に包まれる感じになりますね。
続いて本命、YR-2001ゆりてつラッピング車。はつね、まみこ、まろん、はくつる、このみ先生、そして最終話のさくらが、そこかしこに描かれています……車内に居るのも見えますね。このみ先生は扉で見切れますか(^^;;;
まーほんと、壁という壁、隙間という隙間にゆりてつメンバー貼っちゃって……(これでも全部じゃない)。トイレでまで見切れているこのみ先生には大笑いしました。
定刻通りに発車します。出発進行……とは、タブレット閉塞の矢島線では言いません。だって出発信号機が無いんだもん。前杉山トンネルを車内からも車外からも眺めます。
川辺・吉沢間は、矢島・川辺間よりよほど山岳地帯の趣があります。道路との高低差の変化を見るのが面白いです。中央本線で譬えるなら、御茶ノ水・水道橋間みたいなの。
吉沢・西滝沢間は比較的国道と近接したところを通ります。来るときに補給したローソンが良く見えます。そして西滝沢駅は、1往復手前でこの車両を撮った場所です。
西滝沢・久保田間は、旧国道……かどうかは判りませんが、県道に沿って進みます。久保田駅の桜並木は車内からでも映えますね。
前郷駅は線内で唯一の交換可能駅です。今回もYR-3002(来るとき前杉山トンネルに突入していた車両)が待っていました。矢島・前郷間はタブレット閉塞、前郷・羽後本荘間はスタフ閉塞ですので、運転士はここでタブレットを渡し、スタフを受け取ります。閉塞方式が異なるのは、矢島・羽後本荘とも行き止まりの駅ですが、矢島には車両基地があり折り返しの他に出入庫が起こるからですね。
曲沢駅を飛ばして、黒沢駅まで。あの子吉川橋梁を渡る、ほぼ直線の短い区間です(道路で行こうとするとかなり遠いけど)。やっぱり黒沢駅は、駅舎・樹木・花壇の配置が均整取れてて心惹かれるなあ。
黒沢・鮎川間も飛ばして、鮎川・子吉間。ここもずっと掘割の中を進む、山岳地帯っぽいところです。この山、反対側に越えると西目なんですよね……なんか不思議な感覚。山を降りると、子吉の直線区間になります。途中で見える工場は、TDK-MCC本荘工場です。
また一つ飛ばして、薬師堂・羽後本荘間。薬師堂駅を過ぎてすぐ羽越本線と並行し、そのまま羽後本荘駅に到ります。羽後本荘駅手前でのポイント蛇行っぷりが凄いですね。東側の側線は切れてるんですか……ここが貨物駅としての機能を持っていたの、国鉄時代まで遡るんですよね。撤去して駅東口を設置する、という話になりそうなものですが(東側は住宅密集地)、具体化していないのかなあ。
羽後本荘駅の、羽越本線と矢島線それぞれの時刻表です。こう見ると、経営の厳しい3セク鉄道とは言え、JRに決して見劣りしない運行本数を確保していますね。……羽越本線の運行本数がそもそも少ないというのは置いといて。秋田発着のいなほが半減したのが痛いよなあ……
改札の脇に「本荘」の名称由来解説板がありました。古代の荘園由来ではなく、江戸時代初期の築城地に由来するですか。……明らかに手書きの修正が1ヶ所(^^;;; これ、駅利用者が勝手にやったんじゃないでしょうか。最上義光が「よしみつ」ではなく「よしあき」と読むのだと判明したのは最近なんですよね。NHK「独眼龍政宗」の頃はまだ「よしみつ」と呼ばれていた筈。
それでは帰りの切符を買いましょう。同じく矢島までと、矢島駅開業75周年記念入場券全駅セット。これ、台紙に開業日の秋田魁新報が印刷されていて、なかなか興味深いです。あの隧道が「前杉山トンネル」という名称だというのも、これ見て知ったし。駅員さん、棚からなかなか見付け出せずに苦労されてました。改札で忙しい中すみません。
(続く)